更新:2020/12/09、2020/12/10 補足

喬木村のようす

 喬木村で現在、実際にリニア関連の工事が行われているのは、堰下のガイドウェイ組立ヤードと、移転対象の事業所の移転先になる伊久間の工業団地の造成工事だけです。

堰下のガイドウェイ組立ヤード

image
[ 拡大画像 ] ヤードの向こう側の建物は飯田養護学校。撮影者の背後は天竜川。高森町では町長の親族が所有する土地について、町が賃貸契約を結んでいることが一時問題になり、審議会なんかも開かれました。ふと思ったのですが、まさか、そんなことはないと思いますが、例えば、このヤード用地となった農地で、仮に、村長の親族とか関係者の所有のものがあった場合の話ですが。高森町のヤード候補地はまず町が買い取ってJR東海に貸すというやり方です。同じように、村が買い取ると問題が出そうな気がします。たしか、個別にJR東海に貸して最終的に村が買い取る方式だったか、どうだったか…

image
ヤードの東側の道路の拡幅工事をしていました。回り道の矢印が両側にあるんですが、左は行き止まりでした。

天竜川橋梁の東側(左岸)

image
リニアの天竜川を渡る橋の東側付近から飯田市側をみたところ。川の水がなくなっているのは、伴野の護岸工事のため。たぶん。

伊久間で事業所の代替地を造成

image
リニアで移転になる3つの工場のための伊久間の代替地。11月28日から耕土のすきとりが始まりました。

image
この2台のダンプカーはすきとった耕土をつんで、県道18号を南の方へ出て行ったので、飯田市、毛呂窪の処分場所へ向かったと思います。

image
上の写真のダンプカーと同じ会社のダンプカーですが、大鹿からトンネル残土を運んできた車です。おろした土砂の色が青っぽいです。受け入れ量は3万5千立米。

image
トンネル残土をおろすと、すきとった耕土を積んで、県道を南の方へ出ていきました。

image
大鹿から来たダンプカーは、私が見たうち、3台(松本ナンバー)は耕土を積んで南へ向かいました。4台目(写真の青いダンプカー、小牧ナンバー)はトンネル残土をおろすと空荷で北の方へもどっていきました。

image
コンクリートの工作物を破砕して鉄筋とコンクリートに分けていました。

阿島北地区の用地交渉は?

 喬木は他地域に比べ用地交渉や移転先の紹介などは進んでいるようです。しかし、スムーズに進んだために、かえって説明不足などあって、最近になって住民の中に不満が出始めているようです。

 移転して更地になったところもありました。

 社会は明らかに変化しつつあります。コロナがそれを決定的に明らかにしたと思います。半世紀も前の発想のリニアモーターカーは本当に必要とされているのでしょうか?

 静岡の水の問題や、JR東海の新幹線の乗客の落ち込みや赤字転落などから、2027年の開業はもちろん無理でしょう。計画自体が頓挫する可能性も非常に高くなっています。工事の進ちょくを見ても、計画に無理があったことは明らか。自然や山の神は忖度などしてくれません。

 関係自治体は、JR東海任せでなく、住民に対して責任を持つべきです。リニア計画の行く末を市町村がみずから見通すべきです。つまり、工事の中止をJR東海に要望することも含め対処すべきです。しかも、早急に。

image
2015年5月。中心線杭打ちのようすを見に来た村役場の若い職員たち。彼らのいる場所はリニアの高架の真下になるところ。環境影響評価書の阿島北地区の高架部分の完成予想図の矢印のあたりです。

image
2014年10月。山梨県都留市内で撮影。

関連ページ