更新:2024/08/25

ペーパーレスの時代の本当の意味

 リニアに関係ないようで、じつは関係ある話:「高森町まちづくりを語る会」と高森町議会の懇談会が高森町福祉センターで開催。議会や町の抱える問題について町民有志と町議が懇談する会。議会からは町議14名のうち13名が出席。

 議会基本条例について、議会側は、議会内部のことだから案を練る段階で町民の声を聞く必要はないとの説明に参加者はビックリ仰天。議員は当選したことでっていったって、今の皆さんは無投票当選ですよ。その方々が「当選」したから白紙委任状をもらったと思ってもらっては困る。

 一方で、議員のなり手が少ないなど議会のありかたについて町民の意識調査をするというのですが、今はペーパーレスの時代だからスマホでQRコードから入るアンケートに答えてもらうという。会場入り口にはQRコードが張り出してありました。スマホを持たない人への対応は全く念頭にないようす。行政がいう「ペーパーレス」とは、「ペー(平)」=スマホを利用できない低所得者や「パー」=スマホを使いこなせない人たちは行政や議会は相手にしないよ、「レス」=無視、ということ。議員さんはタブレット(電子おもちゃを)与えられて、なにか偉くなった気がしているんでしょう。小学生なみといっては小学生に失礼か。

 学校給食の無償化については、高森議会としては無償化を町に要請する決議をしていないのに、北部町村議会の議員研修のなかで長野県に要望するということを決めたと、見当はずれの回答をしていました。

 不登校の問題について、総務民生委員長は正直で委員会としてまだよく分かっていないみたいなことを述べたんですが、それでごめんなさいで済んだのに、やめておけば良かったのに、この問題に詳しい委員の一人に説明を任せました。

 すでに会合の時間の終了予定が迫っているのに、この町議はながながと自論を開陳。余計な話だと思うんですが、(ア)空手をやっているこの議員さん、議員になる前、1期目の壬生町長に面会したとき、空手をやっていると聞いた壬生町長が役場職員に活を入れてほしいといったなんていう本当はいってはマズイことをしゃべったりして、最後には、(イ)不登校のいちばんの解決は「おかあさんの笑顔」だといいました。当然ですが、閉会後、参加者の女性から文句を言われる始末。この町議、心理学的にはああだこうだとか、何とか先生がご指導を受けてどうだとかいってるんですが、この一言で、それらのありがたそうなお話があてにならないことが分かって良かったと思います。

 そうそう、学校の先生たちはよくやっていて問題はないともいってましたが、経験上からいって、それはあり得ない。子どもにとって、どうしようもない教員っているものだと思いますね。それとどうしようもない教育内容ってものあります。そういうことに鈍感な子どもが多いので教育はどうにか成り立っているというのも事実じゃないかと思いますね。

 マスコミが入っていないから議員さんたちは忌憚のない発言ができたんでしょう。(ア)は町長の役場職員に対するパワハラ願望、(イ)は女性の社会進出を阻むもの=統一教会の家族観。それに母親のいない子だっているはずです。町長もこの町議も即辞職ものの発言でしょう。

 ヤジを飛ばす下品な町民がいたことは確かですが、その町民を閉会後つかまえて説諭しようとするパワハラ体質の町議もいましたね。もちろんやり返されましたが。

 マスコミ関係者で発言内容について詳しく知りたい方は、議会事務局が懇談会を録音しているので問い合わせてみてください。