原発について

原発はもうやめた方が良いです。

3月11日の東北地方の大地震で福島第一原子力発電所が破壊されてからすでに4ヶ月を過ぎました。福島第一原発は多量の放射能を環境中に放出し、冷却の結果の汚染水は増え続ける一方です。現在も安定した状態にはなっていません。多数の人々が住み慣れた土地から避難せざるを得ない状況がいつまで続くのかわかりません。

この間、浜岡の原発は停止され、他の点検中の原発も再始動できない状態に陥っています。さらに、使用済み燃料が各原発の燃料プールにいっぱいになって原発を止めなくてはならない日もそう遠くはない(参考参考)。原子力発電に明日がないのは明白な事実といえるでしょう。

7月13日夕方には、管直人首相は記者会見で「原子力事故のリスクの大きさということを考えたときに、これまで考えていた安全確保という考え方だけではもはや律することができない。そうした技術であるということを痛感」、「原発がなくてもきちんとやっていける社会を実現していく。これがこれから我が国が目指すべき方向だ」(首相官邸・菅総理の演説・記者会見等)と語りました。

原発がダメな理由は、まず(1)使用済み核燃料や放射性廃棄物の処理の技術が事実上ないこと、(2)原発の事故の影響は他の事故に比較できないほど深刻なこと、(3)原発は巨大技術であって、事故の可能性が必ずあること、加えて(4)日本は国土が狭い地震国であって、原発立地の適地は皆無であることです。そして、(5)現状でも電力供給は原発以外の火力・水力で十分にまかなえるからです(原発はあてにならないことを電力会社も自覚している=浪費のための浪費だったのかも知れない)。

つまり、原発はアブナイからやめる、理由はそれだけで十分だと思う。

(2011/04/17。 6/28 改訂。)


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