再検討:親水公園(天竜川親水施設)
準備書の写真。画面手前右の川の中に出っ張っているのは溜まった砂ですが現在はありません。
写真A。28mm相当レンズで、上の準備書の写真の左右の矢印の部分と中心部が同じになるようにして撮影しました。準備書の左の矢印部分は川向こうの段丘で、写真Aの同じ位置に矢印をつけました。主要なものの位置関係は準備書の画像とほぼ同じです。(2014/04/14 補足:準備書は2012年8月の撮影です。川の流れは変化するし、雪どけのため増水しているので今回撮影した写真では自然のままの左側の岸の位置が少し変化しています。)
写真A-2。同じ場所から28mm相当(縦横比 1:1.33)のデジタルコンパクトカメラで撮影。
写真B。同じ位置から35mm相当レンズで撮影しました。写真Aの矢印の部分、左側の段丘の高くなった部分と右の木が見えません。準備書の写真や写真Aより狭い範囲しか写っていません。
写真C。35mm相当レンズで写真Aの矢印の部分が入るように後ずさりして撮影しました。写真Aの右の木は実はこの写真の右の2つの矢印のように2本の木が前後に重なっています。画面センターを合わせまま左側の段丘の矢印部分を入れるには170~180mほど上流へ移動しなければなりませんでした。その位置では右側が堤防に隠れてしまいます。それで河原の林の形で位置を決めています。準備書の写真とはかなり違ってきます。赤い丸は写真Aを撮影した場所で三脚が立ててあります。写真A~Cは、写真の中心もできるだけそろうように(中央の矢印)撮影しています。準備書の写真は川の中から撮影しているように見えますが実は堤防から出ているテラスのような場所で撮影されたものです。
つまり、準備書の写真は、決して35mm相当レンズで撮影したものではなく、むしろ28mm相当レンズで撮影した画像にきわめて近いといえます。JR東海が35mmレンズで撮影したという説明は明かに誤りだと思います。
写真D。親水公園。赤丸は写真Aの撮影位置。
準備書によれば、この場所は高架橋や天竜川橋梁から2800m離れています。フォトモンタージュでは構造物は見落とすほどに小さく見えます。非常に遠くから28mm相当のレンズ撮影した写真が土台ですから、非常にに小さく見えて当然です。検討すべき場所はもっとほかにあったはずだろうと思います。
写真A~Dは2014年3月撮影