上片桐のガイドウェイ組立ヤード候補地
上片桐のガイドウェイ組立ヤード候補地を見てきました。
画面クリックで拡大。境界線(黄線)は『南信州』8月10日を参考に記入。
写真A(撮影位置は航空写真参照)
候補地で一番標高の高い部分、670m少し。全体的にはだいたい南東に向かって低くなっていきます。
地理院地図より
高低差は10m少し。JR東海は工業団地用地として7ヘクタール全体を造成して、3ヘクタールだけを使いたいが、条件としてトンネル残土を引き受けて欲しいといっているようです。単純化して考えます。全体を2つに分けて平らにするとして、高低差をそれぞれ5mとすれば、「3.5ヘクタール」×「5m」÷「2」×「2面」で17万5千立米です。JR東海が20万立米という数字を松川町に対して内々に希望しているだろうということは納得できます。トンネル残土の最終処分地は全く決まっていないので、JR東海はかなり焦っているのでしょう。とはいっても、ここに残土を運べるのは2019年以後の話です。
写真B
ハウスがあります。候補地内には墓地もあります。
写真C
この道路が候補地(画面では左)の南の端。道路の右側の2軒の住宅は道路側以外の3面を候補地で囲まれます。用地の法面や擁壁の高さによっては湿気など生活環境が変化するし、北方向の景観が一変すると思います。
写真D
写真E
画面奥、候補地の南側は住宅地に続いています。
写真F
主に果樹園か畑作。左は日本航空電子。
写真G
なだらかな斜面ですが、盛土をする場合、傾斜が緩い方が危険性が高いという指摘もあります。
写真H
東北の日本航空電子側、道路に面した部分。擁壁の高さは約3m。
写真I
写真Hの北側は前沢川に向かって低くなっています。
写真J
大鹿村からの残土を運んでくるとすればこの道路を使うと思いますが、ダンプの経路は松川北小学校の横、松川高校へ通う生徒が利用する上片桐駅の北側の踏切を通るので、交通安全の面でも心配があります。また住宅地の中の道路でもあります。
最近の情報としては、松川町は10月4日に候補地の関係者対象の地元説明会を開き、ガイドウェイ組立ヤード用地の造成にトンネル残土を使うことを説明しましたが、残土の量を明らかにせず、参加者から具体的な計画案の提示を求める声が複数出されたそうです(『南信州』10月6日)。『信毎』10月6日は、以前に町の作成した資料によれば、JR東海は20万立米以上を条件にしていたが、JR東海は現在は一定量の受け入れが条件だが20万立米で線引きはしないと言っていると書いています。
写真は、2017年10月9日、11日に撮影
(2017/10/12)