更新:2018/12/24
本来ならこんな内容よりは、書かねばならぬ大事なことがあるのにと、自分でも思っています・・・
プラレールでリニアを考える(その2)
「プラレールでリニアを考える」のページを書いた時、「プラレール」のページを調べたのですが、「ふえではしるぞ!笛コン超電導リニアL0系レールセット」という商品があるんだそうです。
で、開いたページのビデオのタイトルの写真の線路の形を見てアレっ?と思いました。
手元にあるレールで同じように組んだのが下の写真。中央の直線部分は省いています。
この路線をひっくり返して直線部分を付けたしたのが下。直線部に引き込み線もつけています。
この路線、実は、どこで曲がるとか、どこが直線なのかというような、大事なところに注目すると、上海リニア(トランスラピッド)の実験線と同じです。
トランスラピッド(上海リニア)のドイツのエムスランドの実験線の路線図
次は、同じように上海リニアの路線をプラレールで作ったもの。
上海のリニアの路線図。始発駅と終点駅だけの簡単な路線でも、実際に建設するにはカーブが必要です。これまでの、土地の使われ方にできるだけ影響が出ないようになっていますね。広大な国土、「一党独裁・強権政治」と評判の悪い中国でもこうなっています。
で、最初に紹介した路線(コース、レイアウト)。
ここで列車がどんな走り方をするかというビデオ。2つのポイントの黄色のレバーの動きがぎこちないのでちょっと変ですが、実は電池が切れるまで両方のループを交互にぐるぐる回り続けます。(2つのポイント=ターンアウトの間に直線レールをいくつか入れると安定すると思います。白いものが見える継ぎ目に。つまりトランスラピッドの実験線の形のものなら安定して走ると思いますが、走行時間が長くなって、動画のサイズが大きくなるので勘弁してください。)
長時間、長距離を安定して走れるかどうなのか試験するにはぐるぐる回り続けることができる実験線が必要じゃないかと思います。
さて、わが超電導リニアの宮崎実験線と山梨実験線をプラレールで再現すると下の写真。マッチ棒はちょっとだけ継ぎ目で曲げたところです。
こんな形の実験線で実用的な路線の実験が本当にできるのでしょうか? それから、こんな形の実用路線を引きたいと思うような国があるんでしょうか? そして第一に、こんな形のレールで遊べといわれても、子供だって面白くないと、子供っぽいオジサンは思いました。
タカラトミーのホームページを見て思いついたことです。
もう一つ、「リニアライナー」でもいろいろな線路が組める(レイアウト)そうです。ポイント部品がないのですが、いろいろな形のレイアウトが組めます。曲線レールがあって、車体もカーブを上手く曲がれるからです。これは実物の超電導リニアではほとんど実現できないことです。
タカラトミーのページをみた鉄道総合技術研究所やJR東海のリニア開発担当の技術者は悪い冗談と思ったかどうかは分かりません。超電導リニアは、トランスラピッドのような実験線を走れるのか?