更新:2021/05/24
大鹿のようす、5月23日(つづき)
小渋川斜坑口周辺
小渋川斜坑口の、小渋川を挟んで、対岸には、アカナギ(鳶ヶ巣崩壊地)があります。その真下にトンネル残土を積み上げて処分する計画があります。
アカナギ下の残土処分予定地。村は環境整備事業といってるみたいです。この少し下流から、午後日が傾いた時間にながめるとここの景色はなかなか見事。写真の中央に見えている土が赤く見えます。南アルプスの活動の活発な様子を示す壮観な眺望だと思うのですが、そう思ってるのは私だけかもしれません(参考ページ)。
これはヤード側の小渋川の川岸の去年11月のようす。
一部というか、かなり崩れてしまっています。
これは、今年3月末のようす。川岸に土砂を盛ってありました。
逆に下流に向かって見ていますが、かなり流失していました。
小渋川斜坑口ヤードそばの変電所予定地が残土の仮置き場になっています。緑色のシートがかぶっているのは有害物質(ヒ素)が検出された残土。
一時はてんこ盛りだった残土がほとんどなくなっています。小渋川斜坑口やこの仮置き場から運び出した先は、主なところでは、大鹿の総合グランド造成ほか(10.5万m3)や飯田市の移転代替地住宅団地造成(3.5万m3)、喬木村の移転工場の代替地の造成(3.5万m3)など約20万m3足らず。
深ケ沢
青木川斜坑口から出てくる残土を処分する深ケ沢(しんがさわ)の埋め立て地の様子です。
関連ページ
カエルが住んでいた池のあった場所。
[ 拡大画像 ] 北側から見た全景
盛土の下部から水が染み出ていました。
処分地の対岸(青木川右岸)で斜面崩壊が以前から起きています。
処分地の背後にも崩壊地。
崩れてきた土石が国道152号線を道路はばの半分以上埋めつくしています。
水が流れているのが見えますが、普段はほとんど流れていません。
[ 拡大画像 ] 南西側から見た全景
青木川に面した擁壁
青木川に面した擁壁
木の間沢橋付近
上青木の木の間沢橋の少し南をリニアのルートがトンネルで通過します。
木の間沢橋から南を見たところ。カーブミラーの後ろの休耕地の地下をトンネルが通ります。道路は国道152号線。
国道の東側の少し高い場所に人家があります。区分地上権の設定の手続きをするかどうかぎりぎりぐらいの感じでしょうか。
国道から名古屋方面を見たところ。休耕地の向こうの木立の向こうが青木川。
青木川。この付近、約30mの地下をリニアの伊那山地トンネルが通ります。付近には青木川に沿って中央構造線が通っています。この谷自体が中央構造線の谷です。
品川からの距離を示す杭。
木の間沢橋から北をみると、リニア工事関係者の宿舎があります。
国道を北に向かって東榑渡橋(ひがしくれおどばし)を渡ると左に青木川斜坑口があります。工事ヤードの入口ゲート。工事は休みなので閉まっています。
ゲートの真ん中に大きな隙間があいてました。中央が坑口。掘削開始をJR東海が発表したのが2020年7月17日。3月下旬までの約250日で全長600mの半分を掘削したそうです(参考)。
編集していて気が付きました。ナンバーで開けるワイヤー鍵がかけてありすね。よく見てください。ワイヤーがかけてあるフック。これじゃ施錠する意味がありません。たぶん中に工事関係者がいたのでしょう。休工日には警備員がいません。セキュリティ上ゲートに隙間ができるような締め方はまずいと思います。去年の8月10日撮影した写真があったので載せておきます。隙間なく閉めれるはず。
2020年8月10日
青木にて。
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