更新:2025/01/21
瑞浪市大湫町の住民説明会(18日) ~ FBより
18日に瑞浪市大湫町で開かれた住民説明会について、フリージャーナリスト・井澤宏明さんのレポートがフェースブックにありました。転載します。住民説明会で配布されたJR東海の資料の一部も掲載されています。
鹿児島県の北薩トンネルで掘削中に取られたのと同じ湧水対策について(2枚目の画像)「二次注入(本注入)により水位回復をさせた場合、トンネル外周部に均一でない水圧が作用して、将来的にトンネルが損傷するリスクがあります。 それにより、湧水とともに土砂が流入し、トンネル上部の地上面の陥没が懸念されます。また開業後の安全が損なわれることに繋がる可能性もあります。」と説明説明。「開業後の安全が損なわれる」なんてコトバを見ると、なにか、もうこの地域ではトンネル掘削はすべきでない、トンネルで通過すべきでないと言わなくてはならないような印象を受けますね。
井澤宏明 2025年1月19日日曜日 0:21
岐阜県瑞浪市大湫町で昨年発生したリニア中央新幹線のトンネル掘削による地下水位低下や水枯れ、止まらない地盤沈下問題で1月18日(土)、JR東海が住民説明会を開きました。
いつものごとく、報道陣には非公開です。
出席した住民からいただいた配布資料によると、「地表面低下は(中略)工事による地下水位の低下に起因し、発生している可能性が高いと考えます」と説明しているので、地盤沈下の原因がトンネル掘削だとようやく認めたようです。
これまでの地盤沈下の説明は「トンネル掘削による地下水位低下の影響も否定できない」というものに留まっていました。
地盤沈下については「今後、時間をかけて、数cm以上の低下が生じる可能性」、地下水位低下については「今後5m程度は低下する可能性」があるという「不都合な」見通しも初めて示しました。
トンネル湧水を軽減したり止める効果があるとされてきた「薬液注入」については、「二次注入(本注入)により水位回復をさせた場合(中略)将来的にトンネルが損傷するリスクがあります」「それにより、湧水とともにトンネル内に土砂が流入し、トンネル上部の地上面の陥没が懸念されます。また、開業後の安全が損なわれることに繋がる可能性もあります」と絶望的な記述が並んでいます。
「今後、本注入の可否については慎重に判断してまいりたい」と曖昧な結論を示していますが、トンネル湧水を止めたり、減らすのをあきらめてしまった印象を受けます。
代わりのように新たに提案されたのが、「代替水源」です。地図で範囲を示し「有力な候補地として選定しました」と書かれていることに違和感を覚えました。
今回の一連の被害を起こした側のJR東海が一方的に「代替水源」候補を住民に示すことが「適切」なのでしょうか。
当然、岐阜県や瑞浪市と相談しながら進めている話だとは思いますが。
1月22日(水)には、岐阜県環境影響評価審査会地盤委員会が開かれます。県の主催なので、僕のようなフリーランスが排除されることはありませんし、会合の終了後にJR東海に質問する機会もあるので、色々と確かめたいと思います。
フジテレビ社長の記者会見や石丸伸二氏の記者会見でフリーランスが排除されたことなどが批判されていますが、JR東海の住民説明会ではマスコミさえ排除される(長野県では例外もあります)ことと比べれば、まだマシなように思えてしまいます。
ご挨拶が遅れましたが、今年もよろしくお願い申し上げます。
井澤宏明 2025年1月19日日曜日 9:39
岐阜県瑞浪市大湫町で開かれた住民説明会について書きました
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