【分解】飯田北部農免農道の景観

準備書に掲載された合成写真と評価の説明文は次の通りです。


(準備書より)

 本視点は、飯田北部農免農道上から南西方向を見たものであり、道路周辺に田園、右奥には中部電力飯田変電所が視認できる。
 本視点場では、鉄道施設(高架橋、保守基地、回送線)を視認することとなるものの、鉄道施設(高架橋)は煩雑性の軽減を図ったディテールの工夫、コントラストを持つ水平線の構成により、圧迫感は軽減されている。また、鉄道施設(保守基地)は形状に配慮することで圧迫感の軽減及び地域景観との調和が図られており、現在の景観と調和のとれた新たな景観となるものと予測する。(準備書より)

 高架橋までの距離は300m。高架橋の手前のスロープは回送線と書かれているもので、大型トラックを改造した保守用車両が保守基地から本線へ出入りするためのものだそうです。保守基地と高架橋と回送線の位置関係がよく分る写真だと思います。中央付近の立ち木と鉄塔に注目。

 ここから、約360mほど先へ(南へ)進んだ位置から逆方向を見たのが下の写真。この写真では鉄塔と立ち木が並び方が逆になっています。準備書は何故こちらの視点は採用しなかったのでしょうか。


 この場所から高架橋までは、約60mです。高架橋の先の低い位置に回送線が見えるはずです。いったいどのような見え方になるのか。同じ風景を、より人間の遠近感に近いレンズで撮影したのが下の写真です。


 さらに60mほど進んだところからの風景。右の青い屋根はこの建物


 少し拡大。


 最初の準備書の写真の特徴、他の4枚の写真と比べて何が違うかというと、民家、住宅がほとんど写っていない、あるいはほとんど見えないということではないかと思います。

(2013/11/21)