更新:2023/01/16
中間駅の模型
飯田市上郷飯沼北条地区に計画のある、リニア中央新幹線の中間駅とその周辺整備計画の模型が、飯田線飯田駅そばの「ムトスぷらざ」(旧ピアゴ、ユニー飯田店)2階で「リニア駅前広場デザイン模型」を展示している(2022年12月4日から1月16日まで)というので、見てきました。
現在の景色の中にどう駅部分がはまり込むのかという、おそらく住民の一番知りたい部分をまったく無視した展示だと思いました。持ち帰り用の冊子がありましたが、周辺との関係がわかるような地図やイラストもあるのですが、いずれも不鮮明。ぱっとみてわかるという工夫がないですね。
もっとも、現在の日本の経済の危機的な状況、それに対する政府の無策無能ぶりから、またそもそもリニア計画の進み具合からすれば、この模型の示すようなものは、おそらくできないと思います。できたとしても、駅はできたが電車はこない…となる。
南側からみたところ。手前の交差点は国道の交差点ですが、現在ある「北条交差点」ではなく、新たにできる交差点。左に延びる道路は新設で、この道路にかかったマンション3棟が解体撤去されました。道路をわざわざ屈曲させて3棟のマンションにかかるようにしたと思われても仕方ないような設計です。駅舎には各駅停車の列車が外部から見えるように窓があります。
駅の北側。手前の道路は県道市場桜町線。左へいくと元善光寺、右へ行くと「たつざか」をへて飯田市中心部にいたる道路で、昔からある道路を拡幅。手前の交差点はルートで切断させる既存の道路の新設の迂回路との交差点。右の道路は中央自動車道の座光寺パーキングエリアに併設のスマートインターからリニア駅を結ぶ新設の座光寺上郷道路。
駅の北側をクローズアップ。
ルート北側から見た駅の東端部分。手前の道路は、中央自動車道の座光寺パーキングエリアに併設のスマートインターからリニア駅を結ぶ新設の座光寺上郷道路。左の道路は国道153号線を現状の2車線を4車線化。
ルート南側から見た駅の東端部分。手前が国道153号線。左が豊橋、名古屋方面。駅舎の右端が空中に浮いていますが、この続きに高架部がきます。そこまで再現したらどうなのという感じですね。なにかリニアを推進するんだという熱意がないですね。
駅の南側。右の道路は新設道路(前述)。交わる道路は県道市場桜町線。市場桜町線との交差点から先でS字に曲がっているのはルートで切断される道路の迂回道路。県道を境に東(右)が高架部で西(左)は掘割構造。現状の感覚では、県道と国道をつなぐ道路はこの模型よりさらに南(右)にあります。一緒にいった方の中には現在の道路がどれだか直感的にわからない様子の方がいました。
「ムトスぷらざ」の「ムトス」は古語で「~しようとする」という意味らしいです。が、たぶん、「エトス」(ある民族や時代の特有の精神)とか、「ロゴス」(理性)とか、「パトス」(情熱)といった外来語にひっかけてカタカナにしたものだ思いますが、センス良くないですね。「ムトス」ということば、学者肌の前市長時代にできたものなんでしょうかね?
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