鉄道の盛土の流出事故

 2004年10月20日にJR東海の飯田線の羽場駅と伊那新町駅の間で電車が脱線転覆する事故がありました。その事故報告書を偶然見つけました。

 約100m幅の沢の末端を盛土をしてレールを敷いた場所で約16mにわたり盛土が流れてレールが宙ぶらりんになったところに電車がのって脱線転覆した事故。列車に乗っていた全員の4名が軽傷を負いました。この事故についてはJR東海は辰野町に対して3500万円の損害賠償を請求し、伊那簡易裁判所の調停により最終的には辰野町が約300万円を支払うことで和解しました(※)。

辰野町議会だより 第32号 2009年2月1日

 線路の脇に水たまりの出来る「窪地」を放置しておいたJR東海にはまったく責任なし(※)と言うのはちょっと理解しにくい話なのですが、盛土は崩れるということはJR東海自身もよく知っているはずですね。

※ JR東海の敷地内の線路の脇の排水の改良だけでも十分に防げた災害だったのではないかという意味です。鉄道事業者自身として十分な安全対策をしていなっかたと言えるのではないか。(2017/04/18)

(2017/04/08)