リニア談合疑惑について
正直言って、わたしはこの件にあまり関心ありません。そして、東京地検特捜部に徹底究明を求めたりするのはセンスが無いと思います。
更新履歴
- "「リニア談合」告発、検察の“下僕”になった公取委 2018/03/27 8:45
- あまり余計なことにエネルギーは使うべきではない・・・ 2018/03/08 8:44
- 談合疑惑についての情報発信に集中しがちで、本質が徐々に見えなくなっている 2018/02/13 6:47
- 江川紹子氏講演会 2018/02/11
- 振り上げた拳の行方は? 更新:2018/02/07
- 日本にとってよろしくない、抹殺する 2018/01/22
- 優越的地位の濫用 2018/01/24
- 競争制限が正当化できる場合もある 2018/01/27
- 関東軍を応援するのか? 2018/02/06
- JR東海は旧国鉄時代に逆戻り? 2018/02/06
- 再び問われる捜査手法 2018/02/07
更新:2018/03/27 8:45
ブログ『郷原信郎が斬る』の記事(3月25日) "「リニア談合」告発、検察の“下僕”になった公取委"。
独禁法コンプライアンスの基本的視点から考えれば、そもそも独禁法で問題にすべき案件ではないことは明らか
公取委は、独禁法違反の犯罪について「専属告発権」を有しており、公取委の告発がなければ、検察は起訴することができない(96条1項)。そして、公取委が告発した事件について不起訴処分を行った場合、検察官は、法務大臣を通して内閣総理大臣に不起訴理由を報告しなければならない(74条3項)。独禁法違反の犯罪について、他の犯罪とは比較にならないほど、公取委に強い権限が与えられているのである。ところが、今回、公取委は、4社と2者の告発をすることで、検察捜査に刃向かう会社とその担当者を徹底して不利に取り扱うという検察の極めて不当なやり方を、丸ごと追認した。
更新:2018/03/08 8:44
あまり余計なことにエネルギーは使うべきではない・・・
樫田秀樹さんのブログ「記事の裏だって伝えたい」にリニア、スーパーゼネコンから横やりを入れられた中堅ゼネコン。『スーパーゼネコンが仕切っている世界に敢えて手を出す勇気がある企業はほとんどない』 。樫田さんは「あまり余計なことにエネルギーは使うべきではないので、やはりこのリニア談合の件は、たまたま小耳にはさんだことくらいの情報を整理するに留めます。」と書いていますよ。同感です。
更新:2018/02/13 6:47
談合疑惑についての情報発信に集中しがちで、本質が徐々に見えなくなっている
リニア問題を取材している樫田秀樹さんのブログ「記事の裏だって伝えたい」の 2018/02/12 12:25 の記事、"リニア、談合は許されないが、「話し合い」も許されない? その「話し合い」もブラックボックスだから疑われるのだが…。" 。
・・・この談合疑惑に関しては、積極的に取材しません。これを本気で取材しようと思ったら、ゼネコン幹部の自宅に夜討ち朝駆けを何十日と繰り返さなければならず、本音が出てくるまでタダ働きするだけの財布の余裕が全くないし、その作業は今マスコミ数社がやっているから彼らに任せます。
また、この談合疑惑報道があったときに思ったのが、これを機に、この数年間で様々な個人や組織からあぶりだされたリニア計画にまつわる疑問や不可解な点などが周知されればいいなということでした。
しかし、どうやらそうはなりそうもないし、それどころか、リニア計画をめぐる問題を周知していた人たちも、この談合疑惑についての情報発信に集中しがちで、本質が徐々に見えなくなっている。
もっとも誰がどの情報を出してもいいので、そこに文句はありません。間違った情報さえなければ。
感情ではなく事実だけで伝えれば十分です。
更新:2018/02/11
江川紹子氏講演会
松川町中央公民館で江川紹子さんの講演がありました。「私の取材ノートから」という演題。オウム真理教についての取材をされた方です。今もオウムの時代と同じような風潮が社会にあると話されました。
- 現在も、長い目で先のこと、あるいは過去のことを考えない傾向がある
- 単純化、善悪を明確に分ける、白黒をつける、二元論化
- 最近は社会全体がカルト化している(体制の側も、それに抗する側にも)
- 小泉内閣の時、3名の日本の若者が中東で捕らわれたとき自己責任論を言い出したのは小池百合子氏。想像力の貧困が自己責任論を肯定したが、このとき拉致被害者家族の横田咲江さんは自己責任論について批判したという。共通点を見出し共感したのだろう。
- 被害者意識が強いカルト(たとえば在特会のヘイト)
- つよいリーダーと分かりやすいストーリー(バシッと答える、シンプル化)
カルト的なものにからめとられないようにするには
- 情報のでどころを確かめる
- いくつもの情報源で確かめる
- 単純化しない、白黒つけない
- 未来と過去について長期的な視点を
- 分からなければ結論を出す必要はない
- 待つことが必要、態度保留はあって良い(思慮深くあれ)
リニア推進派の妄想だけでなく、反対運動の中でも参考になることがあったと思いました。これは江川さんのリニア談合についての文章です。
更新:2018/02/07
振り上げた拳の行方は?
見当違いで、振り上げた拳。どうするか。検察も新聞も。
更新:2018/01/22
日本にとってよろしくない、抹殺する
○○○○は日本にとってよろしくない、抹殺する
物騒な言葉です。だれが言った言葉でしょうか? ○○○○って誰でしょうか。
○○○○は、元福島県知事の佐藤栄佐久氏です。1988年から2006年9月まで福島県知事を務めました。実弟が関与した汚職事件の追及を受け、5期目の任期途中での辞職、自身も収賄の容疑で逮捕されました。
この佐藤知事の事件に関わり、「佐藤知事は日本にとってよろしくない、抹殺する」と言った検察官が今、リニアの不正受注事件を調べている、森本宏氏です。
思い出したのでとりあえず覚えとして・・・
(補足 2018/02/03) 大成建設の弁護士が東京地検特捜部に抗議文を提出していたことが分かったと『日経』(2日、Web)、『産経』(2日、Web)、『毎日』(3日、Web)などが報道。『毎日』によれば、"大成建設の弁護人が出した抗議文は、前日(1日)の捜索に関するもの。抗議文によると、特捜部は昨年12月19日の最初の捜索以降に弁護人が行った社員への聞き取り調査の記録や社内弁護士ら3人のパソコンなどを押収した。弁護人はこれらの点を問題視し「捜査活動として極めてアンフェアで、容疑者の弁護権や防御権を侵害する」などと指摘した。"、"また、捜索に訪れた検事が同社の役職員らを社長室に呼びつけ、威圧的な態度で特捜部に有利な供述をするように迫ったとも指摘。抗議文は「(同社の)関係者が検察の意に沿うような供述をしていないため、検察のストーリーに沿った自白を強要しようとして圧力を加えている」などと非難した。"。
(補足 2018/02/03) "独禁法上の評価判断は、公取委を中心とする「競争法的視点」から行うべき問題であり、検察が「岡っ引き根性」で決めつけるような問題ではない。"
(補足)優越的地位の濫用
2018/01/24
独禁法の関係では優越的地位の濫用(らんよう)というのがあります。リニア計画がなければゼネコン業界全体の仕事は半分になってしまいます。JR東海の施主としての優越的地位の濫用が予想されませんか。JR東海が心づもりしている価格では赤字が出てしまう可能性があるのですから。
(補足)競争制限が正当化できる場合もある
2018/01/27
このページをよく読んでみてください。ちょっと難しい話なのですが、東京地検特捜部が、見当違いをしているという指摘です。報道機関も同じようにわかっていないという指摘もあります。
このような特捜本部に徹底解明せよと要請するのは、佐藤元知事の事件同様にでっち上げをせよと要請するようなものです。
ちょっと立ち止まって考えてみたらどうか。ニュースに踊らされるのはマチガイです。リニアに反対する「市民運動」のなかでもそういう見当違いが出てきていることが心配です。
どっちにしても、今回の「不正受注」とされる問題は、リニア計画の是非にとっては本質的なものではないです。距離を置くべきだと思います。時間やそのほかもっと大事な資源、たとえば運動の信用のようなものですね、そういうものの無駄遣いは止めるべきだと思います。
(補足)関東軍を応援するのか?
2018/02/06
郷原信郎さんのブログ、「20月6日:リニア談合捜査「特捜・関東軍の暴走」が止まらない」。リニアに反対している人たちも是非読んでください。こういう関東軍のような検察に激励やら要請するのって変じゃないですか?
(補足)JR東海は旧国鉄時代に逆戻り?
2018/02/06
談合があったなかったと特捜本部に期待を寄せるよりも、もっと本質的なことに目を向けるべきではという意味で、ちょっと古い記事ですが、「Huffpost:2013年09月23日 19時22分 JST:リニア開業でも儲からないJR東海、そのワケは?」。
(補足)再び問われる捜査手法
更新:2018/02/07
Business Journal: 江川紹子の「事件ウオッチ」 第96回,2018.02.06:"【リニア談合】で再び問われる捜査手法…任意捜査でも取り調べの可視化を"