更新:2021/08/09

新粒良脇トンネル、道の駅下条

 9日、長野県飯田建設事務所の企画した下條村の新粒良脇トンネルの見学会に参加してきました。新トンネルの建設は、国道151号線の現在の粒良脇トンネルの幅が狭く交通のネックとなっているのを解消するため。3月24日に掘削を開始して、これまでに、全長547mのうち、298mを掘削したとのことでした。

参考:『南信州』2021年3月24日 "安全に1日も早い完成を"

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飯田側の本坑口から掘っています。化粧木が見えます。

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トンネル内部のようす。下り勾配で掘削しています。完成すると飯田側と阿南側の高低差は8mほどになるそうです。

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支保工の間隔は1.2m。1回に1.2mずつ掘削して、コンクリート(厚さ15㎝)を吹き付け、ロックボルトをうち、支保工を立てるというサイクルを、1日(24時間)に4~5回繰り返すそうです。この上に30cmの厚さにさらに覆工コンクリートを重ねるとのこと。1日に4~5回というのは地質が良ければ最大限そのくらいという意味だと思います。掘削開始から約130日で298mですから、1日あたり2.3m程度なので、1日に2回くらいなのだろうと思います。

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これが切羽(きりは)でトンネルの掘削の最先端部分。灰色に見えるのはコンクリートが吹き付けてあるからで、1.2mごとに吹き付けているとのことでした。特に幾日も工事を休む場合は切羽にコンクリートを吹き付けるそうです。緑色の線は説明に使っているレーザーポインターの光。

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入口付近のインバート工。魚の骨みたいなのは鉄筋。

トンネルを掘削する機械

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自由断面掘削機。

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自由断面掘削機の腕。

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自由断面掘削機の刃先。らせん状になっています。

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ドリルジャンボ。発破を使うこともあるそうです。

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ブレーカー。キャタピラの間にかくれていますが、腕の先に大きなタガネがついています。

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スイングローダ―。車体の真ん中に関節があって、車体全体の向きを変えずに掘削した岩くずをダンプカーに積めるそうです。

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普通のバックフォー。左は普通のダンプカー。

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コンクリート吹き付け機。

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右のパイプで外部から新鮮な空気を取り入れて、左のパイプで粉塵などが混ざった空気を空気清浄機に送っているそうです。

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空気清浄機。

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トンネル壁面から出ている水はボーリングの穴から出ているものだそうです。これは切羽に近い方です。

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トンネルの脇を流れる水。

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トンネル内の水をトンネルの外へ出すためのパイプ。

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トンネル内に出てくる水の排水を中継する設備。

道の駅の盛り土

 見学会の集合場所が「道の駅 信濃路下條」だったので、以前からあった法面の崩壊部分を見てきました。

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草が生えているので分かりにくいですが、法面が崩れて、アスファルト舗装が欠けています(赤い線)。

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生垣が切れている部分。ここも法面が崩れています。

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法面に近い場所の藤棚の支柱が傾いています(黄色の矢印)。浄化槽(赤矢印)は水平のはずです。

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盛り土部分と谷へ下る道路の取り付け部分。左のアスファルトは宙に浮いています。道路の擁壁と平坦部が分かれています。

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