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出来事・ニュース:2021年7月

8月の予定、8月2日 「虻川の安全を願う会」主催の虻川上流のリニア残土の安全について豊丘村村長と語る会。14時から「ゆめあるて(豊丘村公民館)」で。 ⇒ 案内チラシ

開催中、6月15日~9月26日 飯田市美術博物館で自然・文化トピック展示「三六災から60年」(会期:2021年6月15日(火)〜9月26日(日))…続きを読む

終了、7月31日 学習会<橋本周辺の浅いトンネル工事は、大丈夫なのか?>。オンライン参加可能(事前の申し込み必要)。詳細は、「リニア新幹線を考える相模原連絡会」。

終了、7月25日 講演会「リニアと環境・水」。静岡県の「ルーテル菊川教会」(Youtube でライブ配信)。礼拝は10時30分~11時30分。講演会は13時~15時。講師は静岡大学名誉教授・静岡県リニア工事差止訴訟の会事務局長・芳賀直哉さん。詳細はこちら。Youtube で 「日本福音ルーテル掛川菊川教会」で検索。案内チラシ

終了、7月15日 「ナマケモノ倶楽部」の "Be the Forest!ミーティング ~山は水がめ 長野県大鹿村から考えるリニアに頼らない暮らしとは?"。

終了、7月3日 高森町・「時の駅」講座(2021年度第1回):「洪水史に学ぶ ~近世の洪水を題材に~」。1742年の「戌の満水」を中心に、千曲川と天竜川の水害を検証し、防災・減災のための教訓を学ぶ講座。講師は飯田市美術博物館専門研究員の青木隆幸さん。事前の申し込み不要。13時30分から15時。会場は高森町役場隣の福祉センター(2階大ホール)。受講料200円。問合せは、高森町歴史民俗資料館「時の駅」 電話0265-35-7083。/リニア時代を見据えて、飯田下伊那の天竜川の川岸近くの工業、商業など事業所用途の開発がぼつぼつと進んでいます。なにか2019年に水害の被害を受けた千曲川周辺地域と同じような姿を目指しているように見えます。

終了、7月3日 「松川町リニアを考える会」と「大鹿村の10年先を変える会」主催のリニア集会「夢のリニア 建設現場の真相」。松川町中央公民館(えみりあ)で、13時30分から(案内チラシ)。/『南信州』6月25日1面 "リニア考えるスライドショー 7月3日"。 / 集会のようすは、"南アルプスモニター・モニターレポート"。


7月31日(d) 『静岡新聞』 "岐阜県 要対策土、結論出ず 「恒久処分」に強い反発【大井川とリニア 県外残土の現場から㊦】"。

7月31日(c) 『日経』15面 "清水建設純利益 4~6月66%減 低採算の再開発集中"。

7月31日(d) 『南信州』2面 "市田灯籠流し大煙火大会が中止"。リニアに関係ないように見えますが、こういうイベントがなんとなく継続出来てきた背景にある気分には共通点があると思います。実際、中止になってほっとしている住民は多いし、これを機会に止めて欲しいという住民も多い。おそらく、できないという現実もある。無理することはない。記事は28日に発表としていますが、5月には決定済みだったはずです。花火の打上場所はリニアのガイドウェイ組立保管ヤードの隣の天竜川河川敷。JR東海さんは、協力したいと説明会ではいっていましたが、この2年ほどの増水で打上場所の大半が削れてしまいました。そうそう、JR東海さんからも花火の寄付をいただいていました。

7月31日(c) 『赤旗』13面 "リニア・滑走路 見直す時 愛知 環境団体、知事と交渉"。

7月31日(b) 『中日』6面 "JR東海 利益8割減予想 22年3月期 コロナ影響 下方修正"。

7月31日(a) 『中日』14面 "駅周辺整備に県産木材を 振興対策協 飯田市に活用要望"。

7月30日(d) 『静岡新聞』 "山梨県 県道建設に活用 観光振興に光、町民期待【大井川とリニア 県外残土の現場から㊥】"。

7月30日(c) 『静岡新聞』 "地球温暖化対策やリニア問題学ぶ 静岡で県消費者団体連"。

7月30日(b) 『中日』28面 "機械遺産に9件指定"。指定された1つに「東海道新幹線の車両開発に使った試験装置」があります。これは、新幹線の振動の試験に使ったもの("イノベーション100選:新幹線 (2) 振動低減技術の開発")。超高速を目指している超電導リニアは、レールと車輪の間でおこる振動の問題を、そのまま引きずっています。この点に、ドイツや日本航空は約40年前に気が付いていたのだと思います。千葉大学の近藤教授は「車両を浮かせようとする電磁力と、車両を沈めようとする重力が自然にバランスする点で浮上高さ(ギャップ)が決まる。・・・この方式では、バランス点からずれると元に戻そうとする復元力が生じることが特徴である。・・・浮上系の設計段階で、例えばバランス点から何cmずれるとどの程度の復元力が発生するといったような、磁気ばね特性を決める必要がある。(『鉄道ジャーナル』2017年4月号、p96)」。つまりバネの先に重りを吊るしたのと同じで振動は起こります。ゆれます。関連ページ:"Youtube: 「振動の世界」"の18分~23分、"「リニア走行試験装置」の公開"、"超電導リニアは残念なシステム"。

7月30日(a) 『中日』13面 "残土運搬 渋滞対策を要望 JRなど説明会で松川町民ら"。県飯田建設事務所は、残土を活用した上片桐バイパスの整備計画について、ダンプの通行量がさらに増えるため住民理解を得られないとして、困難との考えを示した。これに対して、町民側は「伊那への搬出が終わってからでも、整備はするべきだ」と強く求めた。

7月29日(d) 『静岡新聞』 "長野県 崩壊地に盛り土工 豪雨災害の懸念拭えず【大井川とリニア 県外残土の現場から㊤】"。護岸工事の安全性を議論する村の技術検討委員会の委員長を務めた土屋智静岡大名誉教授(68)は、盛り土は排水処理や浸食対策の検討を経て「これまでに経験した災害には耐えられる設計になった」と強調する。ただ、「崩壊地の末端に盛り土工をするのは本来は良くない」と地山が崩れた場合の被害の可能性に言及した。 ← 専門家として「本来よくない」と判断するなら「これまで経験した災害には耐えられる設計」という評価は意味がないと思います。「ダメ」というべきだったと思います。そういう専門家の意見を聞いて、大鹿村長や大鹿村役場は、科学的なセンスがあれば「中止」にする可能性もあった。さて、災害が起きた場合に責任を問われるべきはだれなのかということがはっきりしていません。

7月29日(c) 『静岡新聞』 "川勝知事「環境相に働き掛け」 富士川流域市議ら要請に明言【サクラエビ異変 母なる富士川】"。

7月29日(b) 『静岡新聞』 "社説(7月29日) 県議会論戦本格化 危機管理の現状を問え"。

7月29日(a) 『中日』14面 "盛り土造成地 異常なし 県飯田建設事務所 6市町村を緊急点検"。28日は下條村と阿南町で点検。国道151号沿いの道の駅も谷埋め盛り土で一部法面がすでに崩壊し始めています。点検対象の基準に当てはまるのかどうか?と思いましたが、異常なものはなかったという事なので、点検しなかったのでしょう。 関連ページ:"道の駅、信濃路下條"、"共産党県議団のリニア関連現地視察"

7月28日(c) 『南信州』9面 "盛り土造成地を緊急点検 飯伊で 熱海の土砂災害受け"。長野県飯田建設事務所と市町村が地域内の大規模盛土造成地26か所のうち、土砂災害防止法のイエローゾーンにかかるなど土砂災害の恐れがある20か所の点検を16日から始める。26日には阿智村で恵那山トンネルや網掛トンネルの残土盛土造成地を点検。 長野県飯田建設事務所 > "土砂災害のおそれのある個所に位置する大規模盛土造成地の緊急点検を実施します。(PDF:261KB)" (関連)"市町村と合同で土砂災害危険箇所の点検を実施します(PDF:194KB)"

7月28日(b) 26日の、松川町内の残土運搬ルートについての住民説明会の記事:『南信州』1面 "「具体的な安全対策を」 松川町 残土運搬説明会で住民側要望"(web版)、『信毎』29面 "松川町・片桐バイパスと広域農道間 県道整備 見合わせの意向"。

7月28日(a) 『静岡新聞』 "JR東海、南アルプス保全団体に入会意向 知事「大変喜ばしい」"。金子さん、猫なで声ですり寄っても、川勝さんにケツの毛までむしり取られるぞ。

7月27日(d) 『静岡新聞』 "「流域の理解得られず」難波副知事、JR社長発言問題視 島田で研究協議会【大井川とリニア】"。難波副知事が問題視したのは、JR東海の金子慎社長が記者会見で、トンネル湧水が県外に流出しても中下流域の水利用に支障がないなどと発言した点。「(同社の)トップが科学的根拠を分かっていないのに『影響がない』と言い切っている」と批判した。 金子さんの発言は、私のご近所のあるオジサンが静岡の問題について、「大井川の水が減るなんてことはないんじゃないの」と言ってるのと同じで根拠がない。

7月27日(c) 『南信州』3面 "ペーパーレス化を推進 高森町 二酸化炭素ゼロ実現へ第一歩"。町では年間170万枚の紙を使うそうです。金額で言えば、紙代が1枚0.7円として119万円。議員に配布するタブレット14台だけで約100万円とすれば、まあまあそんなものかと。しかし議員に配布したタブレットをつくるのに出す二酸化炭素と比べてどうなのかということは書いていないし。町民の中には紙でないと情報が伝わらないということもあると思います。住民の側は、1枚のお知らせを、回覧板で10戸程度で共有する工夫は戦争中からやってると思います。それはそれとして、「ペーパーレス」よりは、最初の設計が近隣住民への配慮がゼロで工事をやり直す道路工事とか、いつまで立っても経営が安定しない「施設(儲かるなら民間がやってるはずの)」とか、結果結局「パー」になるようなことをなくす努力も必要。

7月27日(b) 『中日』11面 "スポットライト現場:「退会」一転 継続を検討 岐路に立つ南アルプスジオパーク 自治体前向き 現場も教育面で効果実感"。伊那市のホームページ、「分杭峠(気場)」には、まだ、中国湖北省蓮花山のゼロ磁場を発見した有名な気功師、張志祥氏により、この分杭峠のゼロ磁場が発見されました。 蓮花山のゼロ磁場地帯は「人が幸せになれる場所」ともいわれ、多くの人々が癒しを求めて訪れています。その張志祥氏を日本に招いて、日本全国を対象にゼロ磁場を探してもらったところ、蓮花山に匹敵する素晴らしい場所が発見されました。それが分杭峠だったのです。 なんてことが掲載されています。ゼロ磁場の場所はあるのですが、人工的に作った空間が、茨城県つくば市にあります。"JAXA 筑波宇宙センター"、"環境試験技術ユニット:磁気試験設備"、"環境試験技術ユニット(パンフレットPDF)"、"磁気試験設備ツアー ~磁場がなくなるとどうなる? 零磁場(ぜろじば)空間の不思議~(PDF)"。リニアも磁気を利用しているので参考に。ジオパークに興味をもったり、また訪れて楽しむような人はリニア反対に走りやすいという心配はあるかも…。NHKのテレビの「関東甲信越小さな旅」という番組は1983年に始まったそうです。2008年から始まった「ブラタモリ」。けっこう人気番組のようですが、どちらも大型観光バスで乗り付ける観光とはちょっと違う。そういう興味と需要があるはず、あったはず。観光も細く長くでいかないと。

7月27日(a) 6月24日にJR総連はJR東海労の要請を受け「リニア中央新幹線建設に関する要望書」を衆議院国土交通員会筆頭理事・小宮山泰子衆議院議員(立憲民主)に手渡しました(『JR総連』2021年7月15日、第276号 の2ページ)。

7月25日(b) 『南信州』8面 "リニア時代のまちづくりへ 北部の中学生が懇談会"(web版)。

7月25日(a) 『朝日』1面 "「残土追跡システム」検討 国交省、近く実証実験"(web版)。記事は「残土」というコトバを使ってます。JR東海さんも長野県も、「発生土」と呼んでいます。国交省は「残土」と言っているのでしょうか?

7月22日(c) 『静岡新聞』"「考え変わっていない」 静岡空港新駅巡り知事見解 静岡県議会"。

7月22日(b) 20日の松川町のリニア工事対策委員会の記事を『信毎』が掲載(27面 "「町内に3経路 通行量分散」 松川IC経由の残土運搬で JR東海が町側の要望反映")。JR東海は20日夜、松川町リニア中央新幹線建設工事対策委員会に、…(残土運搬車両の町内通過ルートについて)通行量を分散する考えを示した。… 町はJRへの要望が反映されたとして提案を受け入れた。 と書いているんですが、傍聴した範囲ではそういうやり取りは無かったし、委員長が委員会は規約にのっとり決定することはないと明確に説明していました。記事の最後、 今後も協議を続ける。 を見ると、ルートの決定の全体の成り行きがなし崩しで行われてきたことを示していると思います。決定の責任のありかをはっきりさせるには、住民の声、例えばこの案でなければ通行は認めないという明確な意思表示が必要ではないかと思います。

7月22日(a) 21日のJR東海、金子社長の会見。(1)ルート変更は計画を振り出しに戻すことであり、考えられない、(2)熱海の土石流災害が新幹線の近くで起きたが、バイパスとしてリニアは意義がある、(3)適切に設計、施工、管理すれば、盛り土そのものに危険性はない、など語ったそうです(『中日』30面 "リニアルート変更「ない」 JR東海社長 盛り土の安全確保言及"、『信毎』7面 "リニア盛り土 安全確保徹底 JR東海社長 土石流踏まえ")。『信毎』によれば、金子社長は、「盛土は昔から実績ある土木構造。熱海の件は設計施工や管理に問題があったとの認識だ」と指摘。JR東海としては、設備を設計する際の安全基準を高めるなど対応しており、地元へ丁寧に説明しながら工事を進めるとした。。なお、『信毎』は、全区間で出る残土5680万立米のうち、7割の処分先が確定、そのうち8割余が車両基地造成や民間事業などでの活用が決まっていると書いていますが、これがJR東海の説明なのか『信毎』の認識なのかという点が明確な書き方でないです。/『静岡新聞』22日 "JR東海社長 一問一答 「盛り土、安全側に設計」"、"静岡県内区間のトンネル掘削 利水者の「理解なければ困難」 JR社長【大井川とリニア】"。

7月21日(d) 『日経』1面 "多様な働き方できる自治体 「10万人都市」上位占める 本社・東大調査(web版)"。働く場としての中堅都市の潜在力が浮かんできた。日本経済新聞と東京大学は各種都市データを集計し、多様な働き方が可能な特徴を点数化。主要287市区に順位をつけると、人口10万人の石川県小松市が首位となった。トップ30の68%を10万人台の都市が占めた。。このランキングの5位に飯田市が入っています。判断の基準は、(1)公衆無線LAN整備状況(2)通勤時間(3)保育サービス利用率(4)徒歩圏に生活関連施設がある人口比率(5)地域内の経済循環率(6)コロナ前後の昼間人口増減率(7)住宅面積(8)福祉施設の整備状況――の8つ。東京から4時間以上かかるのに飯田市が5位。リニアなど必要ないですね。

7月21日(c) 町道7290号線の2か所の横断側溝の地中化の工事が終了。側溝の幅より、かなり広い範囲の舗装をめくって舗装し直しました。これで騒音と振動がおさまると良いのですが。関連ページ:"残土運搬ルートの改良工事やり直し"

7月21日(b) 中国中車が時速600キロで走行するリニアモーターカーを発表したというニュース(『日経』10面 "時速600キロ リニア完成 中国中車 最速のJR東海に迫る"(web版)、『中日』(共同)8面 "中国リニア「時速600キロ」 独自技術で開発"、『信毎』(共同)8面 "「時速600キロ」中国のリニア 国有の鉄道車両大手「独自技術」"、『Yahooニュース』(共同)"中国、時速600キロリニア発表 独自開発アピール、試験時期不明"、『時事』"時速600キロのリニア完成 北京・上海線に投入も―中国")。新しい情報としては5両編成の列車が完成したという点。たぶん、技術的には、常電導で磁気吸引方式のトランスラピッドと非常に共通性のある方式。運行速度が600㎞/hなので、JR東海のリニアより100㎞/h上回る。トランスラピッドの運行最高速度は500㎞で上海の路線では300~430㎞/h。浮上と推進が別になってるので、非常にゆっくりした速度でも浮上した状態で走れます。また、カーブについては、トランスラピッドと同じ規格であれば、半径400mまでは曲がれるはず。カーブごとに速度の制限はあっても、路線設定の柔軟性は超電導リニアより高い。ガイドウェイと車体の隙間を狭く(浮上量を少なく)できるので、超電導誘導反発方式よりリニアモーターの効率が高く、より省電力などの特徴もあります。軌道の構造もシンプルです。1両あたり100人の乗車定員は、JRリニアの68人より多いです。ただし、従来の鉄道方式の方が最高速度以外の点では優れていると思います。/『赤旗』22日9面 "中国が発表 時速600キロのリニア完成"。これは時事通信の記事。

7月21日(a) 19日夜、松川町のリニア工事対策員会があり、町内の残土運搬車の運行ルートの最終案が町とJR東海から説明がありました。伊那市へ運ぶ分については、往路は東浦交差点から松川インター間の約1㎞は全台数(120台)が通過し、東浦交差点までは3つのルートに40台ずつ分けて分散化を図り、帰路は伊那インターで高速にのり、松川インター以外のインターやスマートインターから国道153へおりて松川町まで戻るというもの。ただし帰路については確定していない。最終案なのに。26日、27日、28日と住民説明会を開く予定。これで決まったということなのかという質問をした委員もいました。委員長は委員会では決めることはできないと説明。ではほんとに決めるのは誰なんでしょうか? 何か事故や不都合がおきた時の責任は? 委員からは、道路改良部分の範囲を広げ将来の町づくりに役立つようこの機会を利用すべきという横着な内容の意見が、でたりしました。JR東海さんも出席しているのに。高森町への運搬について、JR東海さんは、計画の内容について「…のようにお聞きしている」と何度もいっていましたが、えっそれって何!、まるで人ごとみたいな言い方です。高森町では、リニアのガイドウェイ組立・保管ヤードの造成に使うというのに。『信毎』や『南信州』や『中日』を読んでおれば気になるはずなのですが、静岡で工事ができそうにないことについての質問や意見は出ませんでした。2時間を超える会議。ただし、話題になった1日550台という台数。1台に4立米のせるとすれば、1日に合計2200立米の残土を運ぶということ。山の中にあった状態なら約1420立米。本坑の掘削断面積100平米で割ると約14.2m。大鹿村内では一番多い時で4か所で本坑を掘削するかも知れないので、4で割るとトンネル1か所ごとは約3.5m。30日あたり、1か月あたりに直すと106.5m。こんなことあり得るだろうかと思います。前、JR東海さんの大鹿分室長だった方が残土についての担当課長になって飯田に戻ったようです。/『中日』21日 "復路は松川IC経由せず 残土運搬 住民要望受けJRが案"、『南信州』21日 "JR東海 要望踏まえ残土運搬ルートの新案提示"(紙面22日1面 "要望踏まえ新案提示 JR東海 松川町のリニア残土運搬ルート さらなる安全対策求める声相次ぐ")。

7月20日(c) 『日経』15面 "東海道新幹線 来月の臨時列車 計画比1割減"。

7月20日(b) 『信毎』5面の投書欄「建設標」に "静岡のリニア変更案 真摯に"。

7月20日(a) 『赤旗』15日 "リニア工事 止めて 東京地裁に都内住民が提訴"、『信毎』27日 "リニア工事差し止めを~沿線都民提訴"。

7月18日(b) 『静岡新聞』"全量戻し「県外流出分」除外? JR東海社長発言、波紋広げる 利水者「誠意ある対応を」【大井川とリニア】"。

7月18日(a) 『赤旗』11面 "リニア工事 不安の山 騒音・盛り土・ブナ林破壊・ダンプ急増 掘削進む長野・大鹿村は"。

7月17日(b) 『静岡新聞』"JRの「科学的根拠」疑問視 静岡県に厳しい対応を求める声 島田で地下水利用対策協【大井川とリニア】"。

7月17日(a) 『赤旗』14面 "リニア残土総点検を 土石流起きれば被害甚大"。リニア新幹線沿線住民ネットワークが、国交省にリニア残土の総点検を求める要望書を提出。 ⇒ "リニア中央新絆線の工事残土処分について総点検を求める要望書 (飯田リニア通信)" /『静岡新聞』16日 "リニアの残土処分 国交省に点検要望 住民ネットワーク-熱海土石流"。

7月16日(e) 『静岡新聞』 "水や環境問題 担当職員が説明 静岡県が出前講座【大井川とリニア】"。

7月16日(d) 『信毎』7面 "国内短信▼リニア残土適切処理求め、岐阜県期成同盟会が決議"。

7月16日(c) 『南信州』2面 "南信州広域連合 広域道路網整備と災害対策 県議会危機管理建設委へ 飯伊視察に合わせ陳情"。広域連合長の佐藤健飯田市長は「リニア整備効果を県全体に波及させるためには広域的な道路ネットワークの整備が最も重要な要素」とし、広域的な感染道路網構想・計画に基づく「南信州環状」と「南信州軸」を形成する道路整備が必要と訴えた。 。「リニア整備効果」はリニアが出来ればという前提があるわけで、できない場合もあり得るのですから、出来ないなら道路整備は必要ない。

7月16日(b) 『南信州』1面 "斜坑掘削16日開始へ 伊那山地トンネル 坂島工区、JR東海が発表"。/『信毎』17日2面 "豊丘の坂島工区 工事に本格着手 JR東海"。

7月16日(a) 大鹿村の「リニア中央新幹線情報No.50」(7月15日)が大鹿村のHPに掲載されました。内容は6月24日の第20回連絡協議会の報告です。関連ページ:"第20回大鹿村リニア連絡協議会"

7月15日(c) 『静岡新聞』 "南アルプスの自然、未来へ 官民「つなぐ会」設立 会長に霊長類学者の山極氏"。

7月15日(b) 『南信州』 "リニア松川工区 工事計画を変更" (紙面16日2面 "リニア松川工区 斜坑設置しトンネル掘削 工事計画を変更「地表面もろく」")。斜坑を掘る理由は、本坑位置の岸壁が脆いため。斜坑口の位置は施工ヤード内とのこと。似たような地質だと思うので、少し位置を変えたとしても手こずるのではないかと思います。 関連ページ:"中央アルプストンネルの工法変更か?" 。

7月15日(a) 14日の「リニア中央新幹線建設促進協議会」の総会の記事:『朝日』25面 "盛り土の安全性 JR「確保する」 リニア中央新幹線"、『中日』10面 "残土の安全対策 確認求める決議 建設促進県協議会"、『信毎』2面 "残土処分地「安全確保務める」 JR東海 促進県協議会で説明"。新聞はどれも残土の盛土の安全性に焦点を置いているように見えます。しかしこの問題は、この協議会のメンバーにとっては、いわば済んだことです。JR東海も慣れた業者も130万に及ぶ盛土の経験はないのですから、やると言った時点で終わっています。いまさら何をです。「リニア中央新幹線の早期実現を目指す」などの総会決議がされたという点が、この協議会のノンキさを示しているように思えます。

7月14日(c) 『静岡新聞』 "残土置き場を問題視 静岡県知事会見【大井川とリニア】"。

7月14日(b) 『信州 NEWS WEB』"リニア中央新幹線の建設促進協議会 開催"。はじめに阿部知事が「リニア中央新幹線をめぐっては静岡県の工事着工が遅れていることが、私たちの共通の懸案事項だ。JR東海は静岡県と協議を進めて早急に開業の方向性を示してほしい」とあいさつ。長野県はもともと、村井知事の頃ですが、南アルプスルートを避けるように主張していました。南アルプスの環境破壊と工事が非常に難航することは、長野県として予想できなかったとはいえないはずで、迂闊にJR東海の大博打にのったことを棚にあげて、いまごろなにが「私たちの共通の懸案事項だ」程度のことしか言えないのかと思います。さっさと中止せよJR東海に迫るべきです。でなければ知事や長野県の存在価値はない。/『信毎』15日 "残土処分地「安全確保に努める」JR東海が説明 飯田でリニア建設促進協総会"。阿部知事発言がNHKの報道と異なっています。阿部知事が「静岡工区着工が遅れていることはわれわれ共通の懸案」とし、「JRと静岡県の間で早期に方向付けをしてほしい」と求めた。阿部知事も事業の中止もあり得ると考えているのか? / 『南信州』 "リニア建設促進協 盛り土の安全対策求め決議" (紙面16日1面 "リニア建設促進協 盛り土の安全対策求め決議 JR側「安全性の確保務める」")。

7月14日(a) 『日経』1面 "鉄道1900キロ 土砂災害リスク 本社調査、警戒区域重なる 豪雨頻発 復旧域重なる(web版)"、37面 "鉄道の土砂災害 都市部も要警戒 相次ぐ被害、進む対策"。低成長、人口減の局面に入り、都市のコンパクト化と同様に交通インフラについても選択と集中は避けられない。 大阪大学の土井健司教授(交通。地域計画学)は「日本は新幹線を頂点とした公共交通網を築いてきたが、…。「交通インフラについても選択と集中は避けられない」ことが「リニア命」につながるとは思えません。新幹線を頂点とする「山」の上に信頼性が定かでないリニアを「のせる」ことになるので「崩壊する」のは目に見えているように思います。飯田線が出てこないのが不思議。『日経』順位を会社別にしているけれど、線区別の方が利用者にとっては重要。そして、軌道を支える部分に盛土や築堤が用いられている場合が多いことを見落としていると思います。軌道部分そのものが崩れる場合もある(参考1参考2)。

7月13日(b) 高森町下市田のガイドウェイヤード予定地に大鹿からの残土の搬入がはじまったようです。
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7月からとの説明だったので、まあそうなのか。積まれている土砂の色から大鹿のものだと思います。しかし、搬入経路の町道の手直しが19日から21日という回覧文書も来ています。周辺住民への周知の仕方にメリハリがありません。ふと南の方を見るとこんな風景が見えました。
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原爆の雲のようです。キノコの軸にあたる部分は雨で、なかで何度も稲光が見えました。/『南信州』16日1面 "高森町で残土搬入始まる リニア 産業用地造成、工事でも活用"。

7月13日(a) 「CBCドキュメンタリー」:" ドキュメンタリー番組「土がくる~規制なき負の産物の行方」"。瀬戸市のある土地所有者は、リニアの残土という触れ込みで、残土を受入れ、1m嵩上げという約束が3m以上の高さに積み上げられ、近隣に迷惑をかけることに。業者はもちろん、行政も何もしないので、最後は地権者が約500万円を出費して正規の処分場へ運びだして「解決」しています。現状で土地の所有者ができることは、ともかく自分の土地に「土」を持ち込むような話には絶対に同意してはダメということ。積まれた盛土による被害の責任は土地の所有者がとることになる。国も自治体も助けない。そういう制度になっている。長野県がリニア残土の処分先を自治体に照会したのは犯罪だと思います。だから最初は応じなかった自治体もありました。受け入れを決めた豊丘村の本山では、地権者である地縁団体が、JR東海に土地を買い取らせようと考えているようです。JR東海が将来、別の企業に転売することをどうやって阻止できるのか。また、後にその土地の使われ方や管理のされ方について安全確保を確実にできる力が地縁団体にあるのか。残土受け入れは、責任を伴った判断でなかったことは明らか。約束を文書化しても実際には無理なことがある。リニア残土の受け入れに積極的に関わった人たちの名前は記憶されるべき。

7月12日(a) 『日経クロステック』"熱海土石流の二の舞を演じない、国交省が全国の危険な盛り土抽出へ"。JR東海は静岡の扇沢に残土を置くと最初いっていました。「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」といいますが、JR東海はピラミッド状の会社の組織の上部に「リニア建設部」という不安定な土砂を積んでるようなものだと思います。いつか崩れるはず。国交省はこういう危険な盛り土にも注意しなくてはいけません。

7月11日(a) 『信毎』2面 "リポート信州:南アジオパーク 継続か返上か 「事務局体制が不十分」条件付き再認定 委員会の審査結果巡り感情的「こじれ」 揺れる地元 年度内に結論へ/継続期待の声と 負担重さ指摘と 成果と課題 向き合う必要"。揺れる「地元」と書いてあるけれど、地元では住民不在の議論になっていると思う。「地元」という人たちが必ずしも住民の考えについて代表できるとは思えません。飯田市はいつできるとも分からないリニア新幹線の推進課に50人もの人員を割いていると聞きます。リニア建設への協力をやめればジオパークの事務局に人をだすことなどは容易だと思う。

7月10日(g) 『静岡新聞』 "リニア 国土交通省専門家会議 実名化議事録⑩"。

7月10日(f) 『Yahooニュース(東海テレビ)』"空から見ても2027年へ順調とは言えず…リニア工事の現在と未来 静岡県知事から「ルート変更」の言葉も"。

7月10日(e) 『赤旗』"主張:熱海の土石流被害 危険箇所の点検と対策が急務"。

7月10日(d) ある筋からの情報によると、中央アルプストンネルの松川工区について、トンネルの掘削方法の変更をJR東海が検討しているようです。 続きを読む

7月10日(c) 6日の記者会見で赤羽国交大臣は全国に同様の場所がないか調査する意向を示し(『毎日』6日 "国交相「全国の盛り土の総点検必要」 熱海土石流の現場は所管外")、『朝日』10日3面 "国交相「法律の穴 総点検」(web版≒全国の「盛り土」、デジタル地図で抽出へ 1カ月めどに)"によれば、9日の閣議後の会見で、「省庁間で法律のはざまになり、法律の穴がないのか総点検していかなければいけない」と述べた。今度の事故でも盛土の近くの住民は以前から危険性を感じていたし、県や市もある危険性は把握していたようです。住民やより現場に近い行政の方が事情を把握しているのに、国がリストアップするのがまずやることなんですか。八街の小学生の交通事故を受けての行政の対応とよく似ています。国交省のやるべきことから、工事認可申請に含まれていなかったリニア新幹線工事で行われる、残土の仮置き場、恒久置場の点検が抜けています。

7月10日(b) 千葉県八街の事故をうけて、子供の通学路の安全点検が、高森町牛牧で、行われたという記事。『信毎』27面は "高森町内の通学路点検 千葉の死傷事故受け"、高森町は9日、千葉県八街市で児童5人がトラックにはねられ死傷した事故を受け、町内の通学路を点検した。。『南信州』9面は、 "通学路の安全確保を 高森町皮切りに 千葉県の事故受け緊急点検"、…児童交通事故を受けた通学路の緊急合同点検が9日、高森町で行われた。知事の要請によるもので、飯田下伊那地域で同町を皮切りに各市町村で実施する。。 『南信州』の書き方は、県からいわれなければ高森町という町は児童の安全なんか考えないと言うことですね。知事の要請があったことまで書いているので、さすが地元紙『南信州』の記事のほうが正確。皮肉じゃなく。歩行者がはねられ死傷する事故はだいたい毎年あります。こういう緊急安全点検も行政のちゃんとやってるよということをデモンストレーションする「年中行事」だと思います。ボンヤリした役人が時たま、危ないんじゃないかなと役所の机の上で考えた場所をえらんでこういうイベントをするよりは、常にある住民の声を聞いた方が確かだと思います。参考:『読売オンライン』1日 "最高速60キロで縁石もない「危険な通学路」…10年前から歩道要望、買収理由に市は消極的"

7月10日(a) 9日の静岡のリニア差止訴訟の第3回口頭弁論のニュースが『静岡新聞』 "リニア工事「影響多岐」 静岡地裁 口頭弁論 差し止め求め原告主張"。/『赤旗』11日11面 "「南アルプス守るのは責務」 静岡地裁 リニア差し止め訴訟で原告"。

7月9日(d) 東京大田区と世田谷区の住民がJR東海を相手取り、リニアの工事差し止めを求める民事訴訟を7月19日提訴の予定(『エコノミスト・Online』7月5日 "田園調布住民「リニア差し止めて」JR東海を提訴へ=樫田秀樹")。

7月9日(c) 『南信州』5面に読者の投書、"静岡知事選"。より現実的なビジョンがほしい。何より水問題は、自然との折り合い。現代の叡智をもってすれば解決策はあるはず。個人的には、飯田に早く行ける夢のようなリニア新幹線に期待している。 前半…解決策はあるはず。 までは、良いとすれば、後半は、「飯田まではやく行けるリニアに期待はあるけれど、現代の叡智の示す解決策には従うつもり」でなくてはならないはず。ある事業計画にダメという判断を下すのも「叡智」。解決策がないと判断できることも「叡智」じゃないのって思いますね。

7月9日(b) 7日の松川町リニア建設対策員会が開催(『南信州』2面 "残土運搬路 「分散と台数低減念頭に」 松川町 20日の対策委で公表へ")。

7月9日(a) 静岡県は、熱海の土石流で流出した土砂のほとんどは最上部にあった盛り土の土砂であったと説明(『静岡新聞』"流出土砂「大半盛り土」 熱海土石流、地形データを静岡県分析")。流れた量は10万立米ではなく、5万5千5百立米。リニアのトンネル残土の谷埋め盛り土に比べて土量ははるかに少ないです。

7月8日(b) JR東海の公表した2020年度の環境調査の結果について長野県が意見を募集しています(『南信州』2面 "環境調査結果へ意見募る 県 リニア中央新幹線工事で")。8月5日締め切り。詳細は ⇒ 長野県 > "リニア中央新幹線関連工事に係る令和2年度における環境調査の結果等について、環境保全の見地からの御意見をお寄せください"

7月8日(a) 熱海の土石流災害を受けて、長野県が盛土の緊急点検をするといっています(『信毎』"長野県、盛り土を緊急点検へ リニア残土の安全確認も要請"、『信州 NEWS WEB』"熱海の災害受け 長野県が盛り土の流出か所など緊急点検へ")。 ⇒ 続きを読む

7月7日(b) 『信毎』6日23面 "三六災害60年:写真に残る必至の水防活動 豊丘の水害を物語る38点"。豊丘村の公民館「ゆめあるて」のロビーで三六災害の写真の展示がされています。7月末まで(8時30分~21時30分、水曜日は17時15分まで、無料)。興味深い写真が展示されているんですが、続きを読む

7月7日(a) 『静岡新聞』"規模拡大要因の盛り土 富士市長「国に法整備求める」 熱海土石流"。

7月6日(a) 『信毎』7面 "山の盛り土崩落 被害拡大 土砂災害の警戒区域対象外 残土規制 自治体任せ 熱海・土石流"、"県「必要な対策検討」 熱海の盛り土崩落受け"、"残土置場の安全対策要請 飯田市 リニア工事でJRに"。盛土が危険という指摘は、阪神淡路大震災のころから、あるいはそれ以前からあったと思います。リニアの工事では、熱海の土石流約12万立米にくらべ、はるかに多い残土を積み上げます。飯田市下久堅の場合は小規模な方で約20万立米です。今のところ長野県内で最大のものは豊丘村本山ジンガ洞の130万立米。下久堅の「まりづくり懇談会」で飯田市長は、JR東海に十分な安全対策をとるように求めたと説明。JR東海は、地下水がたまらないよう排水することが重要だとして、設計上も十分な対策をしている―と回答があったという。 市長は「今回の災害を契機に、改めてJR東海に対して対策を求めていく」とした 。川勝さん並みに頑張って欲しいです。/『南信州』7日2面 "飯田市 残土置場の対策徹底を 熱海土石流受けJRへ要請"。

7月5日(b) 『朝日』社説 "リニア建設 中断し説明と再検証を"。JR東海と国交省はいったん立ち止まって事業の是非を再検討し、地元と真摯(しんし)に対話することが求められる では、『朝日』としてのリニア計画に対する判断が示されているわけではないと思います。例えば『赤旗』2018年9月20日付の "主張:リニア建設工事 広がる懸念、立ち止まるべきだ" は、自然環境や住環境への打撃を危惧する声をかえりみず、巨大開発をごり押しすること自体、大問題です。リニア建設工事は凍結・中止こそ必要です。…巨大開発の失敗のツケが回されるのは国民です。未来に禍根を残さないためリニア建設は中止すべきです。 と比較すれば、また、『朝日』が五輪について "(社説)夏の東京五輪 中止の決断を首相に求める" で、今夏の開催の中止を決断するよう菅首相に求める と書いたのに比べれば、事実認識が「なまぬるい」から判断できずにいると言わざるを得ません。

7月5日(a) 熱海市で起きた土石流災害について、静岡県は土石流の起点となる部分に盛土造成があり、これが被害の拡大に関連した可能性もあると見ているようです(『静岡新聞』5日 "崩壊5万立方メートル 盛り土、被害拡大の可能性 熱海・土石流")。盛土は約5万立米、周辺を合わせて約10万立米の土砂が流れ下ったと県は推定。県によると、土石流の最初の起点が盛り土だったのか、盛り土より下流側の崩落が盛り土の崩落を誘発したのかは現時点で分かっていない。。きっかけになったかどうかは別にして、また、盛土の出来の問題があったとしても、盛土が絶対安全ということはあり得ない。リニア残土処分の谷埋め盛土は、26万立米とか130万立米など規模がはるかに巨大です。JR東海さんには逆風ばかりが吹いているような気がします。

7月4日(b) 『信毎』2面 "ルート変更求め 揺さぶり 静岡知事 JR東海は徹底抗戦"。静岡県知事で再選された川勝氏の6月22日の会見での発言について、JR東海が「変更はあり得ない」と対立していることについて書いて、同社はルート選定に当たり、数年にわたって沿線自治体との調整を続けた。環境への影響や建設にかかる費用、所要時間などを検討し、2011年に現在の計画で決着。「振り出しに戻ることになってしまう」 ので JR東海は「変更は絶対に譲れないライン」(関係者)と厳しい姿勢で臨む構えだ。 という記事。長野県がそれなりの合理的な理由Bルートを主張したのを『信毎』が忘れているとは。長野県内でも購読者の多い 『中日』 は1年ちかく前に、どんなふうにCルートに決まったか書いています。関連ページ:"「ルート変更あり得ない」理由"

7月4日(a) 『毎日』3日21時53分 "熱海で土石流 市から「避難指示」なく 識者「想定外ではない」"。 京都大防災研究所の釜井俊孝教授(斜面災害)によると…「もともと地形に堆積(たいせき)物がたまっており、数百年ごとに土石流が起きてきた。それによって土地がひらけ、人が住み着くようになった」と指摘…「今回の災害も想定外ではない」とした。。リニアのトンネル残土を谷埋め盛土することについて、削れてできた地形に積み上げるのだから自然の摂理に反することであり危険だという指摘と同様にアバウトな感じですが、それが当たっている。

7月3日(b) 『信毎』35面 "小学校の通学路 県など緊急点検 知事 千葉の事故受け意向"。阿部守一知事は2日、県内の小学校の通学路を緊急点検すると明らかにした。市町村や市町村教委、県警などと合同で実施し、結果を踏まえて必要な対策を講じる。。『日経』2面 "社説:「車優先」脱し子どもを守ろう(web版)"。日本では車の急増に道路環境の整備が追いつかず、車を優先してきた。通学路に歩道もガードレールもなく、抜け道のように車が通りスピードを出す。今回の事故現場はそれを象徴している。 こうした結果、欧米の主要国では交通事故死者数に占める歩行者と自転車利用中の人の割合が2~3割程度なのに対し、日本は約5割にのぼっている。。歩くより、リヤカーを引っぱるより、はるかに、車は楽で速く移動できます。多少遠回りになっても、今よりさらにスピードを制限されても、本来、問題ないはず。かなり以前から住民が要望している町道7290号線の2か所の歩道設置について、長野県警や長野県公安員会は歩道があるとかえって危ないと町に対して説明しているようです(町が住民に対してそう説明している)。横切る歩行者多い集落内の道路に多数の通過車両を誘導するような計画がそもそもおかしいのに、行政の対応の理屈はそういうことなのです。関連ページ:"下市田ガイドウェイヤード説明会、6月7日"

7月3日(a) 『静岡新聞』 "リニア開業後の影響調査 静岡市研究委、項目や方法議論"。

7月2日(e) 『静岡新聞』 "リニア国交省専門家会議 第10回議事概要を公表【大井川とリニア】"。

7月2日(d) 『静岡新聞』 "記者コラム「清流」 EV化 論戦深まらず "。

7月2日(c) 『静岡新聞』 "知事「住民理解のない着工 間違い」 函南メガソーラー"。

7月2日(b) 『日経』17面 "鉄道各社、設備点検へ 三菱電機ブレーキ機器 国交省が要請"。空気圧縮機はブレーキの操作に使われる。国交省は安全運行の要となるブレーキ装置に重大な影響を与える可能性があるとし、緊急点検を要請した。一斉点検で不具合が見つかれば、早急に報告を求める方針だ。… JR東海は1日、中部運輸局から不適切な検査があった空気圧縮機を対象に、入念な検査を求める通達を受領した。JR東海は新幹線の新型車両に三菱電機製の空気圧縮機を採用するが、不適切検査の対象外で、安全性には問題がないことから検査をする予定はないという。 記事の各社の対応を示す一覧表によれば、JR西日本はJR東海と同じ対応。JR東日本は「使用していない」と回答。三菱の空気圧縮機で不正検査があった。三菱の空気圧縮機を使っているけれど、たとえば製造番号から判断して不適切検査の対象外と判断できる。だから検査はしない。信用できないのは三菱電機の「製品」なのですから、それでいいのかなと思います。

7月2日(a) 『赤旗』13面 "いま言いたい 静岡県リニア工事差し止め訴訟の原告副代表 有元利通さん 南アルプス掘ると 山を壊し水も壊す"。

7月1日(g) 『朝日デジタル』 "長野の山に残土の壁、尾根に穴 「リニア理に合わない」"。 続きを読む

7月1日(f) 『信毎』27面 "アクセス道路の準備工事着工へ"。中央自動車道の座光寺スマートインターからリニア駅を結ぶ道路の準備工事が7月中旬から始まる予定。始まるのはアクセス動道路が土曽川を渡る部分の河川側の改修工事に関連するもので河川の改修は2023年8月末完成の予定。場所は中央自動車道に近いほう、上のほう。6月26日の『南信州』1面に "座光寺上郷道路着工へ リニア関連道路整備 土曽川の渡河部から" という記事あり。

7月1日(e) 伊那山地トンネルの戸中斜坑の掘削が始まる(『信毎』2面 "豊丘 伊那山地トンネル 戸中・壬生沢工区 工事に本格着手 JR東海"、『南信州』2日1面 "戸中工区の掘削開始 伊那山地トンネル 坂島工区は7月中旬に着手予定"("web版:戸中工区の掘削開始")、『中日』2日12面 "伊那山地トンネル 斜坑の掘削始まる 豊丘・戸中非常口")。

7月1日(d) 風越山トンネル黒田工区の環境調査と保全計画に長野県が助言(『南信州』2面 "リニア中央新幹線 生活環境の影響回避を 風越山トンネル黒田工区 環境保全計画へ県が助言")。

7月1日(c) 6月末で飯田市内の移転代替地「丹保・北条」が完成(『南信州』1面 "飯田市 「北条・丹保」造成が完了 リニア駅周辺の移転代替地"(web版)、『信毎』27面 "移転代替地「北条・田んぼ」完成 県内駅周辺整備 飯田市内3カ所で初")。

7月1日(b) 大鹿村から高森町下市田の「処分場」への残土の運搬は今月から始まりますが、高森町内の騒音対策や歩行者の安全対策、ルート変更などについて、住民の要望があるのに事業主体の高森町は何の対策をしていません。いわば、ほっかむり状態。関連ページ:"下市田ガイドウェイヤード説明会、6月7日(出砂原地区館)"、"残土運搬道路の騒音振動(高森町町道7290号線)"。

7月1日(a) 6月28日にJR東海が2020年度のリニア工事の環境に与えた影響についての調査の報告を公表しました。6月29日に『信毎』、30日に『中日』と『南信州』に記事がのりました。「環境調査の結果」は、「工事の安全・環境の保全・地域との連携(長野県)」にある、「令和2年度における環境調査の結果等について 令和3年6月」(PDF、57.6MB、全423ページ)です。PDFのp415、「参考資料2:事業の実施状況」以下の「トンネルの施工状況」とか「トンネル湧水の状況」、「建設発生土の搬出先と土量(p420)」など興味深い資料があります。大鹿村内の仮置き場A、BとEに約8万立米ストックがあるとしています。A、Bは釜沢地区なのでほぼ掘り出した全量が残っているはず。釜沢地区には荒川荘跡地の最終処分場に別に3万立米があります。釜沢地区の2つの斜坑の掘削済みの容積は12万立方メートル。つまり村外へ持ち出せる小渋川斜坑そばのE(下の写真)にはほとんどストックがないことになります。
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右の盛り上がっている部分がすぐに持ち出せる残土だと思います。ただし、平坦な部分の下もトンネル残土のはずなので、その分も持ち出せないこともないはず。ここはリニアの電力変換施設(変電所)の予定地なのですが、もとは水田の耕土のすきとりがすんでいるのかいないのかちょっと分かりません(おそらくしていない)。


☆ 各項目ごとに id がふってあります。日付(mmdd)の後ろのカッコ内が x であれば、id="dmmddx" となります。例: "8月18日(b)" は、id="d0818b" です。