大鹿村・変電施設予定地の風景

 大鹿村大河原の変電施設の予定地。右の建物は長野県企業局の大鹿発電所で、中央左の家との間に建設されるはずです。右は小渋川。


写真1

 発電所前からみると大体こんな広さです。


写真2

 その対岸の様子。左端に発電所が見えます。川の中に赤茶色の土砂が多量に出ているのが見えます。川の流れも左側に押されています。


写真3

 土砂の右上ほうはどうなっているかというと。鳶ケ巣 (とびがす)という大崩壊地です。


写真4

 ちがう角度から。


写真5

 「標高1320mの尾根から標高770mの河床まで、落差550mの斜面全体が崩落しています。」(日経ケンプラッツ 「リニア新幹線の南アルプスルートは安全か」)。こういう崩壊地の対岸に変電施設をつくって本当に大丈夫なのか。この点について、11月14日に開かれた、有識者でつくる長野県の環境影響評価技術委員会のなかでも、委員から、「路線の絞り込みの地形・地質等の制約条件として『トンネル坑口はできる限り地形、地質的に安定した箇所を選定しました』とあるが、大鹿村の変電施設や橋梁は最も問題の起こりやすいリスクの高い場所に計画されており、制約条件と矛盾している。」(「美しい村」の議員日記 2013年11月14日) との指摘があったそうです。橋梁は発電所から直線で約1km上流の岸壁の間にかけられるそうです。写真3の谷の奥です。

写真の撮影時期: 2013年11月

(2013/11/15)