更新:2022/12/10

鉄道は金を失う事業

 『中日』12月8日9面のコラム、 "自由席:趣味とは"。鉄道趣味はお金がかかるという話題なんですが、鉄道の「鉄」という字「金を失う」と読めるので「鐵」を使う鉄道会社もあるそうです。

 JR東海の正式な会社名は、なにも考えずにパソコンで打つと「東海旅客鉄道株式会社」と出てきますが、本当は「鉄」の字が「鉃」(環境依存文字、作りが「矢」)なんだそうです。

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 たしかにそうなっていますね。これは、JR東海のホームページ(トップページ)の一番下にある社名。テキストではなく画像ファイルです。

 しかし、公文書である「中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価書」の表紙では「東海旅客鉄道株式会社」と「金を失う」になっていて、リニアで金を失う近未来を示していたというわけかなと。さて、だれのコトバか忘れたんですが、リニアは新幹線で高収益をあげているJR東海の「道楽」というコトバを思い出しました。「何かとお金がかかるのが鉄道趣味。その字面をもじって『金を失う道楽』と自嘲するマニアも多い」(『中日』)。

 ローカル路線の赤字が話題になっています。鉄道が全国に広がっていることは悪いことかといえばそうじゃなく、全国各地を結んでいるからこそ意味があるわけで、都市部の通勤路線と東海道新幹線以外は利益をあげるのは難しいはず。JR東日本もJR西日本も鉄道分野以外の仕事をいろいろやって鉄道を支えているようなものです。つまり、そもそも、郵便などと同じで、ユニバーサルサービスは儲からないはずで、そもそも「鉄道」は「金を失う」事業なのだろうと思います。そういうことを考えても、やっぱりリニアは無理で無駄です。