「第1回 はじめの一歩:豊丘の山を歩こう!」
4月16日、豊丘村内のリニアを心配するグループが企画した、本山の残土置場予定地を見学する催しがありました。予想より多くの人が参加しました。集合場所の「ゆめあるて」前で説明を聞いているところ。
JR東海が説明会で配布した地図。残土を埋め立てる盛土の図面です。林道を歩きながら残土を埋める谷を見ました。
残土置場の最上部(地図のA)。尾根のようになった場所で、奥の方に耕作地の跡もあります。人が立っている平らな場所は廃棄物を埋め立てたところだそうです。一番遠方の山は大西山。本山は左の方にあるのですがここからは見えません。
花崗岩が風化して至る所で斜面が崩れています。林道をさらに喬木村の方に行ったあたりはシラス横手と呼ぶそうです。シラスというのは花崗岩が風化した砂のことです。残土を埋めるのは左側の谷です。
林道より上の部分から湧き水が流れています。
谷の様子です。斜面に生えているのはほとんどが落葉樹です。針葉樹は実生から成長しても自然に倒れてしまうようです。
手前のコンクリートは林道の路肩。
一見荒廃しているように見えますが、これがおおよそは自然のあり方なのだと思います。JR東海が計画している埋立地を造ったとして、それ自体が安定なものとしても、そこより上部の斜面からは常に土砂が崩れ続けていきます。それらは埋立地の上につもります。そのあとどうなるのか。そこまでJR東海が考えているようには思えません。
谷の形は、木々の葉が茂っていない時期でないとよくわかりません。といっても雪のある時期は車でここまで来るのは危険です。五月になってやっとページを掲載していますが、これからの季節は谷の地形を観察するのはちょっと難しいかもしれません。
JR東海の示した図面や説明からは、谷の埋め立てが平面的なものと感じていたけれど、現地に来てみて、立体的なものとしてよく理解でき、良い機会だった、という感想を述べた人がいました。
(2017/05/02)