準備が大切

 フェイスブックの「リニアを考えようコミュニティ」にこんな投稿がありました。大鹿村のリニアの斜坑口予定地の一つで保安林の指定解除が行われるという話題です。


 赤枠や赤丸は私が書き加えたものです。右の太い赤枠内は部分拡大です。丸印の中に「構図」というメモ書きが見えます。これは本当は「公図」ではないでしょうか。

 この情報の紹介者(投稿者)は要請をしてきた大鹿在住の人は「法的なことも承知しているようです」といっています。「公図」は、あまり耳慣れない言葉ですが国土交通省のページでは「登記所には、土地の区画(筆界)を明確にするための資料として地図が備え付けられることになっています。公図は、地図が備え付けられるまでの間、「地図に準ずる図面」として地図に代わって備え付けられている図面で、土地の大まかな位置や形状を表すものです。」と説明しています。法律用語と言うほどのものではなく土地関係のやり取りがあれば出てくる言葉です。当然、「法的なことも承知している」人であればこんな間違いはしないと思います。

 つまりね、異議申し立てをしようとして、研究したと思うんですよ、それは良いことなんですが、しかし時間が十分になかった、知識面で準備不足だったことがうかがい知れますね。

 それと、各方面に協力を要請するということに関しても準備不足があったのではないでしょうか。「飯田リニアを考える会に相談するべきなのに、変ですね」というコメントでそれがわかりますね。さらに言えば、大鹿村の「No!リニア連絡会」と連名でないのは何故なんでしょうかということです。また、指定解除箇所がほとんど見えない現場の写真を使っているのもいただけない。山の斜面全体が指定解除されるという印象を持った方もいるのではないでしょうか。現地にお住まいであればもっと近寄って写真が撮れたと思うんですが。

(2017/03/14)

面倒見切れません

 さて、異議申し立て書は50通ほど集まったそうです。それを3月17日の午後2時に賛同者が集まって長野県飯田合同庁舎に届けるという計画だったそうです。マスコミが取材に来る予定です。じつはこの日大鹿村会の本会議があり、保安林解除前に住民説明会を開くべきとの陳情についての審議が行われるようなのです。この審議を傍聴するには午後2時では遅すぎる、30分早めればなんとか大鹿に帰って議会傍聴ができるから、提出時間を午後1時30分にしたいという主催者からの連絡があったと、会の代表から16日の9時少し過ぎに電話がきました。「飯田リニアを考える会」は基本的にこの行動に会としては協力はできないという立場でした。

 いいですか、大鹿村会の本会議が17日だということはかなり前からわかっていたことです。異議申し立ての提出日の締め切りは21日です。土壇場になってあわてる。予定をきちんと立てればこんなことはあり得ないはず。明らかに準備不足。

 ハイハイと返事はしましたよ。会員に連絡せよとの指示です。年度末の忙しい時期、リニア関連でもやるべきことが既に遅れ気味になっているんです。当方そんなことまで面倒見切れません。

(2017/03/16)

 上で、異議申し立ては約50通提出されたと書きましたが、最終的には約120通だったそうです。大鹿村内からは12通。提出行動の取材は4~5社。なお、住民説明会を開くようにとの陳情についての本会議(定数8)の結果は傍聴したある方によれば賛成2、反対4で不採択になったそうです(『信毎』18日によれば議長をのぞく賛成2反対5)。提出先は長野県飯田合同庁舎内の長野県林務課で「大鹿村リニアを止める実行委員会代表」ともう一人が林務課職員2名に手渡したとのことです。客観的には事実はこの通りです。誰とは言いませんが、意味をキチンと考えてくださいね。面倒見切れません。各紙記者の皆さんのご配慮に感謝。

(2017/03/18)