川勝知事と宇野副社長の会話
8月16日(a) 『デモクラシータイムス』から、【横田一の現場直撃 No.176】。冒頭部分に静岡県の川勝知事とJR東海の宇野副社長が歩きながら会話する動画があります。川勝知事が田代ダムを視察したときにことです。リニアについては25分付近から。
========= つづきはここから =========
字幕を参考に聞き取って見ました。
川勝知事:飛騨トンネルが貫けたでしょう
宇野副社長:飛騨トンネルね
川勝知事:あれ3年半、4年ぐらい遅れましたね、シールドマシン(*)が取り込まれて、まだそこに眠ってるわけですね。あれ(飛騨トンネル)を見て(南アルプストンネルを)掘れると葛西さんが最終的に判断したと。2008年に急に、2009年に葛西さんが決断をして、それでやって2011年にルートが決まった。だから、これ見てくとね、ちょっと調査不足というのが決断の過程であったのかなと、やっぱり調査不足、本当に残念です。
宇野副社長:いろいろな専門の先生方には意見を伺いながらやったんですけどね~
川勝知事:トンネルは掘れるけど、あそこは田舎だから水の問題はね、
宇野副社長:飛騨トンネルですね
川勝知事:こちらは、まあ、いわいる命の水ですから
宇野副社長:違うのですね
川勝知事:違うですよ、こちらのほうが自然の条件もきびしいし
宇野副社長:そうですね。
川勝知事:そうなんですよ。
* 正しくはフルシールド型のトンネル・ボーリング・マシン(TBM)。先進坑を掘削していたTBMは約7km掘ったところで動けなくなり機械の周囲の部分はそのまま残され、本坑を掘削したTBMもほぼ同じ場所で動けなくなり機械の外周部分は残されている。開通は2008年。(ウキペディア)、動画『大地との対話~飛騨トンネル先進坑工事の記録』(飛島建設)
宇野副社長は「いろいろな専門の先生方には意見を伺いながらやった」といっています。世間には南アルプスにトンネルを掘るのは無理という専門家がいますから、止めた方が良いという意見がなかったというのが不思議。