JR東海が残土置場候補地で勇み足
4月21日に本山の残土置場予定地を約10名の仲間と見に行きました。
その途中で、2名の作業服を着た人が谷底付近で作業をしているのが見えました。仲間の一人が近づいて何をしているのかとたずねました。すると彼らは移植作業をしていると答えたそうです。
林道わきに駐車している杉並ナンバーのレンタカーがありました。
場所がわからないように周囲と背景を消しています
車の背後の人たちは、作業の様子を木々の間から見ようとしています。車の窓ガラスに作業中の表示が提示してありました。
おそらくこの作業は、JR東海がこの残土置き場について行った環境影響調査のなかで生息環境のなくなる希少種を他の場所へ移植をする対策をするといっているのですが、その希少植物を採取しているところだと思いました。
この場所は地権者である本山生産森林組合が残土の受け入れを一応認めた場所ですが、虻川流域で水を利用している組織や漁協などと協議中であるし、保安林の指定解除の申請も出されていない状況です。つまり、残土の埋め立ては本決まりでありません。今採取すれば、必要もないのに単に希少種を持ち出しただけということになってしまいます。
長野県の環境部に問い合わせると、私たちが見たのは、JR東海による移植作業であることが分かりました。今この候補地の扱いは林務部に回っているのでそちらに聞いて欲しいということでした。
林務部によると、JR東海が下請けの業者(復建エンジニアリング)に移植のために採取作業をさせていたことを確認したとのことでした。そして、こういう作業をするには、事前に具体的な計画を提出して林務部の承諾を受けてやるべきこととのことでした。4月21日の件は連絡がなかったとのことで、まずいことなのでJR東海を指導するとの話でした。
保安林指定の解除申請が出されているかたずねると、関係機関と協議中でありまだ申請は出されていないとのことでした。
(2017/05/01)