「人生を楽しめる県に」

 長野県の阿部知事が『中日新聞』のインタビューに答えています(8月30日長野版)。

 いろいろな働き方暮らし方があっていいはずで、例えばIT関係の人に移り住んでもらったり、テレワークや、短時間勤務でも正社員で働けたりと、「充実した暮らしを送れて、人生を楽しめる長野県にしたい」と言っています。そしてリニア建設に関連しては「リニアホバレー構想」を策定したといっています。

 リニア建設が現実味を持ち始めて、「騒ぎ」をきらって伊那谷を去った人たちもいます。来ようと考えていて、やめた人たちもいるそうです。リニアの建設は困るといっている人もいます。飯田市などの自治体が住民の立場にたった対処をしないので、非常に困ってしまっている移転対象の住民もいます。それで健康を害した人もいます。

 現在の通信技術の水準でも、IT関係やテレワークでは東京に短時間で行ける必要はないはず。高速の移動手段のインフラを作れば、そのコストはそれを利用する企業の製品やサービスのコストにも反映されます。それを減らすために情報通信技術が発達したんだと思います。道路やトラックなどのスピードは約40年前と変わらないのに、宅配便などが届く時間は何倍も速くなっています。

 長野県知事ってバカじゃないでしょうか。

(2015/08/31)