NHK長野放送局:07月03日 11時46分
リニア中央新幹線のトンネルの建設が進められている大鹿村で3日、掘削工事の様子が報道機関に公開されました。
公開されたのは去年11月に工事が始まったリニア中央新幹線「南アルプストンネル」の大鹿村にある建設現場(※)です。
JR東海は3日からこの現場で新たに掘削工事を始めるのに合わせて工事の様子を報道機関に初めて公開しました。
工事は午前8時半ごろから始まり、作業員たちが大型の重機を使って高さおよそ7メートル、幅およそ9メートルの斜面にドリルで(※2)穴を開け、次々と掘り進めていました。
リニアの開業後に非常口として使われる作業用のトンネルを1キロ余り掘り進め、その後、リニアの本線が通る場所の作業に取りかかります。
掘削工事では大鹿村でおよそ300万立方メートルの土砂が出る見込みですが、沿線の住民の一部に土砂災害への懸念があり、最終的な処分場所の選定が課題となっています。
JR東海中央新幹線長野工事事務所の上野英和大鹿分室長は「土砂の処分については、村内に仮置き場を設けているので当面は対応できます。最終的な処分については、引き続き関係者と協議を進めていきたいです」と話していました。
※1 引用者注 「小渋川非常口(斜坑口)」のこと
※2 引用者注 ドリルなんか使ってないよ