虻川に沿って

 4月3日、虻川に沿ってリニア関連の場所を見てきました。まず、戸中の斜坑口予定地。ほとんど変化はありません。


 まだ手入れがされている様子です。JR東海が設置した黄色と赤の杭が見えます。


 工事の範囲に入る立木(写真はナンテン)には印がつけてありました。


 計画貯砂量約10万立米の日向山ダム(砂防堰堤)。130万立米の残土が置かれるサースケ洞の合流点より上流にあります。ダムの上流の流域はサースケ洞よりかなり広いのですがダムが貯めることのできる土砂の量は10万立米。10万立米が満杯になるのに50年かかるとすれば、サースケ洞は650年時代をさかのぼることになりませんか。その間に何度の災害があったことか。


 坂島の様子。木が多少伐採されたようです。



斜坑口は矢印のあたり

 虻川の右岸ではなにか工事が始まっていました。


 右、野田平(のたのひら)、左へ行くと残土置場候補地。この橋をダンプがわたります。


 野田平キャンプ場は、リニアの工事中はどうなるのでしょうか。建物は元分校。昔は通う子供がいるほどに、人びとが住んでいたのです。


 本山更生会の山林。残土置き場候補地の最上部の谷の様子(地図のA地点)。写真の奥が下流。


 水源涵養保安林です。


 地図のB地点


 上の写真の矢印方向の谷の様子。


 地図のC地点


 丸印を拡大。中央の茶色の部分、砂防堰堤です。


 地図のD地点。林道から谷底方向を見ています。現場で目を凝らして見ると地図のEの砂防堰堤が見えるのですが、写真ではわかりません。というくらいに、土砂が満杯になっています。


 林道の反対側。


 地図のEの砂防堰堤を横から見たところ。


拡大して見ると、堰堤は満杯で擁壁のすぐ上からゆるい傾斜で土砂が堆積しています。ここにも残土が置かれる予定ですが、この貯まっている土砂はどうするのでしょうか。

 地図での印象より谷はかなり深いです。林道の路面には落石や砂があって、このあたりの山は常に崩れているようです。JR東海が何の根拠に基づいて説明するのか不明ですが、残土の盛土自体が安全だとしても、周囲のより上部から流出してくる土砂への対策はどうなるのでしょうか。将来は盛土の上に谷止め工(砂防堰堤)を造ることになるのでしょうか。その費用はJR東海が負担するつもりでしょうか?



 戸中の春景色。


(2017/04/04)