更新:2022/09/24
超電導リニア、休場で不戦敗?
9月20日から23日にかけて、ベルリンで国際鉄道技術見本市「イノトランス」が開催されました。
『東洋経済オンライン』20日 "国際鉄道展「イノトランス」開幕、注目の裏テーマ 環境対策や新技術よりも関係者が知りたい問題" によれば:
日立やJR東日本系の総合車両製作所は変わらず出展するが、これまでイノトランスの常連だった川崎重工業、東芝などのメーカーや2018年から出展を始めたJR東海などの姿がない
会場に並んだ鉄道車両の大半が最新技術を駆使して環境性能を高めた通勤列車や機関車
2016年頃までのイノトランスでは、今にも走り出しそうな時速350km級の高速列車が会場のいちばん目立つ場所にでんと構えて注目を集めていた。今回はドイツ鉄道が新型のICE Lや「アドバンスト・トレイン・ラボ」という実験車両を出展しているので高速車両はゼロではないが、従来と比べると影は薄い。時代の移り変わりを感じさせる。
中国中車は、前回のイノトランスではカーボンボディのハイテク電車を持ち込んで来場者をあっと言わせた。今回は欧州での運行を念頭に開発したハイテク電気機関車を展示
『msn ニュース(新華社)』22日 "中国企業、ドイツで開催の鉄道見本市「イノトランス」に出展" によれば、中国中車(CRRC)や通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)などが出展…中国中車は時速600キロのリニアモーターカー、スマート高速動車組(動力分散式列車)、水素エネルギー技術など最新の科学技術成果を披露…中車大連機車車両の劉天童(りゅう・てんどう)技師によると、今回はスマート化・グリーン化・一体化を実現する車両技術を中心に紹介しており、利用者に低炭素排出ソリューションを提供していきたいとしている
。
『CGTN』21日 "China's high-speed maglev transportation system debuts at German exhibition"(中国の高速磁気浮上式鉄道静テムがドイツの見本市でお披露目) は、「中国の高速リニアモーターカー輸送システムは、火曜日にドイツのベルリンで開幕した進行中の 2022 年国際輸送技術見本市で、訪問者とクライアントに感銘を与えました。 最高時速 600 キロメートルの運行速度は、世界最速の陸上輸送です」と伝えています。
『CNN』17日 "仏高速鉄道、未来見据える次世代TGVがお披露目" は、イノトランスとは関係ないですが、フランスの新しい高速鉄道車両「TGV M」の話題。 TGV Mの最高速度は従来の車両と同じ時速350キロ。アルストムの広報担当者はCNN Travelの取材に答え、スピードではなくより多くの乗客を乗せ、一段の省エネを実現することを目標にしたと説明
、アルストムによれば、新車両は現行のTGVと比較してエネルギー効率やカーボンフットプリント(原材料調達から製造・使用・リサイクル・廃棄までで排出される温室効果ガスの排出量を二酸化炭素排出量に換算した指標)が改善している。車両の構成部品の97%はリサイクルが可能だという。
。
高速列車も環境重視。
イノトランス全体のトレンドの潮流からは中国の時速600キロのマグレブの展示は、はなにか唐突な印象ですが、超電導リニアで手こずってるJR東海が参加していないことを際立出せていると思います。
EOF