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出来事・ニュース:2021年8月

終了、8月2日 「虻川の安全を願う会」主催の虻川上流のリニア残土の安全について豊丘村村長と語る会。14時から「ゆめあるて(豊丘村公民館)」で。 ⇒ 案内チラシ

開催中、6月15日~9月26日 飯田市美術博物館で自然・文化トピック展示「三六災から60年」(会期:2021年6月15日(火)〜9月26日(日))…続きを読む


8月31日(b) 『信毎』2面 "阿部知事支持率84.1% 県民世論調査 県内経済 「活気ない」依然6割超"。長野県世論調査協会が8月20~22日に実施した県民世論調査の結果。リニア新幹線に「期待する」が28%、「期待しない」が68%。「期待する」は南信でも33%。と内閣支持率並み。「期待する」で東信が南信より少し高いのはどういうわけなのでしょうか。長野県がJR東海に肩入れする理由はなくなりつつあると思います。

8月31日(a) 27日の『毎日』(web版)"論点:リニア新幹線の行方"。web版は有料記事。川勝平太静岡県知事(寄稿)、鉄道アナリストの川島令三氏(聞き取り)、経済ジャーナリストの荻原博子さん(聞き取り)の意見がのっています。⇒ 続きを読む

8月30日(a) 『静岡新聞』8月27日の記事、26日のJR東海・金子社長の定例会見関連、 "山梨・長野工事「進める」 JR東海社長会見【大井川とリニア】"。山梨、長野両工区には静岡県内の山梨県寄り1キロと長野県寄り700メートルが含まれるが、金子社長はこの区間について、大井川流域の理解を得ずにトンネル掘削工事を実施することは困難としている。ただ、県外区間の工事が進展すれば、外堀を埋める形で県内区間の工事着手にもつながる可能性があり、大井川の利水者からは県外工事も中止するよう求める声が上がっている。 静岡の問題が解決するまで「南アルプストンネル」の「長野工区」と「山梨工区」の工事は中断するほうが、より公正なやり方だと思います。

8月28日(c) 27日、リニアの天竜川橋りょうの喬木村側の工事について、JR東海が環境保全計画を公表(『信毎』2面 "喬木側の「天竜川橋りょう」 JR、環境保全計画公表")。⇒ JR東海のHP > "工事の安全・環境の保全・地域との連携(長野県)" > "中央新幹線天竜川橋りょうほか新設工事における環境保全について(天竜川橋りょう工事)(7.4MB)"。p42に瀬替え作業の説明がありますが、天竜川の増水時にはJR東海が予想するより広い範囲に水が流れます(関連ページ:喬木村の天竜川橋梁建設予定地、8月16日)。/『南信州』29日1面 "天竜川橋梁の環境保全公表 JR東海 県や喬木村などに提出"。

8月28日(b) 伊那IC方面へトンネル残土を運ぶルートの議論の中でた、上片桐バイパスと広域農道を結ぶ県道の整備を見合わせるという問題について、25日県飯田建設事務所は地権者15名への説明会で計画がなくなったわけではないと説明(『信毎』27面 "松川町の県道整備見合わせ「中止ではない」")。公共事業の計画は、よほどのことがあっても消滅することはないと思います。誰にとってかは想像に任せますが大切な「持ち駒」なのですから。かかわる住民にとっては忘れたころにやってくることになります。

8月28日(a) 27日中川村の村議会全員協議会で、村はリニア残土を利用した小和田地区の農地の「かさ上げする事業開始に向け」測量や設計などの業務に関する協定書をJR東海とかわすと説明。費用は1億2400万円でJR東海が負担する(『信毎』27面 "中川村、小和田地区の残土利用でJRと協定へ")。

8月27日(b) 26日、JR東海とJR西日本は東海道新幹線の東京・博多間の「のぞみ」の7号車をパソコンなどを利用したテレワーク(=リモートワーク)ができるビジネス専用の車両にすると発表。10月から試験的に導入する(『信毎』7面 "ジネス車両を「のぞみ」に導入 JR テレワーク"、『中日』8面 "ビジネス専用車 JR東海 東海道線に試験導入")。リモートワークするから長距離を移動しなくても良い、という考え方が広がって新幹線の利用が減ったのに…。そこまでしていそがしく働きたい人がどれほどいるのかと思います。

8月27日(a) JR東海は先月30日に、2022年3月期の連結業績予測を売り上げを 1兆1150億円(4月時点予想から9.6%減)、純利益を150億円(同じく83.3%減)になる見込みと発表しましたが、26日の定例会見で金子社長は7月の予想がさらに下振れする可能性を示唆(『中日』8面 "JR東海社長が業績下振れ懸念 コロナ緊急宣言拡大")。「(従来の予想通り)9月に感染が収まって鉄道の利用が拡大していくのは難しい」…「今時点で業績見通しをまた見直すところまでいっていないが、なかなか心配なところが出てきた」とした

8月26日(a) 『中日』7面 "JR東海が無担保社債"。償還期間はJR東海としてはこれまで最長の35年(0.897%)。債務の償還と設備投資に必要な資金の確保が目的。

8月25日(d) 24日、JR東海は在来線用非電化区間用の新型の特急用車両「HC85系」の試験車両を報道機関に公開(『中日』9面 "ハイブリッド特急 環境、乗客に優しく JR東海 新型車両公開")。トヨタのプリウスのようなハイブリッドとは違って、エンジンは発電のみ、走行は電気モーターを使う方式。バッテリーを積んでいます。二酸化炭素の排出量を30%減らせるそうです。東海鉄道事業本部の杉山尚之・車両部長は「環境負荷の面で鉄道は元々優位性がある。カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量ゼロ)が注目される以前から取り組んできた新しいハイブリッド技術を使えるめどが立った」と語った そうです。リニアの場合、そのものがエネルギー浪費型ですが、建設工事で発生する温室効果ガスについて無視していると思います。特に残土の運搬時に出る二酸化炭素は工事前に全く把握できなかったのに、JR東海は工事認可申請をしていました。環境省も見逃している。同じ企業の中で温室効果ガス対策について一貫性がなく、環境重視していない企業と評価されても仕方ないと思います。シートのデザインは赤のグラデーションは、背もたれの上の方がほぼオレンジ色。新型なのに最初から色あせた(日にやけた)という感じがしないでもないです。

8月25日(c) 24日、JR東海は9月に1日当たり200人規模の一時帰休を実施すると発表(『信毎』8面 "JR東海が再び来月に一時帰休")。「対象は新幹線の乗務員拠点や車両の保守・点検をする車両所、工場などで勤務している社員98000人」。

8月25日(b) 23日、川崎市中原区でJR東海が市内で行うシールド工法によるリニアのトンネル工事について説明会。調布市で起きた外環道工事による陥没事故は地質が特殊だったためと、工事の安全性を強調するが、市民からは、振動や陥没、地盤沈下など工事による影響を心配する声が相次いだ。(『東京新聞』"リニア 川崎市内説明会 調布陥没受けJR東海が開催 住民ら、心配の声相次ぐ「影響出たら工事止めて」")。NATM工法ではトンネル内の切羽から前方を調査できますが、シールド工法ではできないので、地上から出来るだけ細かい間隔で、トンネルの直上から垂直ボーリングで事前に調査しないと地質が特殊かどうか判断できないはずです。JR東海が川崎市内でおこなったボーリング調査の本数は非常に少ないそうです。飯田市内の風越山トンネルでも同様ことが心配です。

8月25日(a) 『静岡新聞』のリニア関連の記事:

8月22日(a) 『信毎』25面 "予見可能性の立証に壁 熱海土石流で刑事告訴 盛り土検証、鍵握る県"。天災が絡む人的被害で個人の過失を追及するのは難しく、起訴のハードルは高い。『信毎』25面 "建設残土処分 10府県が例外規定 不適正処分の温床に"。工事申請時に残土の行き場のほとんどが未定だったのに、法規制がきちんとできていないことを分かっているはずの国交省が普通でない大量の残土が発生するリニア計画に認可を与えたのは大問題。

8月21日(a) 高森町下市田のガイドウェイヤード用地ですきとった「心土」の運搬先が変更になるという回覧文書がくる。続きを読む

8月20日(b) 『朝日』4面 "考論:コロナ対応・五輪強行 大戦時と重なる政府"。加藤陽子さん、長谷部恭男さん、杉田敦さんの討論。日米開戦の決定の御前会議に偽造データが提出されたのに指導者達がデータのウソを見破れなかったことなど、戦前から日本の統治システムに持病のようなものがあるからで、「コロナ敗戦」とか「インパール2020」とか、太平洋戦争にたとえられることは、歴史学や政治学の専門家から見てもあたっている。リニアが建設決定にいたる各段階で間違いがあったのにそのままここまで来てしまったことは、リニア計画について太平洋戦争にたとえることは妥当(交通政策審議会で間違った情報を国交省が提示していることもありました)。そしてわれわれが「国策」だから「決まったこと」だから文句を言うべきでないと考えがちなことも、このたとえがあたっていることの証拠です。

8月20日(a) 18日、豊丘村の住民がつくる「虻川の安全を願う会」が「豊丘村 虻川上流リニア残土置き場計画の安全再確認要望書」を国交省に送付。詳細は ⇒ "(「飯田リニア通信」)「虻川の安全を願う会」が「虻川上流リニア残土置き場計画の安全再確認要望書」を提出"

8月19日(b) 『日経』14面 "JR、お盆利用3割増 19年比は68%減 本格回復ほど遠く"。

8月19日(a) 『南信州』9面 "コロナ経ても 8割が「変わらず」 飯田信金がアンケート 飯伊のリニアへの思い"。飯田信用金庫が飯田下伊那地域を対象にアンケートを実施した結果、リニアへの「思い」とか「期待」は約8割と大きい…続きを読む

8月18日(a) 『信毎』7面 "国内短信▼リニアのトンネル工事予定の愛知で住民説明会"

8月17日(a) 16日午前11時頃、大鹿村の大西山の斜面の一部が崩れたそうです。崩れたのは1961年に大規模に崩壊した部分の上部。大鹿村は直下の大西公園を立入禁止にしたそうです(『信毎』23面 "大鹿の大西山で斜面崩落 麓の公園 立ち入り禁止に"、『中日』18日14面 "大西山の斜面崩落 大鹿 三六災害以来の規模"/『南信州』19日1面 "大西山の斜面崩落 大鹿村 麓の公園 今週いっぱい閉鎖")。大鹿村から村内に残土を搬出するための迂回路が大西公園の脇を通っていますが、高森町のガイドウェイヤード造成に使う残土の搬入は17日から再開していました。
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8月15日(a) 『信毎』3面 "飯山駅前 中核施設なく6年 ホテル誘致3度目いかに"。北陸新幹線が開通して5年たっても、飯山駅前の一等地が空き地のままという話。これまで2回ホテル建設の計画が上手くいかず、7月に飯山市内の経営者有志が企画書を提出。県外の資本が結局手を出さなかったのに、上手くいくのかどうか。市からのかなりの優遇施策も含まれるので、飯山市民としては「まあいいや」と無関心で済ませれる問題じゃないと思います。飯田市が駅周辺整備で最初から駐車場と「空き地」(なんとかかんとか広場)を計画しているのは名案。しかし空き地をつくるから移転せよでは住民は迷惑。それで「いいんだらか」。

8月14日(a) 『信毎』読書欄(10面)に、山本義隆氏の書いた『リニア中央新幹線をめぐって』の書評 "「前時代的」でも手放せぬ官民"。執筆は、インタビュアー、ライターの尹雄大氏。著者紹介欄に山本さんの著書として『磁力と重力の発見』が紹介してあります。超電導リニアモーターカーは「磁力」と「重力」(や「遠心力」)とのバランスで成り立っています。つまり振動の原因を抱えています。鉄輪式で振動の原因だった自然なバランスに頼るという部分を引きずっています。山本さんの著書にそういう突っ込みを期待したのですが、この書評を読む限りはそういう指摘があったのかどうか分かりません。計画が前時代的すぎるという指摘には、今まで出された議論のまとめ的なものでなく、技術的な部分についてより詳しい指摘、または目先の変わった視点での指摘が必要だったと思います。原発の新設・稼働が欠かせないという指摘につきるようでは「残念」。

8月13日(a) 『朝日』24面の死亡記事に、『安全性の死角:JR東海と新幹線』の著者・吉原公一郎さん(93歳)。参考ページ: 北山敏和の鉄道いまむかし吉原公一郎の疑惑のリニア新幹線

8月12日(e) 「虻川の安全を願う会」が「虻川上流リニア残土置き場計画の安全再確認要望書」を提出。⇒ 「飯田リニア通信」/『中日』13日13面 "残土の埋立て計画 豊丘村に変更求める 下流域住民ら要望書"、『南信州』13日1面 "谷筋の埋立中止を 豊丘村 住民有志が要望書を提出"、『信毎』13面 "豊丘の住民団体、リニア盛土の安全確認を要望"。/『朝日』14日23面 "リニア残土巡り 住民有志が要望 豊丘 計画見直し求め"。

8月12日(d) 『日経』15面 "鉄道大手16社、回復に差 東急や京急黒字/JR西など苦戦"(web版)。

8月12日(c) 『南信州』7面 "地域の未来を考える 伊那谷自治体会議 キャリア教育研修会"。10日、松川町公民館で平田オリザ氏を講師に伊那谷自治体会議がキャリア教育研修会を開く。

8月12日(b) 『南信州』1面 "リニア飯田市内 「黒田工区」準備工事進む 来年度の掘削開始に向け"。記事には、どんな工事が行われているかという具体的なことは書いてなく、ほとんどはこれからの計画について書いてあります。写真が掲載されていますがあまり工事が進んでいるという印象がありません。7月に防音シートの囲いがあって、8月にはとれていたのでこの間になにか大きな音の出る作業をしていたことは間違いない。

8月12日(a) 11日、「飯田リニアを考える会」が飯田市長に「リニア計画に関連して要望書」を提出。⇒ 詳細 / 『中日』15面 "飯田の反対住民が中止求める要望書 市長に提出"。記事の見出しは「中止求める要望書」となっています。何を中止せよと言ってるのか見出しだけでは分かりません。本文では、リニア中央新幹線計画に反対する…「飯田リニアを考える会」が11日、計画中止の検討などを求める要望書を… となっています。紹介しているリンク先の「飯田リニアを考える会」のHPにある要望書の全文を読めば分かると思いますが、要点は、「リニア計画の中止も視野に入れること。JR東海に、リニア工事計画の全体の見通しについて、中止の可能性も含め、速やかに明確にすることを求めること。」と書いているように、リニアは上手くいきそうにないし、そもそも技術的に未完成だから、計画の中止もあり得ると考えないとまずいんじゃないですかというものです。当方、執筆に加担したのですが、そう理解しています。個別具体的な要望が並んでいます、リニア計画の中止を求めるみたいな、紋切型のものではないと思います。だいたい飯田市長にリニア計画の中止を求めてどうなりますか? または、飯田市長がJR東海にリニアを中止するよう求めてくださいといってどうなるものでもないはず? 繰り返すと「JR東海に、リニア工事計画の全体の見通しについて、中止の可能性も含め、速やかに明確にすることを求めること」。昨年12月のJR東海との意見交換会でも市長ははっきりした見通しを聞きたいといっていましたから、そう無理なお願いではないです。

8月11日(e) 『朝日』27面 "注目度高い科学論文数 中国、米抜き首位 日本は10位"(web版)、『日経』1面 "中国論文、質でも首位 材料科学や化学 8分野のうち5分野"(web版)、"中国、研究者数も最多 210万人 投資54兆円、10年で2倍"(web版)。「(宮崎)実験センターの人間は仕事が面白くないので1~2年でどんどん変わっていきましたが、京谷氏だけは10数年変わらずにリニア本部長であったため、国鉄本社でも「リニアは京谷氏一人におまかせ」といった状態になり、国鉄内に京谷氏独裁のリニア村ができていきました。」("山梨リニアの超伝導磁石")という指摘もある中で開発されてきた超電導リニアは日本の技術と科学の衰退を象徴するものかも知れません。重厚長大なものを造るにしてもよりスマートなやり方(常電導、トランスラピッド方式 = 中国が技術を継承)があったはず。

8月11日(d) 『南信州』7面 "重機や設備にくぎ付け 飯田事務所 粒良脇トンネル工事見学会"。⇒ 関連ページ

8月11日(c) 『赤旗』11面 "リニア問題点ただす 市民団体 名古屋市長と懇談"。「健康と環境を守れ!愛知の住民いっせい行動実行委員会」が「金メダルをかんだ」あの河村たかし名古屋市長とリニアや新幹線騒音などについて懇談。ご苦労なことです。

8月11日(b) 『中日』14面 "医療、子育て 未来へ提案 飯伊6市町村 高大生話し合う"。下伊那北部総合事務組合が高校生、大学生を集めワークショップ「まちづくり座談会」を開く。リニア開通後の地域づくりを進める上で、若者の意見を反映する目的で実施。ある高校生は、「30年後の地域が今よりも発展していてほしい。リニアの駅ができる機会を生かしたい」と話した。/『南信州』7面 "リニア時代に必要なものは? 飯伊6市町村 学生らがまちづくり検討"。

8月11日(a) 『記事の裏だって伝えたい』(樫田秀樹さんのブログ)8月8日 "リニア、真冬の南アルプスのトンネルでリニアが緊急停止したら…"。南アルプストンネルの静岡県内の西俣非常口と千石非常口からの避難は現実的じゃないと思います。このページに書きましたが、JR東海がいうように、自動車を使って長野県側、山梨県側からの救援・救助は可能だと思います。石橋克彦さんが『リニア新幹線と南海トラフ巨大地震』(集英社新書、2021年6月、p113~117)の中で指摘するように地震でトンネルが被害を受けたような場合は西俣や千石から避難する必要性もあると思いますが…。火災の場合はトンネルを抜けるという基本方針があって、まあそれはそんなものかと思います。しかし、地震以外の原因で、単に何かの機器の故障で静岡県内で止まってしまった場合、たぶんこの可能性(頻度)が高いと思いますが、その場合は、南アトンネルの場合、小渋川非常口か早川非常口(どっちも県道に近い)から車で救助に向かうことは可能だとおもいます(それを口実に南信州広域連合はJR東海に費用を出させて大鹿村に消防分署をつくれば良いし、大鹿村もマイクロバスを10台ほど常備する費用をJR東海に出させたら良い。)。幅7mの先進坑は長野と山梨の間でつながっています。でも、何かの故障は起こらないことになっているので、救助体制にこだわると逆に信頼性を疑われるかも。それよりなにより、開業できないから、救助体制を考える必要が、そもそもないと思っているのかも知れない。南アルプストンネルの冬季の避難に拘って熱くなりすぎると足元をすくわれるかも知れません。大事なポイントは、リニアの安全性については、従来の鉄輪方式の鉄道の延長線上で考えることができないという点です。

8月10日(a) 『赤旗』11面 "クローズアップ:脆弱地帯に熱海の28倍 専門家「危険」、村民らが監視 リニアトンネル残土盛り土工事 長野・豊丘村"。関連ページ:"虻川上流の谷埋め盛土の安全性は?"、"戸中から本山、7月18日"、"豊丘村内のリニアの現場、6月28日(その2)"

8月9日(b) 『毎日』 "IPCC報告書、人間活動で温暖化「疑う余地ない」初めて明記"。
image(環境影響評価書・資料編 p695 より)。乗り物そのものとして見た時にもう温室効果ガスの点ではアウトなのですが、建設工事で発生する分もあります。リニア建設工事で発生する温室効果ガスは長野県内の総排出量の0.25%程度とJR東海は説明します(環境影響評価書)が、建設しなければその分が減ることも事実。また、評価書で、資材や機械の運搬に使う車両という項目はあるのですが、発生土運搬に使う車両という項目はないと思います。
環境影響評価の時点で、残土の行き場が決まっていなかったので当然といえば当然、まあ今も全体が決まっているわけでないのですが、残土運搬と処分の過程で発生する温室効果ガスについては予測できなかったはずです。リニア計画はピントのずれた発想に基づいていると思います。どうみても、残土運搬の車の台数のほうが他の工事車両に比べて圧倒的に多いように思います。

8月9日(a) 『日経』5面 "JR貨物、宅配需要に照準 物流拠点10カ所新設 30年までに 新幹線輸送も検討"(web版)。二酸化炭素(CO2)排出量の削減が企業に求められる中、トラックより排出量が少ない鉄道の利点が見直され、世界でモーダルシフトが進んでいる。…EUでは貨物輸送量全体の13%(18年、トンキロベース)を鉄道が占めるが、日本は約5%にすぎない。

8月8日(c) 『日経』2面 "陸地・海洋、3割保護へ 世界200カ国・地域、年内にも目標 生物多様性を維持"(web版)。リニアどころではないはず。

8月8日(b) 『赤旗』12面 "盛り土72カ所で異常 静岡 熱海土石流受け緊急点検"、『静岡新聞』7日 "盛り土72カ所異常確認 静岡県内 熱海土石流受け調査"、『毎日』7日 "盛り土72カ所で異常 静岡県緊急点検、のり面崩落や排水不良"。飯田下伊那について異常なかったという報告とずいぶん違う感じがします。

8月8日(a) 『日経』7日3面 "お盆予約 宣言下でも伸び ANA4割増、新幹線は6割増 接種進み抵抗薄れる"。『関西 NEWS WEB』4日の "JR東海 感染再拡大でお盆期間の東海道新幹線 予約件数低調" と見出しだけ比べるとハテナという感じですが、『日経』は、鉄道ではJR東日本の5日時点での新幹線予約がお盆期間(6~17日)は前年比63%増、在来線が28%増となった。19年と比べるといずれも約7割減。『関西 NEWS WEB』では、6日から17日までのお盆期間の東海道新幹線の予約件数は、先月19日時点で、おととしと比べて20%と低い水準。時期的にずれますが、『中日』7日7面 "名鉄 最終赤字8億円 4-6月 2年連続、幅は縮小" によると、赤字幅は縮小したものの、コロナ禍前の水準には戻っていない。… 鉄道の輸送人員が19.5%増となり、営業収益は26.0%増。ただ、二年前と比べると輸送人員は八割、旅客収入は七割程度にとどまっている

8月7日(b) リニアとは関係ないですが、『朝日』11面 "論の芽:常用漢字と私たち"。ひらがなと漢字の「交ぜ書き」についての議論で、交ぜ書きに否定的な意見だと思います。ラジオニュースで「まんえんぼうし」といっているとき、「まん延防止」と「蔓延防止」の区別が付きますか? 漢字は表意性に優れているといいますが、ラジオを聞いてというのは、講演会とか会話で直接に話を聞くのと同じで、漢字でどう書いているのか分からないのに意味は伝わるのですから、漢字にこだわるのはあまり意味がないと、最近タイプミスや変換ミスが多発しているいいわけもかねてます。学習院大学の中条省平さんは、漢字は本来呪術の道具としてできたものだから、おどろおどろしい難読漢字があふれる作品が受けるのは、困難を抱える社会で、科学的合理主義でなく呪術的世界観への共感からではと分析。つまり漢字には憑依性があるというジョークなのかなと思いました。

8月7日(a) 『withnews』7日 "地デジ最前線:熱海の「盛り土」すぐ指摘できた理由 5年前から進むバーチャル静岡"。

8月5日(b) 『信毎』"社説:土石流1カ月 谷の埋め立て強い規制を"。

8月5日(a) 『静岡新聞』"南アルプス国立公園 指定区域拡大へ要望書 静岡県に市民団体"。

8月4日(d) 『赤旗・日曜版』1日35面 "リニア工事 説明一変 外環道陥没が計画直撃"。JR東海は、2018年には地表に影響ないと説明していたのに、事故後は真上に振動があがって来ると説明を変えたそうです。飯田市内の上郷黒田地区もシールド工法。同様の心配があります。

8月4日(c) 『南信州』2面 "各駅停車:飯田が全国5位" は、『日経』の7月21日の記事 を取り上げています。1住宅当たりの延べ面積が128.15平方メートルで全国11位と高く、図書館数が19で全国9位、通勤時間が16.5分で全国18位だった。 コロナ後は飯田にとって追い風か。もともと人も風土も良い。行政と住民が努力を続け、日本の真ん中で「住みやすさ」で輝くまちにしたい。 ってリニアのことを書くのを忘れて良いのですか?

8月4日(b) 2日の喬木村リニア対策委員会でJR東海は9月から天竜川橋梁の橋脚の工事を始めると説明(『中日』10面 "天竜川橋りょう 来月着工 喬木村対策委員会 JR側、工事計画説明"、『南信州』2面 "天竜川橋梁 本体工事、9月にも着工 JR東海 喬木村で工事計画を説明"、『信毎』25面 "天竜川橋りょう 本体工事10月から")。橋脚の工法は圧気ケーソン工法で掘削した土砂は堰下のガイドウェイヤードに運ぶ。『南信州』は「ゲートウェイ」と書いていますが、ガイドウェイが正解。

8月4日(a) 熱海の土石流災害から1か月がたしました。つづきを読む

8月2日(a) 「虻川の安全を願う会」が「村長となんでもしゃべらまい会」を開催。続きを読む

8月1日(a) 『南信州』1面 "安全通行へ危険個所回避 松川大鹿線 県がトンネル新設を計画"(web版)。
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2019年4月落石で壊された落合トンネル坑口。


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