再検討:天竜川右岸堤防(飯田市・座光寺)


準備書。


写真A。28mm相当レンズで撮影。右側の緑色のテント倉庫周辺の電柱や建物、さらに遠方の高圧線鉄塔との位置関係はほとんど同じです。準備書の写真の左端に木が少し見えます。その右の木と遠方の稜線の位置関係もほぼ同じです。つまり撮影位置はあっています。ファインダーの視野率(95%)を考慮して元のファイルの周囲を2.5%ずつトリミングしました。左右の写っている範囲はほとんど同じになりました。写真Aでは左端に葉の落ちた木の枝が少し見えています。しかし、画角は28mm相当よりはややへったわけです。そこで、


準備書の写真の矢印の部分、左の矢印は遠景の伊那山地の稜線を目印にしています。右の矢印は約700mはなれた阿島橋の飯田市側、県道251号線の北側の高圧線の鉄塔です。写真Aの元ファイルで矢印の場所と同じ位置の画面センターからの水平方向の距離をピクセルで計り、画面サイズの横方向の総ピクセルで割って比率をだします。センサーの横幅mmに乗じた数値をレンズの焦点距離で割ります。2つの数値は光軸からA、Bまでの角度を θa、θbとしたときのtanθa、tanθb ですから、関数電卓などで近い角度を探ります。二つを加えたものがA、Bのなす角になるはずです。結果は56.6度でした。35mm相当の画角は54度ですから、この写真は35mm相当レンズでは撮影できません。28mmで撮影したと思われます。


写真B。赤丸が写真Aの撮影位置。背景の工場は、丸井醸造さん。


写真C。撮影位置と被写体との位置関係。


写真D。約6.5mほど上流側へ移動して35mm相当レンズで撮影。視野率の補正をしてあります。準備書の写真と同じように見えますが、右側の電柱の部分のようす、左の林のようすが違っています。赤丸は写真Aの撮影位置。