更新:2025/03/16
続・リニアのレールの継ぎ目
鉄道は産業革命の時代にできました。最初のころに使われたレールは、今のレールより長さが短かったようです。下の写真は1789年に考案された「魚腹レール」(Fish Belly Rail)です。
(Wikimedia Commons:File:Fish Belly Rail, Cromford and High Peak Railway. - panoramio.jpg より。元画像をトリミング) つなぎ目は、となり同士の凸凹がかみ合っていますが、車輪のあたる部分には隙間があります。
レールの長さは120~130㎝程度だそうです。
参考ページ:
- 『RRR』(鉄道総合技術研究所,Vol.69 No.4 2012.4,片岡宏夫) > レールの 断面形状と材質
- Track - Development History
いま、飯田線のような在来線のレールは長さが25mで、ガッタンゴットンという昔ながら音がします。
新幹線はロングレールで継ぎ目がありません。首都圏では新幹線以外でもロングレールのところがありますね。飯田線でも時又駅と川路駅の間はロングレールです。シューといっているだけでガッタンゴットンという音はしません。
産業革命当時の列車は、今よりレールの継ぎ目が20倍近く多いので今に比べるとガッタンゴットン、ガッタンゴットン、ガッタンゴットン、ガッタンゴットン、とかなりにぎやかだっただろうと思います。
ところで超電導リニアは、以前、"リニアのレールの継ぎ目" で触れましたが、いってみれば、レールの長さは約45㎝なので、在来線や産業革命のころのレールよりレールの継ぎ目はずっと多いことになります。
一応、最新技術なんですが、その良し悪しは別にして、形の上では、先祖返りしてますね。ガッタンゴトンがないのならいいんですが、前にも触れたとおり、車体に共鳴(共振)する部分があるとその部分も振動するという問題はあるようです。
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