JR東海の「ご理解とご協力」の意味

「何をやられても文句をいうな」

 JR飯田線、市田駅周辺の各戸にJR東海飯田工区長と名工建設飯田軌道事務所連名の「夜間線路作業のお願い」のチラシが配布されました。近々、保線作業用の砕石の積み込み作業を夜間行うので「ご理解とご協力」をという内容。今回のチラシを見ると、以前は書いてあった連絡先の電話番号がまったく書いてありません。


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 レールの下に撒く砕石(バラス)を保線作業車両(ホッパ車)に重機で積み込む作業です。市田駅には保線用の引込み線と保線車両の格納庫のようなものがあります。

 かなりうるさい作業です。作業現場に隣合わせに住んでおられる方達は大変だろうと思います。これまでに何回もあった作業ですから、お知らせ文書の雛形があるはずです。電話番号を削除したのは意図的なものと思います。JR東海という会社の「ご理解とご協力」というのは、「一応知らせたのだから何をやられても文句を言うな」という意味なのだろうと思います。意図的でないとすれば、このような時期にこういう形で文書をだすのはマヌケです。

 現在は市田駅は無人駅です。駅員のいる飯田駅にも電話がありません。電話帳(南信版タウンページ)には昼間だけ対応の「テレフォンセンター・サービス相談 050-3772-3910」という番号しかありません。ちなみに、JR東日本は問い合わせが3本、「ご意見承りセンター」が1本の4つの電話番号があります。名工建設の番号はハローページに掲載されていますが、施主はJR東海飯田工区です。

 リニア事業でも、国土交通大臣のご認可をいただいたのだから、地域の住民は「何をやられても文句をいうな」という態度が明らかだと思います。

(2015/04/07)