更新:2018/06/14
中川村の県道59号線で崖崩れ
12日午後2時半ころ、中川村の県道59号線で道路わきの崖が崩れました。13日現在復旧作業中です。南アルプストンネルの残土は、この道路を使って大鹿村から運び出す計画です。
6月16日現在、県道59号線の全面通行止めは解除されました。(更新:2018/06/16 3:28) 大鹿村への迂回路などは大鹿村のHPの緊急情報 6月12日にでています。迂回路については、(1)県道22号線(岩洞・がんどう)を通行するには、大型車の運行方向(時間で規制してる)に逆らわないように走れば良いと思います。(2)大草から鹿養を通って小渋ダムそばに出る道もあります(普通車以下)。どちらも狭く険しい道路ですから安全運転で。 崩落の状況については長野県飯田建設事務所。
崖の上に人家があります。
崩れたのは角のとれた丸い石を含んだ砂です。比較的新しい時代に堆積したものだろうと思います。崖とは言っても堅い岩ではないようです。
崩れたのは切り立った崖です。崩れた土砂をみてもわかりますが、崩れやすいので、崖の表面にセメントを吹き付けてあったところです。絶対に崩れないという対策はできないのです。完全な対策ができる金は地方にはありません。また完全な対策もたぶんありえない。この崩落は、リニアの工事を原因とするものではありません。しかし、伊那谷の山間部には、このような場所が至る所にあるのです。昨年12月の県道の新設トンネルそばの法面崩落は、JR東海がトンネル掘削をしていた業者の指摘を無視して工事を急がせたためという疑いが濃いのですが、リニアの工事に原因がなくてもこういう崩落はしばしば起こるわけです。したがって、この地で、リニアのような広域的で大規模な土木事業をするには、こういうハプニングも考慮しなくてはならないですから、2027年になにがなんでも開業させようという考え自体が甘すぎます。