更新:2024/10/14
(FBから)工事日誌をなくした?
フェースブック「リニアを考えようコミュニティ」の投稿のコピーです。
林克 管理者 2024年10月10日土曜日 20:40
10日に中央新幹線静岡工事事務所へ行き、9月4日付で手渡した第2回公開質問状の回答を聞きに行きました。質問は、
1 岐阜県瑞浪市大湫の水位低下・水枯れ問題について
2 西俣斜めボーリング調査結果について
3 静岡工区の工事の見通しについて
1) 工事による湧水量の予測データについて、それぞれの数値がどの場所からどの場所までの数値で、どのように割り出したのかを具体的データか?
2) 貴社が見込んでいる毎秒2tの大井川の減水量は、ここでの最大規模の湧水の発生も織り込んだものか?
3) 先進ボーリングで詳細な地質の確認が必要な場合にコアボーリングの実施で新たな透水係数が得られた場合、どのようなデータの再計算が行われるか?
4) 導水路トンネルの取水口の位置は、東俣、西俣直下の断層よりも長野県側上手に位置していて東俣、西俣直下で大量湧水があった場合工事の体制として安全をはかれるか?
5)導水路トンネルと千石斜坑は、それらと平行。2つのトンネルの安全性を説明を
4 高速長尺先進ボーリングの止水について
というもの。事務所の会議室で回答をもらい2時間半にわたって質疑しました。とりあえず1の項目の質疑の途中まで載せます。
◎質問事項
1. 岐阜県瑞浪市大湫の水位低下・水枯れ問題について
岐阜県瑞浪市大湫の水位低下・水枯れの問題についてお聞きします。貴社は「工事施工に先立ち事前に先進ボーリング等、最先端の探査技術を用いて地質や地下水の把握をしたうえで」と約束していた(どこで?)にもかかわらず、十分な調査をせず直接、本坑を掘っていました。国土地理院の活断層マップでも盆地にかかるところに活断層があることがわかっている場所でした。また、2月半ばから毎秒20リットルの湧水があったのにもかかわらず掘り進め、さらなる湧水も生じました。現実に水枯れや水位低下が発覚するまで掘り続け、その後初めて岐阜県に報告しました。3ヶ月後のことでした。早期に工事を止めれば、影響の受けた井戸の数は少なくて済んだのではないか、との指摘もあります。私たちからすれば不誠実な対応ととれることについてどのようにお考えでしょうか。
また、湧水を止めるために薬液注入を行いましたが、効果が見られず現在も水枯れは解消していません。薬液注入の効果は地下140mの瑞浪市の場合でも限定的であり、南アルプスの土被り800m~1400mの地下で突発高圧湧水を止めることが出来るとは考えられませんが、いかがでしょうか。
◎JR東海回答
・中央新幹線日吉トンネル南垣外工区では工事着手前に調査を行い、断層があることを把握したうえで、工事施工中においてもトンネル前方の地質や地下水 の状況を事前に把握するための調査を実施し、環境保全計画書の通り、慎重に 掘削を進めてきました。
・2024年2月下旬に既設の観測用の井戸で地下水位の低下傾向が確認された後、地域の関係者にご連絡し、地域の井戸等の状況を確認するなどの対応を開始した一方で、トンネル工事については、その時点で掘削していた箇所は地質が脆弱であったため、安全面を考慮して、安定した地質の箇所まで掘削しました。
・そして、2024年2月26日に当社が共同水源の水位低下を確認した後、当社は同日中に瑞浪市の市役所にご報告に伺い、岐阜県には5月1日にご報告に伺っています。当社としては、今後も、瑞浪市や岐阜県との情報共有に努めていきたいと考えています。
・また、静岡県内の南アルプストンネル工事における薬液注入については、基本的には高い水圧でも注入材が押し流されないよう、短い時間で注入効果が期待できる材料(主に水ガラス系)を用いた注入(初期注入)を行い、その後、 その周囲に強度の高い注入材料(主にセメント系)を重ねて注入 (本注入) することで、徐々に改良範囲を広げ、改良体をトンネル外周に構築していくことを考えています。
・高水圧下での薬液注入の効果については、幌延深地層研究計画地下研究施設における薬液注入では、大深度の高水圧(最大 10Mpa)に対応可能である「高圧・高止水対応グラウト注入技術」が活用され、効果が確認されています(2014年度に土木学会の技術開発賞を受賞)。
・本技術は、装置の小型化によりトンネル内の狭い場所でも余裕をもって使用することが可能とされており、高水圧が想定される静岡県内の南アルプストン ネル工事における断層部への薬液注入においても参考にできる技術であると 考えています。
実際には、薬液注入を実施する前に行うボーリング調査の結果やその時点まで のトンネル掘削実績を踏まえ、適用する技術等も含め、薬液注入の設計をし、 施工した上で、トンネル掘削を行います。
◎質疑(とりあえず1まで)
岐阜・瑞浪市の事態は他人事でない
8団体 岐阜の問題は静岡県民にとって他人事ではないと感じている。瑞浪市の日吉工区の場合、本坑の工事の前にどのような調査が行われていたのですか?
JR東海 TSP探査という、地下で振動を発生させて反射波を受信して前方がどうなっているのかという探査をします。必要に応じてトリムジャンボというトンネルを掘削するときに使う機械なのですが、穴を開けて切り羽前方の地質を確認します。
8団体 これは2月の水位低下の前ですか?
JR東海 そうです。
8団体 先進ボーリングではないのですね?
JR東海 静岡の方法ではないです。
8団体 それでは引っかからなかったわけですね?それにしても遅かったですね。岐阜県に通知したのは5月ですから。
JR東海 回答にもありますが「2月26日に当社が共同水源の水位低下を確認した後、当社は同日中に瑞浪市の市役所にご報告に伺い、岐阜県には5月1日にご報告に伺っています」。静岡でもこういう情報が共有されるの?と不安を持つ人がいると言うことをうかがったのですが、私たち事務所としてもしっかりやっていきたいと思います。
8団体 先日モニタリング会議と流域首長が会ったという報道は承知ですが、市のレベルでは専門の委員会を持っているわけではないので何を意味するかは、専門家のいる県でなければ判断できないですよ。
8団体 ここは先進ボーリングをやるまでもないということですか?
JR東海 前方探査をするという意味では同じですがも違う方法でしていたということです。
8団体 その探査をしても水位低下を見つけるのは無理でしたね。
JR東海 その評価は私からはコメントすることはできません。
8団体 要望ですが、もっと想定を厳しくして何かあるに最初から何かあるかもしれないということで臨んでほしい。
8団体 湧水量をはかりながらやっていったと思いますが、これ以上出たらやばいというしきい値みたいなものはなかったのですか?
JR東海 そのあたりは岐阜のことでなかなか静岡ではわかりかねます。
8団体 そこがわからないのですね。現場をどうやって管理していたのかを知りたいですし、静岡の場合はもっとちゃんと管理するよということを言ってもらいたいです。リニア全体のプロジェクトとしてみるとちょっと怪しく思います。
8団体 この一つのことをここがまずかったんだというのではなく、全体を管理するJR東海がそれを予想してしっかりやらなくてはいけないのではないかと。原発でもデブリ取り出して下請にまかせた。次に付いてやったけど強い放射線のためにレンズの結晶構造が破壊されて見えなくなってしまった。新聞報道ではただ見えなくなったとしていますが、私たちから見ると当然予測できます。だから予測を厳しくしてほしいです。いきなり本坑を掘るというのはいささか乱暴なように思えるのでしっかりやってほしいです。
JR東海 承知いたしました。
管理値
8団体 本題ではないですが、静岡の場合は毎秒50リットルですね?
JR東海 先進ボーリングの場合ですね?
8団体 今回過去の資料を読んでいて県境の大断層をボーリングで確認したところで、斜めボーリングを掘って、ボーリング深度360メートル以深において湧水量が急激に増加し最大口元湧水量が2,600L/分(43L/秒)に達した。これ以上ボーリングはできず止水措置をして調査を終了したとあります。そのとき43Lで驚いたということ、それに対して50Lはあまりに大きいのではないですか?
JR東海 管理値自体は10メートルでということなので数字の比較が同等の基準のものなのか?必ずしも比較できないのではないか。県境の大断層は口元の瞬間秒あたりのもの、50Lはせんたんから10メートル移動した合計の水量ですね。
8団体 最後に掘ったところの可能性が高いですね?
これは有識市や会議の資料ですが徐々にあがって行きます。
8団体 いくつか段階を経て上がっていますね。
JR東海 東俣400メートル手前くらいから断層にあたり800メートル続いたところで調査を終了しています。
8団体 今回過去の資料を読んでいて県境の大断層をボーリングで確認したところで、斜めボーリングを掘って、ボーリング深度360メートル以深において湧水量が急激に増加し最大口元湧水量が2,600L/分(43L/秒)に達した。これ以上ボーリングはできず止水措置をして調査を終了したとあります。そのとき43Lで驚いたということ、それに対して50Lはあまりに大きいのではないですか?
JR東海 管理値自体は10メートルでということなので数字の比較が同等の基準のものなのか?必ずしも比較できないのではないか。県境の大断層は口元の瞬間秒あたりのもの、50Lはせんたんから10メートル移動した合計の水量ですね。
8団体 最後に掘ったところの可能性が高いですね?
これは有識市や会議の資料ですが徐々にあがって行きます。
8団体 いくつか段階を経て上がっていますね。
JR東海 東俣400メートル手前くらいから断層にあたり800メートル続いたところで調査を終了しています。
北薩トンネルと大湫
8団体 回答では薬液注入の効果として幌延が出ていますが、専門部会の資料では北薩トンネルも載っていたはずですがああいう事態になってしまいました(大規模崩落)。北薩もかなりきめの細かい薬液を注入したと聞いていますが、ほんとうに大丈夫なのかということを県民のみなさんが心配しています。
8団体 高水圧の10メガパスカルですが気圧にすると単位ですか?
JR東海 1気圧は10万パスカルですね。ここで強調したいのは高い圧力の元で掘れる技術はあるということ、それに基づいて慎重に掘っていきたいということです。
8団体 大湫で、薬液注入をして湧水毎秒20リットルが止まらなかったのはなぜですか?8団体 北薩トンネルをモデルとしてやって来たが止まらず、専門家に相談するという報道があってそのままですが。
JR東海 どちらも私ども議論の経過は注視、注目しています。結論として出てきたものは参考にさせていただきます。私の口から北薩や大湫の原因を口にすることは難しいです。
8団体 大湫の場合には多少下がってもまた上がってしまう。あそこは田んぼに注水しましたよね。その水が供給されている気がします。雨の影響もあり全体として止まっていないのだと思います。
JR東海 そこは岐阜の会議で議論されていることだと思います。注視していきたい。
8団体 私が行ったときは田んぼへの水のタンク車が来ていました。それが原因かもしれないと、それも含めて検討して下さい。
薬液注入
8団体 薬液注入はこの場合どこから入れるのですか?切り羽からですか?それともトンネルの壁に入れていくことになりますか?
JR東海 トンネル掘る前に入れていきます。
8団体 これから掘るぞというところに入れていくというところに入れて水を押さえるということですね。
JR東海 まずは押さえていということで考えています。
8団体 薬液での汚染が生じるおそれがあると聞いたことがあるのですが、まずは押さえて掘るのですね。
8団体 水質を気をつけなければいけないということは承知していまして、国交省の有識者会議でも、薬液注入する際の水質管理についてお示ししています。それをキチンとやった上で水をしっかり止めるということです。
8団体 切り羽を落ち着かせるために圧力が10メガパスカルでも大丈夫な技術を持っているよということですか?
JR東海 そういう技術が世の中にあるということです。
8団体 世の中にある?
参考にさせていただきたいということ。
8団体 しかし世の中にはこんなに土圧が大きなところは今までにないのでは?飛騨トンネルでも破砕帯の部分は1000メートルの土被りのところではないですよね。断層のところはもう少し低いところだったと思います。
JR東海 現場でということでも、調査をしながら何ができるのかをキチンと考えていきます。
8団体 まだ実績はないということですね?
JR東海 土被り1400ということではその通りです。
8団体 この間難波静岡市長の懇談したときには、南アルプストンネルというのは世界でも最難関で水が出だしたら何年も立ち止まることになるかもしれないと言っていましたね。
8団体 誠実にやればそうなります。時間がかかります。
つづく
林克 管理者 2024年10月12日土曜日 19:44
工事日誌をなくした?田代ダム案だいじょうぶ?
第2回目の公開質問状、連載2回目です。西俣直下の断層で大量湧水が出ていないのはおかしい、JR東海が工事日誌をなくしたのもおかしいです。それをうやむやにして「危険な地点はわかっていますので十分注意して掘削します」と言いいます。聞いていてますます不安になりました。
質問項目
2. 西俣斜めボーリング調査結果について、前回も取り上げました。これまで貴社より開示された西俣直下の斜めボーリング調査の結果に、大量高圧湧水が予想される断層付近での湧水量の記録と、工事日誌が公表されていません。「工事日誌が見つからない」などは考えられません。工事日誌、調査後のモニタリングデータを含む、詳しいデータの公開を要望します。
JR東海回答
- 当社が東俣から西向きに実施した斜め下向きボーリングでは、掘削深度約 160mまでの間に、孔口からの湧水は発生しておらず、孔口からの湧水量は、 別紙1 I)P 別 10-16図10-7に示すグラフの通りの結果です。
- 一方で、別紙1P別 10-8写真10-2に示す通り、コアの状況から、掘削深度約100m付近で幅 3m程度の小規模な破砕質な区間があることを確認しており、トンネル内からの高速長尺先進ボーリング等の地質調査により地質や湧水の状況等を確認し、必要に応じて薬液注入等を実施した上で、掘削することを考えています。
- 1}リニア中央新幹線静岡工区有識者会議において2021年12月に当社が取りまとめた 「[別冊]大井川水資源利用への影響の回避・低減に向けた取組み」抜粋
質疑
工事日誌をなくした
JR東海 湧水量のデータが公開されていないというのは何を指すのか確認させて下さい。まず別紙1のボーリングでよろしいでしょうか?
8団体 はい、いいです。
JR東海 湧水量の記録はそこに添付されているのを見ておられるでしょうか。
8団体 専門部会において塩坂委員が、ここは水が出るところで湧水がないのはおかしいではないかと述べ、そこは日誌を見せてほしいと言う言い方をしていて、それをご本人に確認したら3回言っていると。最初は出すと言うことだったのにいまだにでてこないと言うことです。
JR東海 日誌は今私どものところにないと言うことです。
8団体 それはなぜです?
JR東海 日誌と言うより湧水量の記録がデータとしてあるものでございまして、日々の日誌というものはいただいていない、私の手元にはありません。
8団体 それが正しいかどうかを確認したい。ここの地点では大量湧水になるか溢水になるかどちらかだと考えますが。
8団体 採取したコアがかけていると言うことは、そこに水が貯まっていたと言うこと。
JR東海 岩石はあるんですよ。コアが抽出すること難しいもろいところでした。
8団体 普通そこは水が大量に出るところですよね。
JR東海 塩坂先生の指摘はそういう指摘です。
8団体 それが出ないなら溢水ではないかと言ったのですよね。
JR東海 塩坂先生とのやりとりはみなさんご存じだと思いますが、いずれにしてもボーリングをする上で注意をしなければ行けない区間というのはわかっています。当時のボーリングでは口元では湧水が少なかったという実態はあるのですが、注意しなければいけないと言うことは認識していますのでトンネルを掘るときにキチンと検証し、手当てをしてから掘削していきたいと重います。
8団体 塩坂さんは環境アセスメントという会社をかつて経営していて、地質の知識がある上で土木技師だと言うこと、現場の感覚がある方なので日誌という基礎資料がないということはあり得ないのじゃないか、それはおかしいという意見です。
JR東海 塩坂先生からそれはよく伺っております。
8団体 塩坂さんは大量湧水がなければ溢水と言ったので、本来は大量湧水があるところとしています。
8団体 もし出口のところに出ている量が少なかったというなら、他にも破砕帯は一杯あるので、そのところから漏れているという可能性があります。私は東俣のものが漏れていたのではないかと思うのですが。いずれにしてもコアがとれなかったところで出た水が少ないというのはどうしても納得できません。日誌をもう一度探してもらうのが重要ではないかと。
JR東海 今回ご質問を受けてもう一度探したがやはりありませんでした。だから何もしないというわけでなく、しっかり十分注意して工事を進めたい。
8団体 西俣の断層は、その水を引き込んで西俣の流量が減少する可能性があります。それは田代ダム案にも関わってくるので、田代ダム案を実施する前には何らかの調査が必要ではないかと考えます。
JR東海 私どもはその調査というのはトンネルを掘るところでどうなのかと考えています。トンネルの路線、その幅、その深さでどうなのかを調べることが次のステップかなと考えています。そこはしっかりやらせていただきます。
硬い地質で透水係数算出の謎
8団体 これは2021年に公表された地質調査ですが、西俣でも東俣でもその水を涵養する可能性があるという記述があるわけですよね。アセスの時にはボーリングを3本やっていますね。これと東俣からの県境まで行くものと、山梨県側の硬い地質でやった垂直ボーリング、これは全体の透水係数のもとになったものですが。でも西俣のものはコアを取っているわけですから、透水係数の基となるもの、計算はしていないのですか?コアボーリングをすると言うことは、かなりここで情報を仕入れているはずですよね。
8団体 透水係数を出すのにどういうことをしてどのように出しているのですか?
JR東海 ここのボーリングでは透水係数は出していません。
8団体 破砕帯を通っているから、本来は破砕帯で出た透水係数を用いて「主要な断層」のものを出すべきだと思うのですが、もっともJR東海産のモデルは100メートル四方のおおざっぱなメッシュでの分析ですのでそうならないと思うのですが、静岡市モデルに当てはめたときにあまりにも小さな透水係数になってしまうのかなと思います。えらく小さいですね。粘土質のところで取ったものがもとになっているので、なぜは妻帯のところで取らなかったのかという疑問があります。
JR東海 透水係数の議論はご懸念をいただいて回答させていただいていると思います。
8団体 それで県民の安心を得るために調査をやると言われて、それが県境付近のボーリングで湧水圧試験をやると言うことにつながったと評価はしています。そこで得られたものは順次書き換えると言うことでいいですか?
JR東海 それは次の質問の回答となっています。
8団体 東俣の水を涵養しているという断層では水は出なかったのですね。
JR東海 湧水は確認されておりませんが、悪い地質はわかっていますので、先ほどのご指摘の西俣の下のところと同じように慎重に掘っていきたいと考えております。別紙1のここの黄色いところが当該区間です。
JR東海 ここで見れば地質の善し悪しがわかります。
8団体 10のマイナス6乗というのはえらくゆっくりですよね。私計算したら、水が1メートルを通るの12.何日かかりますよね。その程度しか動かないというのは相当な設定ですね。破砕帯でそんなゆっくりというのは違うのではないかと。
JR東海 それはデータを取ってキチンと見直すと言うことをやっていきたいと思います。
8団体 私山歩きしていて伝付峠を行くと二重山稜になっています。ずっと湿地帯なんですよね。ちゃんと調べたわけではないですが、あそこが県境の大断層の水を涵養しているかのようにも思えます。その意味では大断層はトンネルから伝付峠まで800メートル、80気圧くらいかかるわけですよね。
JR東海 水がパンパンに入っていればですね。
8団体 10のマイナス6乗だったらえらくゆっくりしかトンネル掘ったときに出てこないわけです。圧は伝わってもそんな激しい湧水になり得ないです。それで湧水量が300万から500万というのは、それだけ圧がかかればもっと長い期間でますよね。それで10ヶ月という設定は解せないなと思います。
JR東海 10ヶ月というのはそれでトンネルが静岡工区とのあいだで貫通しますので静岡県側に戻すことができるという期間です。
8団体 水は出続けているけど貫通して戻すことができると言うことですか?
JR東海 県境付近の断層が10ヶ月たつと止まると言うことではないです。貫通すると静岡県から戻せるようになるので、外に出ていない状態となります。
8団体 でも10のマイナス6乗のスローモーな水の出方だから掘り進められますが、例えば10のマイナス1乗のような水の出方だったら、作業している人たちはとても危な
JR東海 いわゆる突発湧水ですよね。突発湧水であれば違う状況になります。そのあたりでも調査をしていけばもう少し具体的な議論ができるかなと思います。
8団体 やはり10のマイナス6乗は解せないね。どのトンネル技術者に聞いてもあまりにも小さすぎると言います。
8団体 土木学会でもそういう数値を出しているというからどこかでそういうこともあるのだろうけど。
8団体 キット低―い山じゃないですか。
JR東海 いちおう荒倉(山梨側の硬い地層)のボーリングから決めた数字です。
EOF