更新:2025/02/24

松岡城址からどう見える?

 少し古い話ですが…。2024年6月24日に喬木村福祉センターで「中央新幹線 阿島北高架橋ほか新設」についての工事説明会がありました(参考)。その説明会で完成後の想像図(完成イメージ図)が示されました。その一つが下の画像。対岸の高森町の段丘上にある松岡城址からの眺望写真に完成した高架橋などを合成したものです。

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[ 拡大 ] (中央新幹線阿島北高架橋ほか新設工事説明会 資料[PDF:8.42MB] より)

 「壬生沢川高架橋区間」は新たに建設される高架橋が見えます。しかし、「阿島北高架橋区間」は手前の木立に隠れてほとんど見えません。阿島北地区のほとんどが木立に隠れて見えない。これは環境影響評価の主要な眺望点からの景観への影響について評価したその時に使った画像です。つまり、2024年6月の説明会に間に合うように改めて作成し直した画像じゃありません。

 松岡城址から、現在、実際にどう見えるのか確認してきました。

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[ 拡大 ]2025年2月24日撮影。

 黄色い枠で囲った部分に、説明会の画像では木立が写っています。実は、松岡城址の地元の皆さんが景色がよくみえるようにと木立を伐採したのです。この写真では、阿島北地区全体が見えています。

 約11年前、2013年11月9日に同じ場所から撮影したのが下の写真。準備書が公表されたのが2013年9月18日なので、約2か月後に撮影。木立はありません。

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[ 拡大 ] モヤがかかっていて遠景がちょっと不鮮明です。

 それにしても、環境影響評価も、見えないからいいじゃんと、ふざけた印象なんですが、もう10年も前のそういう画像を持ち出して、肝心の部分が見えないのに、完成予想図だといって示すのは住民をあまりにもバカにしていると思いますね。

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