更新:2018/11/22

JR東海はじめてトンネル湧水量「2.67m3/s」示す(静岡)

 以下は、静岡市議会議員である松谷清さんがフェイスブックの「リニアを考えるコミュニティ」へ、11月21日に投稿した内容のコピーです。松谷さんはブログもやっていてそっちのほうがフェイスブックより読みやすいかもしれません。蛇足に、つづく

<JR東海はじめてトンネル湧水量「2.67m3/s」示す!「南アルプ・リニア」地質構造・水資源部会専門部会そして環境保全連絡会議!>


11月1日静岡県知事の要請に基づきJR東海・国際航業が地質構造・水資源専門部会メンバー・県スタッフに段ボール14箱分の水資源資料の説明会。このことを踏まえて第2回専門部会そして2017年2月以来のリニア新幹線環境保全連絡会議が本日(11月21日=引用者)の午後の時間帯に連続して開催されました。JR東海と静岡県、各メンバーとのバチバチの緊張感が漂っていてとても充実。水資源専門部会もそうでしたが環境保全連絡会議でも難波副知事がJR東海の「大井川下流域の地下水には影響はない」との発言に「開発において環境に影響がないなどと発言する姿勢が問題だ」と大喝!拍手!でした。

11月27日(火)10:30~静岡市議会3階会議室において有識者会議メンバーの塩坂邦雄さんからの講演と静岡市職員による大井川水資源調査報告が行われます。関心のある方はご連絡ください。

詳細は後日となりますが今日の会議の気になった点いくつか。

1、連絡会議においてパワーポイントスライドで初めてトンネル湧水量の数値が示されたこと。この2.67m3めぐり導水トンネルに戻すポンプの力が10m3/分ではポンプが何台あればいいのか、との疑問が出され、JR東海は1か所ではないとの説明を行い、どの場所での湧水量なのか不明でした。

2、先立つ有識者会議においては、南アルプスの水平ボーリングは何本もあるが垂直ボーリングは山梨県側での3本のみ。これでは大井川の水の減水量分析のために必要な透水係数を確定できない、「2t/s」の根拠はなかったと全委員が確認。環境保全連絡会議で塩坂委員からの質問にJR東海は「二軒小屋地下に250mと300mのボーリングを行ったデータが14箱の段ボール箱の中にある」との発言を行い開示することになりました。

3、驚きは、森下裕一(静岡大学教授)有識者会議座長が「JR東海は全量を戻すと約束したのでこの会議の役割は、先進杭、本工事の中で具体的なデータを出してもらいながら意見を出していくことになる」という工事を容認するかのようなまとめを行ったこと。これにはさすがに、難波副知事が後段に述べる塩坂さんの主張を擁護する形で「事務方としての反論」を明確に示してくれました。

4、環境保全会議では、塩坂委員から「トンネル工事の中で破砕帯にぶつかれば被圧帯水層にあった水が一気に噴出する、それを導水トンネルに戻しても西俣に戻さなければ上流部の生態系は破壊されるし、戻すという2t/sは安定的に担保されない、担保するためには西俣に地下ダムを造る必要がある、そのことなしに工事というわけにはいかない」。これは持越し。

5、生物多様性専門部会メンバーの山田久美子さん、環境保全会議会長代理の板井隆彦さんからも「西俣に水が戻されるとして水温、水素イオン濃度、重金属などにより自然生態系は壊滅的に破壊される」と。難波副知事から「今日は水資源での会合だが、改めて生物多様性についてもJR東海に質問状を出すのでその回答に基づいて対話の機会を作りたい」とまとめました。昨日の川勝知事の河川管理権に基づく対応については「権限ありきの姿勢ではなく誰もが納得できる対応をJR東海にしてもらいたいという意味」との発言もあり。

 11月21日の同じ会議を傍聴した、静岡県地方自治研究所事務局の林克さんのフェイスブックへの投稿(元ページ)。

11月21日投稿

道は遠い印象

11月21日、静岡県庁において南アルプス自然環境有識者会議と中央新幹線環境保全連絡会議が開催され、主としてJR東海の「工事で出た水を全量戻す」ことの見解について質しました。主な論点だけ拾ってみたいと思います。

◎「恒久的に戻す」いつまで? JR東海はポンプアップの措置を恒久的に行うと言いましたが、せいぜいリニアの事業は100年、200年、何万年、何十万年のスパンで考えなければという質問に「会社が続く限り戻す」としか答えられませんでした。

◎湧水はどのくらい?ポンプの能力は? 湧水の量は全体で2.67㎥/sとなる。ポンプの性能は1台あたり0.17㎥/sで十分となるように複数配置すると答弁しました。委員から湧水については最初大量に出れば2.67㎥/sは少ないのではないか。

◎さらに鉛直ボーリングは? 破砕帯があることがわかっているのだから、鉛直ボーリングを二軒小屋付近ですべきではないのか

◎JRの姿勢がおかしい 難波副知事からJR東海は「大井川の減水より湧水の方が多く、地下水には全く影響がない」と言うが、「全く」と言い切れないはずだ。

◎斜坑から水は戻す? JR東海の図を見るとポンプアップした水はすべて導水路トンネルに行くことになるが、斜坑から川に戻すことはしないのか?JRはすると回答しましたが、生物部会の委員から温度が違い生態系が壊れてしまうという指摘がありました。

今後、生物多様性部会との質疑をすると言いましたがJRはあくまで環境アセスに沿って行うと消極的。難波副知事は、環境アセスと言っても導水路トンネルは書かれていないとぴしゃり。

まだまだクリアする中身が多いことを印象付ける会議でした。


≫ つづき

 松谷さんのブログ、「まつや清の日記」は、このページです。画面の下の方を見ていくと、タイトルの違う10の記事が並んでいます。一番下に、「≪前のページ」というリンクがあってクリックすると、同じように、少し前に投稿した、タイトルの違う10の記事が並んでいます。ひとつひとつの記事のタイトルの右下に日付があってこれがリンクになっています。これをクリックすると、このタイトルの記事だけが表示されます。ブログの特定の記事をリンクを張って紹介する場合はこのアドレスを使います。ブログによっては「パーマリンク(Permanent Link、固定リンク とも)」と表示している場合もあります。こんなふうにブログの記事は紹介するのが簡単です。

 では、フェイスブックの場合はどうしたら良いのか?

 11月22日の朝、リニアを考えよう!コミュニティーを開くと、「9時間前」と表示された松谷さんの記事が一番上にのっています。


 松谷さんの投稿の最初のほうを拡大すると


 赤丸で囲んだ投稿した時間を表す「9時間前」がリンクになっています。これをクリックするとこの記事だけが表示されますね。リンクを張って紹介するにはこのリンクのアドレスを使えば良いはずです。試してみましょう。

 いいみたですね。たぶん。でもね、・・・。

 そうそう、私のやってるようなサイトの場合は、皆さんのブラウザのアドレスバーに表示されているのが、今見ているページのアドレスです。で、1ページしか表示されていませんね。だからリンクを張るには、これを使えば良いのです。

 「シェア」するより簡単だと思うのですが・・・。

 なお、このページのアドレスの最後に、「#tuzuki」と表示されているかもしれません。「#」は同じページの中で特定の部分に移動させるためのものです。「ハッシュタグ」とは違います。リンクの張り方として、あるページの特定の部分に移動させることもできます。ただし、移動先のページが下の図のように対応していてくれる場合だけです。


「 <a name="…"> 」はアンカータグと言います。

 下のようなやり方でも同じです(こっちの方が新しいというか、上が古いかも)。


 こういう仕組みを、紹介しようとするページがやってるかどうかは、そのページのソースコードを見ないと分かりません。見るには、「Ctrl + u」とキーを押せば良いです。