壬生沢西の景観変化

 下の写真はリニアの伊那山地のトンネルの飯田側の出口の壬生沢西の昨年夏の風景です。


画面クリックで拡大 (撮影条件 レンズ35mm判換算 33.8mm、8月22日14時20分)

 次の写真は、豊丘史学会編『豊丘風土記』第23号の口絵の最初の写真と同じものです(※)。上の写真の本棟の農家と手前の長屋の位置にトンネルの坑口ができています。遠景の2軒の建物は桁の下に見えます。


 どちらの風景が豊かに見えますか?

 JR東海の写真の空の色は白っぽいです。撮影に適した天候を選んでいないようです。遠方からわざわざ撮影に来るのですから無理もないです。地元に住んでいる人間なら、撮影に適した日を選んで撮影することは難しいことではありません。

 同様にこの地の最も有効な利用方法はこの地に住んでいる人でなければ分からないはず。東京の人間の利便のためにコンクリの塊を置くよりは、ここに住み続けてきた人がこれからも住み続けることに普遍的な価値があると思います。最初の写真でわかると思いますが、取り壊しになるのは、割合最近に建てられた本棟の農家です。家の前の石垣には白いユリの花がたくさん咲いていました。


(8月22日)

 次は、今年の様子。


(8月14日)

※「中央新幹線(品川・名古屋間)に係る事業説明会の資料について (長野県)」の(平成26年11月 4日)豊丘南小学校のスライド [10.3MB] PDF の32ページ

(2015/08/17)