リニア新幹線の運賃は?
リニア新幹線の料金がどれくらいになるか調べてみました。JR東海はわからないといっているので現在の新幹線の料金をもとにした想定です。
リニアの工事申請書の付属地図から飯田駅(長野県の駅)と名古屋駅の品川からの距離を調べ、飯田・名古屋間は引き算で出しました。
リニア新幹線 |
品川・飯田 | 179.812q |
(品川・名古屋 | 285.605q) |
飯田・名古屋 | 105.793km |
料金は片道・大人です。
JRの普通運賃 |
161から180km | 3,020円 |
101から120km | 1,940円 |
飯田から新宿、名古屋間の距離に近い東京・静岡間、東京・熱海間のひかり・こだまの料金です。
新幹線特急料金(ひかり・こだま) |
東京・静岡 | 180.2q | 3000円 |
東京・熱海 | 104.6q | 2250円 |
JR東海は現在の新幹線より700円から1000円高くなるといっているので700円プラスの数字も出しました。
想定料金 | +700円 |
飯田・品川 | 3020+3000=6020円 | 6720円 |
飯田・名古屋 | 1940+2250=4190円 | 4890円 |
高速バス |
飯田・新宿 | 4200円 |
飯田・名古屋 | 2420円 |
現在の高速バスに比べると東京行で1820円から2520円高く、名古屋行で1770円から2470円高くなるのではないかと思います。
料金だけで考えると速い分、こんなものかと納得できる人もいるかもしれませんね。しかし、現在でも新幹線や航空路がある、たとえば、大阪・東京間でも遅くても料金の安い高速バスを利用する人は多いようです。
飯田・新宿間は現在でも電車が使えます。しかし約5時間かかるし料金もかなり高い上に、便数が非常に少ない。ただ、駅に行けば確実に乗れるし、ダイヤ通りの時間に到着します。
普通運賃 5080円+自由席特急券2380円=7460円、所要時間約4時間50分
JR東海さんが並行在来線の距離を基準にしないと考えて想定しましたが、在来線の距離(飯田・東京都内、286.3q、5080円)で算出すれば東京行きはさらに約2000円高くなると思います。名古屋は豊橋経由(201.7q、3670円)になるのでさらに約1800円高くなるはずです。最初出さないと言っていた中間駅の建設費350億円をJR東海が負担することになったのですからあり得るかもしれません。
たまたま聞いた話ですが、現在の東海道新幹線に自分の金で乗っている人ってどのくらいいるのかなということ、自分の金で乗ってるわけじゃない人ばかりという声も聞きます、外見でわかるらしいですが、とすればそれはまわりまわって、ごくたまにしか新幹線に乗らない人たちが払っているんじゃないでしょうか。企業だったら費用として製品やサービスの代金に含めたり、政治家は税金で切符買うわけです。
(2016/04/10)