更新:2022/08/06

リニアに期待しない県民が68%

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 県知事選挙関連記事、『中日』12面 "チェック県政2022知事選:開業遅れ 振興策固まらず リニア整備"(web版)。

 見出しの「リニア整備」の意味は、本文のはじまりが 整備の完了時期が不透明なリニア中央新幹線 なので、「リニア建設工事」のことなんでしょう。「整備」の「普通の」使われ方からすると変な感じがします。役人コトバですね。新聞が使うべき言葉じゃない。

 続いて、県や南信の市町村はリニアを軸にした地域振興策を構想してきたが…。

 「リニアまかせ」の地域振興は、「ご本尊」があやしいのに熱心に「信心」して多額のお金をみつぐようなもの、カルトに近い。

 飯田市長は、開業時期が分からず、企業進出の動きがない といっているようです。しかし、リニア推進の立場の市川宏雄さんは、2014年9月3日に豊丘村で行われた地域活性化講演会「リニア開通で変る下伊那北部地域の将来」で、飯田下伊那がリニア開業で期待できるのは、観光しかない、モノづくりの産業は「物流がダメ」だから期待できないといっていましたから、企業が進出しようとしないのはリニアが遅れているからでなくほかに理由があるはず。

 記事は、南信広域連合が開業を見据えて検討してきたアリーナ機能を核とした複合施設の構想は棚上げとなり、連合が二月に示した地域づくり構想にも盛り込まれなかった と。

 昨年8月の長野県世論調査協会の調べでは、リニアに期待する県民が28%で、「期待しない」が68%。長野県政や飯田市政が民意から離れていることはあきらかです。

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 上の写真は記事に掲載されている写真と同じ場所を撮影。記事の写真には重機と更地が写っています。じつは、更地の部分のほとんどは、もともと駐車場。重機があることで「工事が進められるリニア県駅の建設予定地…」という写真説明が生きてくる。上の写真はこの写真の一部で、右に見える土台は撤退したパチンコ店「ダイナム」。この写真でも写っているのはほとんどが駐車場です。

 3日、飯田市役所前である候補者が、リニア推進の立場の県政を批判していました。飯田市はリニア推進の立場で、リニア推進部があります。長野県にはリニア整備推進局があります。移転とか残土置場の問題とかリニアに関係する住民の声を直接聞いたそうです。大変こまっている住民がいる、住民の安全や生活を守るのが市役所の仕事ではないのかと。住民や県民を守るという地方自治の一番大事な考え方からすればリニア対策部でなくてはならないはずだと訴えていました。リニア推進の長野県政批判がそのままリニアについての飯田市の姿勢批判になっている部分もあり、市役所前ということで、面白かったです。