そもそもリニアって
「そもそも、リニアっているんですか」、「安全性はどうなんですか」、「ちゃんと経営できるんですか」、「環境を壊さないですか」、「電磁波はだいじょうぶですか」、「電気の使いすぎじゃないですか」・・・・など言うわけなんですが・・・。国鉄の分割民営化以後の全国の鉄道の困った状況と、夢のリニアがどうして出て来たのかという2つのことは、やっぱり、大いに関係があると思います。『東濃リニア通信』の10月31日のブログがこの大事な問題を扱っています。
また、リニアのシステム自体についても、国鉄分割民営化という流れの中で、きちんとした技術開発が行われてきたのだろうかという点も大いに心配です。そのあたりについては北山敏和さんのホームページが参考になります。「山梨リニアの超伝導磁石」は異論を認めない体制の中で開発が行われたこと。「葛西敬之JR東海リニア対策本部長の関西経済連合会での講演」では旧日本軍と同じように仲間内で事を運んでいるという話で、やはりリニア計画はインパール作戦に似ているというたとえがあたっているようです。
リニア車体に4個付く超電導磁石は鉄道の鉄車輪に相当し、1つでも故障(クエンチ)したら脱線に相当する大事故です。リニアでは医療用のMRIの超電導磁石より遙かに過酷な使用条件・・・リニアの危険性は小学生でもわかることで、葛西氏もリニアの実用化は困難なことぐらい十分承知しているはずです。誰かが皆んなに嘘をつかせているのです。そのために葛西氏は同期の各系統からJR東海の役員を選び、時々同期会をやって同期の結束を図ってきました。・・・“東京-大阪1時間”の掛け声だけで小学生でもおかしいとわかるリニアを今なお進めようとする日本(国土交通省)は、“満蒙は日本の生命線”と叫んで戦争に突き進んでいった時の日本(陸軍)と全く同じ
戦闘経験を活かすためにパイロットを守るという最も大事な機能を持たない『ゼロ戦』(この点はワイルドキャットでもはるかに上)、空母機動部隊中心の時代の戦艦大和と武蔵、レーダー時代のアウトレンジ戦法、機甲部隊の時代の白兵戦至上主義など、軍事技術が時代遅れのまま戦争に突入したのも仲間内、精神主義のなせる業。戦争の経験が本当に活かされているんでしょうか? 同じことを許している結果はどうなるのでしょうか?
(2017/10/31)