中川村小和田から見える赤石岳
伊那谷の天龍川沿い、谷底からは普通は赤石岳は見えません。地質学者の松島信幸さんから中川村の小和田というところからは見えると聞いていたので、元旦に見に行ってきました。
これは天竜川の岸から撮影。画面をクリックすると赤石岳の部分だけ拡大できます。
こちらは国道153号線沿いの、田島建設さんの前から。画面をクリックすると赤石岳の部分だけ拡大できます。
これは、国道153号を飯田の方から来てトンネルを抜けてじき右側の村営バスの「小和田」バス停から。ここではかなり右に見えます。
(1月4日補足)バス停の看板の左の建物は中川東小学校。小学校前から小和田を見下ろすとこんな感じ
中央付近の石碑は三六災害の復興記念碑。当時の河野一郎建設大臣が文字を書いています。河野太郎議員のお爺さんです。
小和田の国道は何百回も車で走っていましたが、言われるまでこのことには気が付きませんでした。
リニアに関係ないようで、実は関係ある風景です。
山がじゃまして「谷底から見えない」はずのものが見えるものとしてオマケは・・・
画面をクリックすると拡大できます。りゅうこつ座の1等星のカノープスです。伊那谷南部では天竜川の西側の上段からはほとんどのところで見えますが、天龍川に近い下段では見えるところは限られています。撮影場所は高森町は天竜川の岸の親水公園(418.4m)。拡大写真でわかるとおり、ほとんど山の稜線にめり込んでいます。これは2013年12月25日撮影ですが、2016年の大みそかと2017年元旦の2晩見に行きましたが、見えませんでした。山の木が成長したからでしょう。水平線からの高度は計算上は約2度です。約9.2㎞先の神之峰が772m、角度なら4.8度。大気による浮き上がりがあっても、観察するには非常に厳しい条件です。しかも見えている時間は2分30秒ほどで、出現時刻をきちんと予測できないと観察は難しいです。方位角は182度。この方角に山の低い場所が続いているからでもあります。
(2017/01/02)