愚公山を移す

 リニアに関連して気になる故事成句。毛沢東は1945年6月の演説の中で日本軍と国民党軍を二つの山に例えました。

勉めて已(や)まざれば大事も必ず成功する

 無理と思える大事業でも取り掛かって一生懸命やれば成功するという意味で普通は使われますから、JR東海さん頑張ってねということになりますが・・・。

 故事が残土について触れている点、財務担当が難色を示したこと、山の主が蛇神であること(蛇紋岩)が興味深いです。山の主の神も山を崩されてはたまらないと思い、天帝もそう考えたから、天帝は山をそのまま別の土地に移動させたことに注目。故事の時代はもちろん、毛沢東の時代も、プレートテクトニクスの知識が普及していなかった時代の話です。実際にはかの地が平坦であることを説明した故事ですから、直線の道は元から山のないところに作れと解釈すべきではないでしょうか。そして山を崩すようなことは元来すべきではないのだと。

(2014/01/27)