更新:2024/09/30

広島市西区の陥没事故

 9月26日午前、広島市内でシールドトンネル工事が原因とみられる道路陥没があり、付近の建物にも被害がでました。

 付近の地下30mで行われていた雨水下水管のシールド工事(直径5m)で異常出水があって、陥没が起きて、水道管が破損して水が地上にあふれたという順序。トンネルへの出水は水道管の水ではなく地中にあった水のようです。

 「下水管組み立て工事」というのはシールド工法でセグメントを組んでいくやり方についていっているのでしょう。

 『日経クロステック』によれば:

 事業名は「観音地区下水道築造工事」。広島市のページ"観音地区下水道築造3-1工事"によれば、工事期間:令和4年3月22日~令和10年3月20日。

30日の報道 現場はもと河川

 事故のあった場所は1954年以降に埋め立てを行った場所。『日経クロステック』の(5)地質は「玉石を含む砂れき層で、その上部には砂質土層や粘性土層、火山灰土層などが堆積」は、埋め立てた部分の下のことをいっているのか?

事前調査はしなかった

 現地を取材したジャーナリスト・樫田秀樹さんによれば:

 樫田さんに越智秀二さん(日本地質学会会員)から提供された資料(以下)

広島市内では二葉山トンネルのシールド工事も難航

 広島市内では、広島県と広島市の共同出資でできた広島高速道路公社がシールド工法で建設している広島高速5号線の二葉山トンネル(1407m、2018年9月掘削開始)の工事が難航して工期が大幅にのびているだけでなく、地上部分に被害が出ています。

 広島高速道路公社のHPの9月27日時点の高速5号線シールドトンネル工事進捗状況は、全長1407mのうち、2018年9月の掘削開始から6年=約72カ月で1194mを掘削。1カ月あたり17m足らずの掘進なので、いくらなんでもといってよいペースです。

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