NHKの弁解
4月27日の除山斜坑口で作業用トンネルの掘削がはじまったというNHKニュースはかなり変なニュースでした。特に次の部分。
県内の8.4キロの工区では去年11月、大鹿村で起工式が行われ、JR東海は村内の3か所で資材や機材の置き場所の整備を進めてきました。
このうちの1か所で整備が終わり、JR東海は27日から県内初となるリニアのトンネルの掘削を始めました。
斜坑口(非常口)にはすべて名前があるのに、いっさい使っていません。「このうちの1か所で整備が終わり、JR東海は27日から県内初となるリニアのトンネルの掘削を始めました。」という部分について、NHKのホームページの問い合わせフォームで質問しました。質問文を保存するのを忘れましたが、この部分は小渋非常口で掘削が始まったと誤解を与えるのではないかという意味だったと思います。メールで回答がきました。
いつもNHKの番組やニュースをご視聴いただき、ありがとうございます。お問い合わせの件につきましてご連絡いたします。
リニアのトンネル堀削が始まったのは上蔵にある小渋非常口(昨年11月に起工式のあった坑口)かどうか確認しましたところ小渋非常口ではなく、別の場所とのことでした。
以上よろしくお願いいたします。
今後とも、NHKをご支援いただきますようお願いいたします。
2017/05/01 17:26 NHK長野放送局
「掘削が始まったのは除山斜坑口でした」と答えるのが、報道機関としては正確な回答だと思います。それを「別の場所とのことでした」です。具体的な場所の名前がそれぞれあるのになぜ使わないのでしょうか。NHKは取材に基づかずにこのニュースを流したのでしょう。報道機関としてのイロハの5W1Hを忘れているようです。
また、いつでも掘削できる状態になっている小渋非常口について保安林指定の解除について異議申し立てが出たので工事開始が遅れるというニュースは3月にかなり大きく報道されました。リニア計画についての動きについてNHK長野放送局がほとんど理解できていないという印象もあります。JR東海の発表と県のリニア推進部署のコメントをつなぎあわせただけのニュースになっています。戦争中の大本営の発表をそのまま流していたのと同じことやっている。
(2017/05/02)