農村原風景継承地域

 『南信州』3月1日の1面に「動線でリニア駅を直結」という記事がのっていました。「動線」というのは「人や物が移動する場合の経路・軌跡のこと。」だそうです。

 記事によれば、飯田市歴史研究所の「わが町の建築史ゼミ」は座光寺公民館で2月6日~7日に開かれた座光寺地区の文化祭で座光寺商店街の変遷について調査結果を発表。またその調査結果から座光寺商店街を活性化するための景観を整える案を提示したそうです。発表の内容はパネルにして3月初めから飯田市役所のロビーにも展示するそうです。

 提案は「座光寺商店街・麻績神社・座光寺農村地域のように地域文化・素材・伝統を継承する地域と、リニア駅を直結させる動線計画を実現したい(『南信州』)」というもの。「座光寺農村地域」については、「農振地域を継承してきた座光寺農村地帯には、江戸中期からの『本棟造民家』(12棟)、明治以降の『養蚕民家』が多数(47棟)住み継がれて」いて「『農業の発達史を伝える貴重な産業遺産』であり、『地域文化研究者のみならず、都市部居住者の癒しの空間として来訪スポットになり、地域活性化の源になる』と指摘」したと記事は書いています。

 さてその「座光寺農村地域」というのは下の地図で薄緑色の「座光寺地区 農村原風景継承地域」と書かれた部分。リニア路線がぶった切っています。


画面クリックで拡大可能

 この地区でこれまで撮りためた写真が手元にあります。その中から個人的に「絵になる風景」と思っている24枚を選んでみました。スライドショーになっているので下の「スライド」というリンクをクリックしてみてください。ブラウザは全画面表示(F11キー)で見てください(※)。

[スライド]

 どの写真もリニアで変化する場所です。中にはなくなる風景もあります。

 これらの風景を価値あるものと認める人たちがほかにもいることがわかり心強く思います。リニアは通させないのが一番だと思います。

※ ブラウザによってはスライドがうまく表示できない場合があるかもしれません。下のサムネールから大きな画像を見ることもできます。ブラウザの「戻る」ボタンや「Alt + 左カーソル」で戻って下さい。

(2016/03/01)