石井大臣会見から (2019年8月15日(木) 10:01 ~ 10:12)

(問)先日、リニア中央新幹線の静岡工区について、「当面の進め方について」という文書を発表されて、その中で国土交通省は「状況に応じて検討の促進等に努める」という表記がされていると思いますけれども、場合によっては積極的な仲介役を担うお考えがあるのかということと、具体的にどのような検討促進策を検討されているのか、お考えをお聞かせください。

(答)リニア中央新幹線の静岡工区につきましては、国土交通省といたしまして、引き続き必要な調整や協力等を行っていく旨を、これまでにも会見等でお答えさせていただいてきているところでありますが、そういった状況の中で、今月5日に、静岡県知事から、陳情にお越しになった際に、県とJRとのやりとりの場に然るべき方が来ていただけるとありがたい旨のお話を受けました。

こうした知事からのお話なども踏まえまして、本事業を円滑に進めていくため、国土交通省は静岡県及びJR東海と、今後の当面の進め方について確認を行いまして、9日に3者で合意いたしました。

これを受けまして、早速、静岡県から、来週20日、21日に開催されます専門部会委員とJR東海の意見交換会への立ち会いとして、国土交通省の担当者の出席の要請がありまして、鉄道局からは担当者を出席させる予定との報告を受けています。

本件につきましては、まずは、科学的知見等に基づきながら、専門部会におきまして検討が進められることが重要でありまして、国土交通省といたしましては、先ほどの意見交換会への出席などを含めまして、こういった検討が円滑かつ迅速に進められるよう、環境整備等に努めてまいりたいと考えています。

(問)今の静岡のリニアの件なのですけれども、大臣として、これ以上静岡県と東海の話し合いが進まないことで工事が遅れてしまうことによって、どれぐらい工事が遅れると目標としている27年の開業への遅れの影響が出る可能性があるのか、そういった見通しなどのお考えはありますでしょうか。

(答)先ほど申し上げましたように、リニア中央新幹線の静岡工区については、静岡県側から南アルプスを通過するトンネルによって大井川に水資源の確保について問題提起がされておりますので、この件について科学的知見に基づいて専門部会において検討が進められることが重要であると考えておりまして、工期の遅れ等については、まだそういったことを検討する状況にはないと承知しております。

繰り上げ石井大臣会見要旨(2019年8月15日(木) 10:01 ~ 10:12)
http://www.mlit.go.jp/report/interview/daijin190815.html より