更新:2018/01/17
高森町がリニア残土受け入れを検討中
高森町はまるでJR東海リニア工事事務所高森分室みたいです。
信濃毎日 2018年1月17日、23面
中日 2018年1月5日、21面
これは町長選挙関連で載った記事。今度の壬生町長は、経営企画課長としてリニア推進を担ってきた人物です。年齢は若いですが、考え方は相当に古臭く、60年代の産業政策にまだとらわれているようです。町民目線を強調しますが、そんなことを言うのは、町民の感覚を持っていない証拠です。これからの変化の大きな時代に向かって非常に心配している町民が多数います。
南信州 2018年1月6日、1面
この記事の「天竜川の対岸から見た高森町」と説明されている最初の写真。黄色い枠はこのパノラマ写真の範囲と大体同じです。矢印の青い屋根は天龍舟下りの造船所です。パノラマ写真の場所が本来の高森町でカヌーの始まった場所です。1970年代前半のことです。計画の施設は画面のずっと右で、この写真には写っていません。
旧市田港では「全日本天竜川カヌー大会」が40年間以上続いています。カヌーで町おこしとは言っても、カヌーという遊び自体がマイナーなものです。でも、毎年、カヌーを楽しむ人たちが訪れています。それで十分じゃないですか。行政が考える観光で町おこしは、どうも時代感覚がおかしいと思います。大型バスのツアーがどっと押し掛けるようなものをまだ妄想しているようにしか思えません。カヌーが普及しないのは結局は、いろいろな意味で当地方の住民の生活にゆとりがないからだと思います。
私としては、旧市田港周辺を道路拡幅などで壊さないなら、出砂原集落と下市田2区の共北東の住民の生活環境を壊さないなら、山吹地区に何をつくろうが、残土の汚染物質で下流域に迷惑をかけないなら、町の財政にマイナスにならないなら文句は言いません。
現熊谷町長はこの集落の出身であるにもかかわらず、3期12年の任期を終わってみると、この集落の凋落に拍車をかけるようなことをやってきたのではないかという批判も出ています。