更新:2022/12/22

最近の長野県駅周辺のようす(7)

 12月21日のようすです。

※ 22日の起工式では、会場付近で国道153号線が大変な交通渋滞を起こすと予想されますのでご注意を。

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「薬師前バス停」付近で移転対象の住宅の解体工事。リニア関連の道路整備。行政側は、リニアとは関係なく前から計画があったと説明しているようです。これは、たいてい、住民の批判が出た時にいう決まり文句。ゾンビの持ち駒みたいなもの。

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中アトンネルの残土(廃土)の仮置き場。背後に起工式会場のテント群。

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駅周辺整備で道路にかかるとして取り壊しになったマンションの跡地。

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リニア関連の県道の道路拡幅で解体される住宅。

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リニア関連の県道の道路拡幅で解体される住宅。

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起工式関係のテントで一番西側のテント。

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東側に回って見ると報道関係者の駐車場でした。で、なんでテントが必要なんでしょうか。右の2台のバスは岐阜ナンバーの東濃鉄道のバスです。名古屋方面から起工式の準備や警備などにあたる人たちをのせて来たのでしょうか?

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報道関係者駐車場のテント。写真はほぼルート上で名古屋方面を向いています。

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交渉が座礁して、路線や駅部でもまだ取得できていない土地もあります。原因は、JR東海や飯田市の圧倒的な説明不足です。左に見えるテントは起工式の会場だろうと思います。

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事業者側関係者の駐車場か?

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事業者側関係者の駐車場か?

 本日、13時から起工式です。「リニアから自然と生活環境を守る沿線住民の会」は当日のスタンディングなど抗議のアピール行動の予定はありませんが、起工式に関連してチラシを出します。チラシの右上の要望事項は重要です。そのチラシにリニアを取り巻く問題についての文章を寄稿しました。しかし、一番肝心要と思う部分(下に点線部分)をフザケルナと、削られてしまって、非常に残念至極。元の原稿を掲載します。

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リニアと全国鉄道網

 鉄道は国民生活の向上させ、産業社会と文化の発展に大きく貢献してきました。記念すべき鉄道150年の今年、国は全国の鉄道網を細切れにしようとしています。

 35年前の国鉄の分割民営化は実は「会社化」。JR各社は都市部や新幹線、関連事業の収益で不採算路線を含めたネットワークを維持できるだろうというものでした。最近、JR東日本は銀行業務にまで手を広げようとしています。しかし、民間会社の努力だけでは全国鉄道網が維持できないことは明白。鉄道の鉄は金を失うと書きます(関連ページ)。大都市周辺や新幹線以外では、いくら必要な公共サービスであっても採算がとれるものではなく、全国的な鉄道網の維持は民間ではなく公が担うべきものなのです。

 国鉄民営化前後に廃線になった路線は45。今回、国はさらに50区間程度の路線を廃線にしようとしています。国の提案は廃線にしたくないなら地元自治体の負担を増やせというもの。

 さて、鉄道輸送はトラック輸送とくらべ環境に対する負荷の少なさでは圧倒的に優れています。貨物輸送の鉄道利用促進は脱炭素社会に向けての切り札です。以前は、飯田線も貨物列車が走っていました。鉄道の運ぶ物資によって、また鉄道で産品を出荷することで、私たちは暮らしてきたのです。

 国はJR東海とともにリニアを国家的プロジェクトとして推進しています。その建設費用は莫大なものです。テレワークの普及などでその必要性についても疑問が出されています。また新幹線の4倍もの電力を必要し、トンネル残土の谷埋め処分や水枯れ問題で地方の住民に犠牲を強いるものです。あなたはリニアができたら、ひと月に何回利用するつもりですか。あなたが使わないなら、きっとリニア建設の必要などないのです。

 リニア計画に必要な費用を全国的な鉄道網を未来に残すために使うべきです。