JR事業説明会 11月10日 大鹿村交流センター

 会場は満席で、質問をした参加者は24名におよび、終了は22時33分と3時間半の説明会となりました。大鹿村にはメリットは何もないデメリットだけという考えをもつ住民が多数いるように思いました。住民投票をという声もありました。配布された地図によれば、変電所と、隣接して斜坑口と工事ヤードができるので上蔵の小渋川右岸は発電所を除いてすべてがリニア施設と工事のために使われることになります。また変電施設の景観への影響を示すフォトモンタージュが示されましたが、今回も山のかげにかくれて見えないという説明でした。その一方で上蔵にできた場合の変電所自体のイメージ図は示しており、景観の解釈についてなにか変だなと感じました。小渋線については、JR東海は道路の拡幅と共にトンネルの新設も考えていると説明。村からの提案を受け、上蔵と釜沢の斜坑口の間を早く完成させ残土運搬経路とし使い、赤石岳公園線を残土運搬に使用しないために小渋川、小河内沢川合流地点から小渋川上流方面にストックヤードを設ける案もあるとの説明。釜沢集落の東側の谷底のかなりの部分が2つの斜坑口と工事ヤードになるので騒音が懸念されるところです。そもそもリニアが必要なのかという声も出ました。途中で柳島村長が村としてのメリットはこれまで改良を長年にわたり求めてきた小渋線の改良が工事に関連してなされるということはあると説明。

(2014/11/11)


会場前でリニア建設への疑問を訴える人々


写真やポスターが展示された入り口に説明会の看板を設置するJR東海の社員。今回は全体に非常に低姿勢でここでもトラブルはないようでした。


住民が制作した鳶ヶ巣峡のフォトモンタージュ。アセスでは景観の予測の対象になっていなかった。


この会場で10月26日には35mmフィルム版の『大鹿村騒動記』が上映されました。昔の小学校の視教映画のように板の間に座って鑑賞しました。



10月26日に撮影した鳶ヶ巣峡の様子