豊丘村の準備書説明会2回目 (10月12日)

 豊丘南小学校で行なわれた豊丘村での2回目の準備書説明会の様子です。メモと記憶によって書いたものなので間違っている部分があるかもしれません。立ち退き対象戸数は喬木のほうが圧倒的に多いのに、環境影響評価がテーマということからか説明会は豊丘村の2回にたいして喬木村は1回だけでした。質問の先頭のカッコ内は質問者の居住地の地名です。

[ 質問 ] (豊丘村) 説明資料10ページの(6)の火災について。県内の非常口は山間部が多く、間隔が7キロ、10キロ、長いところで15キロ位というようにみえる。リニアのスピードでなにか有事が発生した場合、とくに火災なんかが発生した場合、最寄の駅でピタッと止まれるか心配がある。そういったことも含めて、この非常口というのは、(6)によれば、火災のときには風上に向かって避難するとうたっているが、この非常口には排気孔のようなものは設けられるのか、そうだとすると、非常口の方にむかって風がくるということで、風上にむかうのとは逆方向になるので、人が避難する方向については、この表現は排気孔がどこにあるかによってはちょっと疑問をもつ。
 非常口を作る工事用道路は既存のものを使ったり新たに作ったりということがありますが、先の阿智村の説明会の中で質問への回答の中でその道路を元にもどすということがあったが、もどす場合には管理は従来どうりは地元なのですが、残す場合は新たに地元管理ということになっていますが、関連して、もし有事のときに山間部というのは非常に車の入りづらいところなのですが、有事のときにJRさんで緊急に停車して、乗客を無事避難させて、それをさらに、たとえばJRさんの特別バスで輸送するとかそういったことが考えられるが、当然地元で工事した道路をもとに戻す案があった場合、その救助体制をとるのか。
4日に排出土の搬送に関するダンプの運転手のことで質問をしたが、その時の回答で、地元車両優先で地域に配慮する、安全に配慮するということだったが、全国から集まるダンプの運転手さんたちに安全教育をしていただけるかどうかという質問をいってあった。なおかつ、そういった方へのマナーに対する苦情そういったものの窓口を設けていただけるのかという質問をしましたが、安全には配慮するという回答をいただいたのみで具体的な回答をいただいておりませんのでもし今日わかりましたらお願いしたいと思います。(参考:4日の質問)
[ 回答 ] 火災対策の基本的な考えは、まず車両については国土交通省令に基づいて、難燃性、不燃性材料をつかう。車両、沿線には火災検知器や消火設備を設置し従来の鉄道と同等以上の火災に対する安全性を確保して行くということを考えている。また以前は、リニアの車両には車両内の電源ということで、照明とか空調などに使う電源として車両の中にガスタービン発電機を積んでいた。発電機を稼働させるために軽油等の燃料を積まなくてはならなかったが、研究開発の結果、車両に燃料を積まなくても車上に電力を供給できる誘導終電装置を開発しており営業線ではこの装置を使用するので車両には燃料を積まなくても済む。
 トンネルの中で火災が発生したときには、まずはトンネルを走り抜けて最寄の駅または地上部まで走り抜けて、そこから全員避難していただくことになる。万が一トンネルの中で車両が停止してしまったときは、トンネルの内部には保守用の通路があり、避難時には避難通路として使えるので保守用通路に降りてもらい、最寄の非常口を目指して徒歩で非常口を介して外部に安全に避難していただく。基本的には風上ですが、風向きにつきましては状況によるので、どちらに向かい避難していただくか状況を判断していくことになる。
 避難にかかわる道路の話ですが、工事用道路の考え方も含めてお話しします。豊丘村に限らず、工事に使う道路で、非常にせまい、カーブがきついなどダンプなど大型車がすれちがいがえないようなところがあった場合、道路の管理者と話し合うが、場合によってはJRのほうで拡幅したり、見通しの悪いところを改良するといったような工事をする。小さな河川を渡らなければならないところには工事用の橋をかける。まず既存の道路を拡幅させていただいたり、見通しの悪いところを少し直すといった場合と、それから全く道でないところを新たに道をつけるような場合もでてくると思います。基本的には新たに道をつける場合には、その後どうするかということは、地元の方から残してほしいという話があれば協議するし、一方、非常口に向かうような道路であれば今後、避難のこと、それから保守点検で使うので、そこについてもどのように使い方をするかどのような管理をするかということについても話し合いをさせていただく。質問のなかで、道路を元に戻すという話が出たが、これも中にはありうるということでご理解願いたい。すべてがというわけでなく、例えば、工事用の橋をかけた場合、地元の方の要望がなければ撤去するようなこともありうる。基本的には非常口であるので、そこに車を寄せて避難してもらうことも想定するので、最低限車が寄り付けるようなことにはなると思うが、非常口の具体的な場所も地元の地権者の方と相談して決めていくので少し先の話になると思います。
 ダンプの運転手にかぎらず大勢の工事従事員には安全教育、地元への配慮といった教育を着手前に、きちんとやる。ダンプの通行にかんしては、地元の方でお気づきの点があれば、どこどこへ連絡してくださいという体制をきちんととるように考えている。そういう窓口を設けるつもり。山梨実験線の工事用車両には、一目でリニアの工事とわかるおおきなステッカーを貼っていたので、こちらの工事でも考えていきながら、工事について皆様お気づきの点があればすぐにJR東海の方にご意見をいただけるような窓口や体制をとっていくということでご理解いただきたい。

[ 質問 ] (小園) 丁度トンネルから出る近くにおりまして心配しておりましたが、若干南のほうへいったということで、私どもの近所ではほっとしておりますが、とにかく今までの説明のなかで、イメージ図等からみて、非常に遠くの人たちは大変景観もいいじゃないか、というような、上手な作り方をしておるかと思いますが、そのほんと直接、建物、建物じゃなくて、工事によってかかわる近所の人たちについては非常に、私も、8月29日の、丁度、実験線の延長のときに、地元へいってみせていただいたんですが、やはり、付近の皆さんは、集落が非常に分断ということイメージはありませんでしたけれども、やはりその構造物等で非常に哀れといいますか、気の毒なそんな姿をみてまいりました。そういうことで大勢の皆さんは、やはりこの大プロジェクトのなかで歓迎はするとは思いますが、そういうほんとう直接的に不安だ、また困るという人たちの対応をぜひJR東海さんでせいいっぱいのこの相談にのっていただいて、あとでくいのないような、そのゆずっていただいた皆さんにくいのないような対応を是非お願いをしたい、強く要請をし、またそれにたいする回答をいただきたいと思います。
[ 回答 ] 今回、9月に私どもはルートを公表しまして、合せてこの環境影響評価の結果も報告したということになります。いわば、2年前に3kmの幅を公表しましたが、それから今回絞り込んだかたち、私どもじつはほんとにはじめて今回はじめて公表させていただきましたので、・・・地元の方、その家屋などがルートに近いという方、いわば本当に、おどろかれてとまどっていらっしゃる方も多いということは承知しております。今後ですね、今回は、私ども、ルート公表後はじての準備書の説明会をやらせていただいておりますけども、私どもの基本的な考え方としては、沿線の住民の方たちの生活にできる限り配慮して行くということでこれからも取り組んで参りたいと思います。今後もですね、工事にあたりましては、工事に入る前までには、事業の説明会でありますとか工事にかかわる説明会、あるいはその用地の取得にかかわります説明会等やらしていただきますので、そういった説明会などを通じて私どもの考えをきちんとお話しして地元からのご意見なり、ご質問に対してもきちんとお答えして行くということで、そこはきちっとやってまいります。現在でも、この準備書にかかわる説明会というのは、こちら豊丘村においては、今日で2回目で終りになってしまいすけども、私どもパンフレットにも載せておりますけども、飯田のほうに社員がきちんとかまえてですね、地元からのいろんな、ご意見なりご質問に答える体制をとっておりますので、ご不安の点でありますとかなにかございましたら、準備書ですね、影響評価にかかわることでなくてもまったくかまいませんので、遠慮なくお問い合わせいただければといふうに思いますので、ご理解いただきたいと思います。

[ 質問 ] (河野) 今までにわたしたち、リニアの工事から発生する問題についていろいろ考えたときに、発生土については、これをどう運搬するかとか、これをどう対処するかということに議論の重きをおいてきたわけですが、最近になって私は、この発生土とともに、多分出るであろうと思われる大量の地下水の処理を、先ほど説明のなかに水質検査等を実施し、まあ、にごりもそんなにないものを排水をするというような説明があったかと思いますが、水質検査の基準というのは、豊丘村でも河川の水質検査は年1回はやっておりますが、基準となるものは、そういう、豊丘村の河川の水質の基準と違う水質検査を当然されるかと思うわけでありますが、その場合豊丘村に対して、こういった水質検査をやって安全ですから、この水をどこどこへ流しましたという報告をするのかどうか、それと、にごった水を、豊丘村の沢とか川へにごりのあるものを最終的には流すようになるのか、その点について質問をいたします。お願いします。
[ 回答 ] はい、ご回答いたします。えと、まあ最初はあの発生土というお話しで、ま発生土は、お話しから、トンネルの湧水ですね、トンネルからでてくる水が、まあ、にごっている、水質検査をどうするといったお話だったと思いますが。基本的にトンネルから出てきます湧水につきましては今日のパンフレットの8ページのところに、非常口の掘削の時の状況が書いてあるのですが、ここにある濁水処理設備というもの、こちらを使いまして、濁り、それから水素イオン濃度、いわゆるペーハーですね、こちらを所定の基準値におとしまして河川のほうに放流するということであります。ただし、こちらの放流につきましては、関係します河川管理者の方と協議をいたしまして、基準というものはあるのですが、それより厳しい基準をいわれる河川管理者の方もいらっしゃいますので、河川管理者の方と協議をして基準を決めてそれをクリアするような形で放流するという形になります。にごった水をということでしたけれど、こちらにつきましてもにごりの量ですね、まあ浮遊物質1リットルあたり何ミリグラムと定められております。この基準をクリアしてそして放流をするというふうに考えております。以上です。

[ 質問 ] (-) すいません、私ちょっと、心配性なのでいろいろお聞きしたいんですが、3、4ページの路線概要のとこで、さきほどもちょっと非常口の質問された方いらっしゃいましたが、この非常口ってここでみますと、下伊那だけので、静岡にかかる山岳地帯ですね、赤石とか、そういうところの非常口ってどうなるのか、お聞きしたいのと。それからあと、これいろいろ見ていて、私、断面図ってか、トンネルがどんな海抜、どのぐらいのところを通って、地質がどうのとかそういう断面図をみたことがないんですけれども、それはこれから掘削によってわかるということでしょうか。それで、あと、その、たとえば、掘削、あとは要望なんですが、掘削によって、何か問題があって、このルートはここだっていうところがもしありましたら、わずかのルートの変更とかであれば、できればそういうルートを変更していただきたいと思うのですが。あの、おそらくルートを変更しても1分か2分のロスだと思いますので、安全性を重視してやっていただきたいと思います。
[ 回答 ] 1点目のお話しありました、非常口山岳部といいますか南アルプスの、大鹿村の方のかたちをどうするか、ここも、工事の拠点として考えております。そこからトンネルを掘っていくというところに丸をつけておりますので、そこまで道路のあるところ、あるいは少し改良していくところを考えているので基本的には考え方としては同じです。ただ具体的に非常口にどんな設備をしてどんな形で残すのかということはそれは大鹿村、豊丘村に限らずこれから具体的に設備については考えて行くということですが、基本的には同じ考え方で、非常口にあちらとこちらでということで差をつけるというようなことは考えておりません。
 それから、断面図ということで、トンネルとんでいきますから、横からみた絵だというふうに思いますが、(スライドを示し)、今日、ご説明のなかでは、だしておりませんが、私ども今回出しました準備書の資料の中にこうした図をつけております。これは、これいま、左側が大鹿村です。大鹿村、豊丘村、喬木村、飯田市となっております。概略だけご説明しますと、大鹿村のほうからずーっと下がってまいりまして、ここ大鹿村の小渋川という川ですけども、ここでは橋になります、橋で列車は顔をだします。ずーっと下がってまいりまして、ここは豊丘村付近でありますけれども、次に顔を出しますのは、豊丘村と喬木村のちょうど境目ぐらいのところ、豊丘村側のほうで顔を出しますけども、ここが約15キロのトンネルになります。そして天竜川を渡りまして、飯田市内に設けます長野県の駅と、そのあとまたすぐトンネルに入って阿智村、南木曽のほうに向かって行く、こんな縦断線形になっております。で、これすこしまだ100m単位で書いておりまして、あまり詳細ではございませんけども、たとえばその天竜川の高さなんかは、多少そのこれから河川協議者の方との協議で変る可能性もありますので、そこで確定してまいりますけれども、大きく変ることはないと、今日はこの図で紹介をしておりますけども、機会がございましたら、事務所のほうへご確認いただけたらと思います。事務所の中では、地下水の評価、水資源の評価をしておりますけども、合せてこういったかたちで、山を横からみたときにどんな地質になっておるかといったような絵も載せておりますので、地質についても事務所のなかでのせております、あの今日ちょっとご用意できていなくて申しわけございませんけども、常時、事務所の中でのせているということでご理解ください。
 トンネルを掘りながら何かあったらルートを変えるかということですが、基本的にそういったことで変えるということは考えておりません。現実的になかなか、リニアの場合は非常に技術的な制約もございます。具体的には最小曲線半径が8000mということで、少しだけ迂回してというようなことがなかなか難しいということになりますので、トネンルを掘るということについてもこれまでやってまいりましたさまざまな環境の調査であるとか地質の調査などを踏まえて、このルートでわれわれとしては技術的に掘れるだろうというふうに考えておりますので、こういったルートをそういったことでまず変えていくということは今のところ考えてございません。あの、ただですね、先ほどご説明のなかでもちょっと申し上げましたけども、たとえば、トンネルを掘っていく中で、自然由来のなにか有害なものが出てくるといったような可能性はございます。そういったものがもし出た場合には、処理の手続きをきちんととりまして発生土の処理をしていくということで所定の法律でありますとか決まりに基づいて処理をするということでやって行くということで考えておりますのでご理解いただきたいと思います。

[ 質問 ] (-) リニアの最高設計速度、505km/hと先ほどありましたが、今回の環境影響評価はその最高速度をもとにおこなったものなのか。それは、ちょっと心配するのは、505キロでもし評価されていたとして、今後運行するにあたって、700キロになりましたよとか、そういうことになったときに、これ500キロで設計したものですので想定外ですと、そういうことがないように、今後の505キロの設計というものが505キロ以上になるということがあるのか。
 豊丘村から喬木村にはいるトンネル坑口が急傾斜危険崩落地域に指定されております。適切な工法により問題がないとご説明がありましたが、具体的な工法、できれば、もう少し具体的に説明していただきたいのと、その部分にかんする土かぶりは何メートルになるのか、ということについて質問させていただきます。
 最後に、今も質問ありましたが、路線を決めるにあたって、あの、いわゆる・・・ってか聞きましたら、現地調査とかボーリング調査とかあまり行なっていないようなことを聞いております。そういうボーリング調査とかをしていない現状、そういう調査をしていないなかで、今後、工事計画書とともに詳細な調査を行なうと思いますが、やっぱり調査をして危険だと思われるところにかんしては、ルートを変更しないと決めつけるのではなくて、なにか問題があれば、そこで謙虚に対応していただくという安全を第一でやっていただきたいと思いますので、その辺もし重大なことがあればルートは変更ということを考えていただきたいと思います。
[ 回答 ] まず1点目の設計速度、今回の環境評価への速度の設定の考え方ということでございます。あらましにも、○ページに(注:2ページか?)、最高設計速度というものが書いてありますが、これは若干余裕をもって505km/hということでございますが、私どもは、この中央新幹線、リニアをですね、最高速度500km/hで走行させるという計画をしておりますので、今回の環境影響評価の準備書の中ではですね、最高速度の500km/h この速度に基づいて、騒音であったり、振動であったり、そういったその他の影響についても、予測をし評価をしているというところでございます。
 それから3点目の、調査のお話しでございます。これまでですね、この中央新幹線につきましては、古くはですね昭和49年、当時の国鉄の時代から地質調査はじめております。また、平成2年からはですね、当社、また当時の鉄道建設公団、現在の鉄道支援機構とともにですね、地質調査を重ねてきたというところでございまして、それらの地質調査の結果、また最近もですね補足するという意味で何点か地質調査、ボーリング等やっておりますが、それらの調査結果をですねを総合的に踏まえて今回はこのルートを設定しているということでございます。さきほど安全のお話しもありましたけれども、私ども鉄道事業者としてですね、安全第一と考えてですね、これまでもいろんな計画をしてきております。この中央新幹線につきましても安全第一でですね計画は進めてまいりますのでご理解いただければと思います。
 2つ目の質問で、阿島地区の急傾斜地崩壊危険区域のお話ですが、えーとまあ実際はこれからですねしっかりと地表踏査、地質調査をして施工計画をたててすすめていくとかたちになります。たとえばですね、あのー山梨リニア実験線の急傾斜地においてどのようにやっていったかという事例としてご紹介させていただきますが、まずはですね、トンネルを掘らないといけませんので、いったん木を切りまして、で木を切った状態で安定性を確認するし、それから、まあトンネルを掘らないといけませんので、いったん仮設のコンクリートを吹きつけ、あるいはロックボルトという鉄筋みたいな棒をさしてですね一時的に山をとめるという状態でその状態でトンネルを掘っていきます。で、トンネルを掘って、トンネルが完成したあと最終的な恒久対策というかたちで格子枠のですね、よく斜面、急傾斜地にみられる、コンクリートの枠があると思うんですけれども、そういったコンクリートの枠の中心にですねそういうロックボルトを打って、地山と急傾斜地をとめるといった工法を実験線のほうでは採用しております。ちなみにですね、土かぶりというお話しがございましたが、ま当然こう斜面になっておりますので、斜面の一番上、ちょうどあのお墓があるとこなんですけれども、そこでだいたい40mぐらいトンネルの天板から上まで地表まで40mぐらいの土かぶりがございます。以上です。
 すこし言葉を足させていただきますけれども、ルートですけども、この事業のほんとに根幹にかかわる話だと思っておりまして、一番大事なものだと思っております。このルートに関してはこれまでですね、そのリニアの技術的な制約条件でありますとか、地形地質の条件、地域の環境条件といったものを、これまでずっとですね、えーよく検討して選んできて、今回私どもとしては、えーこれがベストだというものを発表しております。すから、あのー、何かあったらあのー変えるの、変更するというものではなくて、それもうきちんと、そこはもう社内でもうこれまでそういった安全性であるとか地域の環境であるとか、リニアの立地条件を十分十分ですね、えー検討した結果がこのルートでありますので、私どもとしてはこれいまベストだと思っておりますのでこのルートをですね前提にきちんと計画を進めていきたいというふうに考えております。

[ 質問 ] (佐久市) 佐久市からまいりました。とても丁寧な説明ありがとうございます。ただひとつ気になりますのは、これの録音を許されなかったということで、えーちょっとなぜかなーと非常に疑問でございます。あのーこういったものは、なるべく県民に広く知らしめたほうがいいと思いますので是非インターネット中継とか、もし、やっていただきたかったなというのがひとつ。また今回パワーポイントで出されましたスライド、あのー資料ですね、これをどこで見られるのか、そういったことを教えていただきたいことが1点。それから、えーもう一点としましては、残土処理の関係についてでございます。残土処理の関係につきまして17ページの動物植物生態系の中でも説明をなされておりますが、えーまーこういった残土処理をしても、ようは生育環境に変化は生じないと力強くうたっておられます。また住民からもこのことに関しては一番心配があるんではなかろうか、私も道路行政に約40年間かかわってくるなかでこういった残土処理の問題が一番大きな問題でございました。そういったところをどういったことで安全だといい切るのか、この2点についてお聞かせください。
[ 回答 ] 最初の説明会のやり方についてのご意見だと思いますが。これを録音していただくとか撮影していただくとかいろいろな考え方があわれわれも考えておりますけれども、今回ですね、録音とか撮影とかをご遠慮いただいたのは、ひとつには、今日の説明会は私どもの考えではございますけども、地元中心とする皆様に自由に何でもいいからいっていただくと、自由闊達に忌憚ない意見をいただくということを目的としております。で、これまでですね、いろんなところで説明会ですとか、地元の方から意見を聞くと言う場を私ども持っておりますけども、中にはですねそいういったカメラが回っておるとか、録音機が動いておるという場面であるとなかなかしゃべりづらいという方がいらっしゃいます。あるいはその先ほどインターネットというお話もありましたけども、必ずしもですね、ご自分ご自身が意見なり質問されている場面というのをそういったメディアで流されるということを、まそうされたくはないという方もたしかにいらっしゃいます。ですので、今回の説明会に関しては、あのー、マスコミの方にもですね撮影は冒頭のみとしていただいておるのはそういったところでございます。ここは、ご理解をいただきたいと思います。ま、いろんな考えかたがあるということは承知しておりますけども、私どもは、あのー自由にご発言いただくという主旨で録音なりをですねご遠慮いただいておるということでご理解いただいきたいと思います。
 それから、あのー、今日ですね、使っております資料ですね、写しました資料ですが、あのーほとんどは、あのー、今お配りしておりますあらましな抜粋、一部ですね、えー、特にこちらの豊丘村であるとか喬木村にかんする部分というのがございましたけれども、これは準備書の方に載せていただいております。ただ、準備書というのはですね、今回、えー出しましたのはおよそ1700ページにおよぶということで、これなかなか全部見てください、ここに書いてありますよということはもむずかしいかと思いますが、もしその個別にですね、今日あの説明会でこんなことがあったんだけどもそれについて聞きたいと、どこにのっているんだというようなお話しありましたら、それはご遠慮なくですね、私どものほうにお問い合わせいただければ、あのー、そのー、準備書をもってお示ししたりとか、あるいはお電話であれば、準備書ですけども、インターネット公開はしておりますので、どこどこにのっていますというお話しはできますのでそういった形でやらせていただいているということでご理解いただきたいと思います。
 二つめのご質問でありました、発生土の処理に関する環境影響評価はどうなのかというお問い合わせでございますが、あのー、発生土のー、あのー発生土置場ですね、発生土置場につきましては、あのー、これ現時点では確定できておりません。えー、発生土につきましては、あのー基本的には、この事業で再利用と、それともう一つは、このー、他の事業で有効活用していただくと、いう方針を、あのー、お話させていただいておるところでございますが、そのー有効利用、他の事業で有効利用していただくということに関しましてはですね、今後、あのー県さんを窓口としてですね、えー関係市町村さんのご協力を得ながら、調整をさせていただくということになっております。じゃ具体的にそれで決まったらどうなるのかということでありますけれど、準備書のなかににもお示しをしているんですけれども、今回ま具体的、計画が具体化できなかったものにつきましては、環境保全、あー事後調査と、をあのー行なうということにしておりまして、そのなかで具体的に、まーどのようなことをやっていくのかということを「そうき」させていただいております。あのー、いろいろ環境保全措置というものはありますので、えーその環境保全措置のなかで、現場の状況にあったものを選択いたしまして、それをお示ししてですね、それについて、環境保全措置を実施し、またー、その状況については事後調査で確認していくというような体制で進めていきたいと、いうふうに考えております。

[ 質問 ] (飯田市) こんにちは。あくまでも推進という立場で質問をさせていただきたいと思います。お約束どおり3点にしぼらさせていただきたいと思います。え、それぞれ、ご説明ございました、えー工事用車両が時間何台とか何デシベルとか、等々ございます。それは、いわゆる工事用道路や既存道路の道路改良後の数字として理解すればよろしいのでしょうか。えーとすれば、先ほど冒頭ございました全幹法にのっとりとありました、道路管理者や地方自治体との、えー計画、その他の整合性は計れているとあわせて理解すればよろしいのでしょうか。それが1点。
 つぎ。えーまー、ま今後、安心、安全な住環境保持という立場から発言させていただきますと、ま、今後、100年オーダーでの***です。そのような大きな構造体は、いわいる反社会的活動、すなわちテロですね、そのような標的となりえてしまう可能性もおおきくあろうと思います。あってはいけません。しかしながら、そのような心配もございます。ま、工事中はもとより、その後の対策は、どのようにお考えでしょうか。
 3点目。最後になります。このたび、まー、われわれの暮すエリア、環境にたいし事細かに調査いただきました。正直暮らしている私たちよりいろんな知識をみなさま得たかと思います。今後、まー、法にのっとり、事業が進められるかと思います。ま、そのうちに営業運転にいたるわけでございます。ま、そのなかで、工事中から、工事後、その調査され、明らかにされた、ま、自然環境への配慮についておたずねします。ま、この地域、ま、今後、未来永劫いとなまれる皆様方の事業でございますが、ま、地域が取り組んでいる自然環境保全や、ま、いま南アルプス世界自然遺産登録推進など、まー、生態系多様性の保全にわれわれは取り組んでいる、そんなエリアでございます。これは長野県ばかりではなく静岡、山梨、含まれますね。そんななか、一企業として、まー、環境マネージメント等の環境配慮経営について、ま、すなわち持続可能な社会構築の役目をはたす企業としての必要性が、われわれと共に共同していただけるかどうか、取り組む姿勢があるかどうか、ということ。それをおうかがいさせていただきます。ま、ひとつ例とさせていただきますと、ま、大手の自動車メーカーさんや、これまた、大手の飲料メーカーさん等々はきちんと地域と連動した取り組みをされている実情もあります。是非、そのあたり、この三点お聞かせください。
[ 回答 ] はいお答えいたします。まず一点目の今回の予測については、現況の道路なのか、それとも改良をぜんていとしたものなのかというご質問でございますが、あのー、今回の、準備書の中ではですね、あのー、現況どおりに基づいて予測はしております。したがいまして、たとえば、道路の、道路交通の関係ですね、振動とか騒音に関する車両の運行にかんするような項目につきましては、現況の道路についておこなっておりますので、あのー、たとえば、現況の道路の幅員であったりですね、そういったものをベースとして予測をしているということでございます。したがいまして、も少しそのー道路の幅員が拡幅されるとかですね、そういった改良を見込みますと、も少しその結果とすればあの改良される方向になる可能性もあるということになります。
 それから、全幹法と道路の改修の話がありましたけれども、あくまでもこの道路につきましては道路管理者さんとこれからあのーお話しをしながらですね、必要に応じてその工事で使用する道路についての改良などについてお話しをさせていただくということでございます。あのー全幹法でおこなっておりますこの中央新幹線事業とは特にその工事の面では特にその関係しないということでございます。
 二つめのセキュリティにかかわる話でございますけれども、あのーセキュリティに関しては今東海道新幹線ももちろんそうなんでありますけども、私ども鉄道事業者としてはえーま安全が第一ということになりますね、その安全ということは当然お客様の安全ということで、これはあのー鉄道をですね、安全に安定に運行させるということの中にはセキュリティ対策というようなものも含めております。現状、あのーちょっと具体的にはここでは申し上げませんが東海道新幹線においてもセキュリティ対策さまざまとっております。で、このリニアが開通した時にはですね、それは少なくともその同等以上のものはあのーやってまいりますし、あるいはそのー2027年の開業めざしておりますので、えーセキュリティのですね対策において、えーまだあのー10年以上先でありますので、そのときにまた、いろんなそのーハード面、ソフト面でセキュリティ対策に使えるものがあるかと思います。そういったものを取り入れていくというようなことで考えておりますが、そういった状況ですので、あのー、具体的にまだこういったかたちでやるとか、いうようなことはまだ決めておりませんけども少なくとも東海道新幹線でも既に実績のあるものはきちんと取り入れていくということで考えております。
 それから三つ目のお話しですね、えー、これまたちょっと具体的なあのーまーイメージというのはなかなかないという中で、お答えはしづらいんですけども、私どもの会社はですね、環境に対してどう取り組んでいくかというような、えー、ことを、かか、なんてことをご理解、や、理解しておりますけども、あのこれまでそのー、私ども鉄道事業でありますが、その地域の方とですねなにかそのーえー一体となって環境に向けたプロジェクトをやっているというような事例はちょっと私の知る限りございませんが、かといってその環境何もやっていないかということではなくて、これきちんと取り組んでおりまして、たとえばち、あのー大きな地球環境という面でいいますと、私ども主力としております、えー東海道新幹線でありますが、えーこれ今あのー少しちょっと専門的になりますけども、N700系というですね、最新の車両を使っておりますけども、これはあのー昔のですね、東海道新幹線が、えー開業したころに走っておりました、0系というですね、あのーちょっと顔の丸い車両でございますけども、それに比べますれば、もちろん、いわゆるそのー消費電力ってなものについては、これも半分近くに、同じ速度でいても、半分に下がっておるというようなことで、えー消費電力を減らすようなかたちにずーっと取り組んでまいります。これはリニアも同じでありますので、あのー引き続きとりくんでいくと、あるいはもう少し細かい話であれば、駅からでるようなゴミを減らすとか、あるいは事業でだすようなものは減らすというようなことも取り組んでおります。そういったものは会社として、えーあのーオープンにしてもおります。先ほどあのーご質問の中にありました、地域との取り組みがどうかというのは、申し上げれません、まだ具体的な話のない中で、あのーちょっとお答えはできないのです、お答えはできないということになりますけども、あのー、それはその応じて検討はしていくということになろうかと思います。

[ 質問 ] (豊丘村) 4日の日にも質問させていただきましたが、あのー皆さん方のお答えが若干納得いかないところがありましたので再度質問をさせていただきます。4日の日にはですね、質問が長いというご指摘をいただきましたので、今日は書いてまいりましたので、それを見ながら質問させていただきます。
 先日の質問では発生土の処分先の確保についてJRの皆さん方の対応が不十分でないかということを申し上げました。皆さんのお答えでは、県ならびに関係市町村も加わる、建設発生土活用ワーキングチームに調整のお願いしている。こういったお話だったというように記憶をしております。私の質問はですね、もちろんそのことは十分承知の上で、もう少し前向きな具体的なきめ細かな対応が必要ではないかということを申し上げたつもりでございます。つまり、発生土の処分地はですね、広域的な部署や組織ではなくて、それぞれの市町村が住民と協議して探しているのが実態でありますから、関係市町村の個別的なですね、協議を進めるべきではないかということでございます。そこで本日は豊丘村を例として、具体的な質問をさせていただきます。この5日の信毎紙上で豊丘村が村内3か所において、計200万立米(りゅうべ)を越える残土の処分候補地を検討していると報じております。具体的な地区は報じられていませんが、昨年の1月11日のですね、同じく信毎紙上でリニア沿線でこれまで残土受け入れを表明したのは、豊丘村と駒ヶ根市、豊丘村は谷間を埋め立てる活用策を摸索と報じております。私は新聞報道を鵜呑みにするつもりはございませんが、この2つの記事から予想されるのは、大規模な谷間を残土で埋め立てて平地を作る方法が考えられております。この場合埋立地の地権者の同意と共に、下流域住民の合意が最低限必要であります。ここで質問を申し上げますが、用地地権者および下流域住民の同意を得るために、当該自治体、この場合は豊丘村ですが、と協力してですね、地権者ならびに下流域住民の皆さんと交渉にあたる用意があるのかまずひとつうかがいます。
 もうひとつはですね、埋め立てた大量の残土が、下流域へ流出することはこれから将来何百年という時代の中でも絶対にあってはならないと考えております。そのための構造物、つまりコンクリート要壁は最大限堅固な構造が必要であり多額な事業費がかかると思います。当然この事業費はJRの皆さんが負担していただけると理解をしておるところでございますけれども、そういうことでよろしいでしょうか。以上2点おうかがいいたします。
[ 回答 ] はい、ご回答させていただきます。まずですね、発生土の処理、まーいわゆる発生土置場に、トンネルの発生土を持っていくということで、えーまーJR、責任というか、あー責任をもってやるのかというお話しでございますが、これはまちがいなくー、JR、事業者が、JRである事業者であるJRがですね、えー掘削した、あー土を、をー、まーあ発生土置場にもっていって、処理をするということは責任をもって行ないます。ただですね、えー今現在そのー発生土の置場の選定にあたりましてはですね、えーまー今長野県さんを窓口として、関係市町村の方々に有効に利用を、活用してもらえるところを斡旋をしていただいているというそういう状況でございまして、まこのあとですね、各市町村から斡旋場所を長野県さん通じてまー教えていただいて、そこの場所からですね、まー、発生、あ受け入れの時期ですとか、えーそれから場所、から運搬ルート、ま土量ですね、そういったところを勘案して決めていくということであります。で、まー、一つの例として、まーいま谷を埋めて、えーまー、谷を埋めるような発生土置場ということを想定されておりましたけれども、えーまかりにそういう谷を埋めて発生土を谷に埋めて平地にするというようなことになりません、なりますれば、えーま当然ですが、必要な土留め工事、防災工事、あるいはま谷ですのでその水をですね上の方に付け替えるとそういった水路の付け替え工事が発生してきますが、そういったものはですね、JRのほうで行なっていくということになります。ただ、あのー、まーたとえば、あー各市町村さんがですね、あのー今現在造成工事をしててちょっと土を持ってきてほしいというようなところがあればですね、あのーそういった工事は、もう、いまさきに県市町村さんがやられているところに、えJRのほうが土を持っていくという、まーそういったケースもございますので、えーとこの発生土置場についてはその場所場所に応じた、あーケースバイケースというようなことでございますが、あ基本的には、あーあの―、掘削をするJRのですね、そのー発生土の処分については責任を持って行なうということをお約束いたします。
 もう少し補足しますが、あのーいまご質問の中で、JRがその市町村とやるべきじゃないかというようなお話しでありましたが、もう少し先になるというふううに考えております。あのーま、ご質問の方がお話しされた内容はですね、もう少し先に来るんだなというふうに考えております。あのさきほども数字を紹介しましたが、今回ですね長野県内から発生します、トンネルの発生土です、950万立米ということで、非常に大きな数字だというふうに考えております。これをどうしていくかといいますのは、あのー、この、わらわれが言うのも変な話ですけれども、その豊丘村さんに限った話ではなくて、まこの南信州全体、あるいは県にかかわるようなお話だというふうに理解をしております。といいますのは、これなかなか処分という言葉だとそうなってしまうんですけども、たとえばそのーなにか建設されるということ、事業であるとか建設されるという計画があれば、これ土というのはある意味その非常に有効な資源、建設材料でありますので、それをですね、例えばある市、ある村から、ある町からここへもってきてほしいと、こういうのがあるぞというふうな話を私どもがまー勝手にしてですね、そこへ持っていくと、それはそれでいいかというと、なかなかそうは、地域の状況を考えると、考えるとそうはならないんだろうというふうに思っています。ですので、いまは、えーまずですね、どこへもっていくかというような段階を選定してくださりすので、それは市町村さんもはいって、県の方に頭になっていただいて、そこで調整していただくと、そういった体制をとっております。[17時のオルゴール鳴る] その中で、えーたとえば、豊丘村でこんなところがあるというような話はですね、そういったなかできちんと、県のほう、私、それから私ども、ちゃんと伝わるようないまあのー打合せができておりますので、そういった中で話題になってくる、話題議題になってくるだろうというふうに思っています。でそのなかで、えー、もしたとえばですね、じゃー豊丘村のここへもっていくということになりましたら、あのーさきほどあの答えた者が申し上げたように、具体的に、じゃどのようなあのーかたちでそこに土をもっていくのか、あるいは地権者の方との話も出てきますし、その場面になりましたら当然これJRがあのー地元の自治体か、あるいは地元の地権者の方とお話しをするということになりますので、えーそれはあのその段階になりましたら、それきちんとJRのほうでやらせていただくということになりますので、あくまで現在は、まずその全体の話でありますということで、県と市町村さんのはいった場で話し合いをさせていただいているということでご理解をいただきたいと。

[ 質問 ] (阿南町) ちょっと遅れて来たもんですから、ひょっとするとご説明いただいているのかもしれないんですけど、もしダブっているようでしたら省いていただいても結構なんですが、二点あります。一点は、私の周りの年寄りをですね、皆大体リニアの話をするとですね、賛成の人、反対の人います。でも賛成の方はですね、とにかく15分で名古屋に行きたいとか、東京まですぐいける日帰りできるということで是非乗りたいと、いうふうにいうんですね。あーそーそーそりゃーいいねという話なんですが、これはあの、実際ダイヤがですね、開通したあとですね、どのように、飯田駅なん、例えばいま飯田線は利用したいと思ってもですね、一時間に一本とはいいませんけれども、結構本数が少ないんでなかなか利用できない状況があると思います。これリニアは、たとえば飯田の駅に一日発着何本ぐらいを、まあー考えておられるのか、というのが聞きたいのが一つと、
 もうひとつは、11ページの消費電力についてなんですが、ここの3行目をみると、電力会社の供給量に比べて十分小さいものですとありますが、これ十分小さいという意味は、これは現在の電力供給量で十分足りているという意味なんでしょうか。それと、ここに提示されている、25年夏季における電力各社の供給力見込みとありますが、現在皆さんもご存知のように原発は動いてません。そのなかで、今年のっていうことは、原発をのぞいた供給量ということでよろしいんでしょうか。で、もうひとつ、27年度では27万キロ、45年度で74万キロということは、当然本数が増えるということなんでしょうが、それとあと距離が長くなるということなんです。だと思うのですが、この時点でもですね、現在の供給力で十分足りているのか、足りているっていうことなのかどうかっていうのをお聞きしたいと思います。
 それと、もう一点。人体に対する磁界の影響っていうのについてですね、まーあの実験線で、えーどういうんでしょうか、検証されたのかどうかわかりませんが、そこら辺のこともですね、少しあの―本当に大丈夫なのかなーというのが、えー素人なんですけどあります。それは、乗客としてもそうですし、沿線住民としてもそうなんですが、あのーそこら辺のお話ししていただければというふうに思います。以上です。
[ 回答 ] はい、お答えしたします。まず、最初のご質問で、飯田駅に何本止まるのかというお話しでございますが、あのー、まあちゅう、あのー中間駅のですね、えー、列車の止まる頻度といいますのは、あのー開業時、時、開業時のですね経済情勢であったり、また他のあのー交通機関の状況、またあのー駅の周辺の開発状況、あとですね、まあいろんな状況を踏まえてですね、えーま検討していくと設定するということになりますので、開業が近づいた時点でですね、そういった具体案も含めまして、そのー中間駅の停車も、なども決まっていくということでございますので、現時点では、お示しすることができないということでご理解いただきたいと思います。
 それから、あのー、電気使用、消費電力の件でございますけれども、(スライドを示して)、あのーあらましにも載せているものでございますが、えー、2027年でー、えー名古屋までで、約27万キロワット、また4、2045年で、えー大阪までということで約74万キロワット、のー消費電力ということでございます。これにたいして、えー、これはあのー、今年度の、夏季の供給見込みということでございますので、この時点ではまだ、あの関西電力の大飯発電所のですね3号機4号機は稼働しているという状況を想定した、供給見込みということにはなっておりますが、あのー、まこのー27万キロワット、74万キロワットという、この中央新幹線の消費電力にくらべれば、この電力の供給見込みは、あのー非常に大きいということで、この供給余力の中でですね、十分対応できるものというふうに考えているところでございます。
 それから磁界の、磁界の影響でございますが、(スライドを示して)、まずあのー中央新幹線のリニアにつきましては、磁界がどこから発生するかということがらをちょっと簡単にご説明いたします。まずあのー磁界の発生原といたしましては、この車両についております超伝導磁石、それからこのリニアの車両が走行していきますこのガイドウェイという構造物がございますが、ここに取り付けられている浮上案内コイル、またあのーここに同じようについております推進コイル、それからこれらのコイルを結んでいるケーブルというところからも磁界は発生しいたします。ただし、この推進コイルであったり、浮上案内コイル、またこれらをむすんでいるケーブルから発生する磁界というものは非常に小さい値でありますので、えーこのー超伝導リニアから発生する磁界、主な磁界というのはこの車両に搭載されている超伝導磁石が発生するものであるということでございます。(スライドを示して)で、あのこの超伝導磁石から発生する磁界がですね、えー人体、健康にどのような影響があるかということでございますが、まずあのー、WHO世界健康機関、の見解によりますと、国際的なガイドライン、これはイクニルプ(注:ICNIRP)と呼びますけれども、このガイドライン以下では健康への影響はないということになっております。ではこのーイクニルプのガイドラインってどういうものか、いうもの、どういうものかということでございますが、これは長年の研究によりまして蓄積されました電磁界の健康影響に関します信頼性の高い科学的知識を根拠として制定されているものと、いうことでございまして、健境、健康への影響があるかもしれないというレベルに対しまして5倍から10倍厳しく定められているというものであります。で、このー超伝導リニアの磁界につきましては、国の基準ではこの超伝導リニアの磁界はニルプのガイドライン以下に管理するというふうに定めらると、定められていると、いうことでありまして、このリニアにつきましてもこの基準値を遵守しているということになります。(図を示し)これは、山梨のリニアの実験線で実際に測定した結果でございます。高架橋がございまして、測定点が2か所ございますが、一つは、このー高架橋の端から4mの地点、ちょうど4mと申しますと、このー用地、用地界に該当するところの高さはこの超伝導磁石のすぐ横ということになります。それから、測定点の2、これは高架橋の端部の真下、約8mという地点です。それぞれにつきまして、条件としては、まず時速500キロ、それから止まっている状態ということでございますが、あのー、このガイドライン、基準値というのは、磁界の周波数と、それか、周波数によってその基準値が変ってまいりますので、たとえば500キロのときであれば周波数は6キロです、6キロ、あー6ヘルツです。で、6ヘルツですと、このガイドラインの基準値では1.22これミリテスラといいますが、1.22ミリテスラに対して、えーさい、最大の測定値、これは0.19ミリテスラということで、また測定点2におきましても0.02ミリテスラということです。また止まっている場合につきましてはガイドライン値、これは400ミリテスラにたいしまして、えー測定点の1で0.19ミリテスラ、また測定点2で0.02ミリテスラということで、まあのー速度500キロのときまた停車時におきましても、これらのガイドライン基準値にくらべまして十分小さな値になっているということがお分かりいただけるかと思います。まーあのー以上のような結果からですね、えーこのリニアにつきましては、あのー、磁界につきましては健康への影響はないということになりますのでご安心いただければというふうに思います。また、あのー車内の磁界の話もございましたので、(図を示し)これもあのー、山梨リニアの実験線の測定結果でございますが、えー、この場合におきましてですね、この連結部の一番大きな値ということでございますが、ガイドラインでは、あのー400ミリテスラという値にたいしまして、最大値でも1.33ミリテスラということで、車内におきましても十分小さい値となっているということでございます。以上です。

[ 質問 ] (佐原) 地区は佐原でありまして、佐原地区といいまして、非常口が戸中(とちゅう)と坂島(さかじま)という二つ開くということで、非常に騒音からその他の問題について非常に心配する地域であります。特にその地域は、道路幅も狭く、奥には野田の平キャンプ場といいまして非常に夏場には多くの人が訪れる場所があります。そういったものについても、最大限安全な対策をお願いをしたいところであります。
 もう一点は、そういったもの工事についてまた詳細が決まりましたら、村を通して地区にも細かな説明をお願いをしていただきたいということをお約束していただきたいと思うことと、
 さきほど○○さんのほうから話がありました、残土についての捨て場のことでありますけれども、もし谷を埋めた場合について、しっかりした工作物がはいればいいんですけれども、そういったものがなされない場合には、最低でも10年とか15年ぐらいはメンテナンスをするというような保証を確約をしていただきたいと、そのように思います。
 それと今日の新聞にのっておりました、昨日の高森の会合で回答があったというように伝えられておりますが、用地の取得の交渉は自治体に委託するということが書かれておりますが、そういうことがあるのか、JRで汗をかいて用地交渉するのか、村にそういう委託して委ねるんだか、その辺はいかがでしょうか、それについてお聞きします。以上です。
[ 回答 ] はいお答えいたします。えーとまずですね、えーと、いま地名がでました、戸中と坂島という2か所へで非常口があるということで、そこの道の安全の話であったと思います。まずですね、この2か所に通じる、2か所を通るまー道路ですけれども、あのー大型車両を想定されていないというところもございますので、まーそういったところにつきましては、道路の拡幅、あるいは退避所の設置、安全設備としてガードレールをつけたりですね、カーブミラーをつけたりと、そういった安全対策をしっかりとおこなっていくと、同時にですね、さきほどキャンプ場へというようなお話しがございましたが、えーまずはえー一般車の方、地元の方優先という形で交通誘導員をつけてですね、しっかりと安全対策をおこなっていきたいとそういうふうに考えております。
 それから発生土置場につきましてですね、えーと、防災工事の話だと思いますが、ま仮にあのー、谷を埋めるというような防災工事が発生いたしましたら、こちらにつきましては、えとーまずはですね、えー関係各省に方にJRが設計図を書きまして、それから構造物につきましても設計計算等しっかりしまして、その図面と、構造物の形、まーそういったものをですね、ご確認いただいてご了解を得た後に工事をおこなっていくというような形で万全の体制でですね、そういった防災工事のほうをJRのほうで行なっていくというふうに考えております。
 はい、えーと、二つ目のご質問でありましたあのー用地交渉はだれが行なうかというご質問でございますが、まずあのー、建設、あ、あの国土交通大臣から建設営業主体として指名を受けたのは当社でございますので、用地を、あのー買っていくですね主体というのは、もちろん当社ということになります。であのー、その中でですね、用地の取得の事務手続きの中で用地交渉については、自治体に委託いたしましてですね、自治体の職員を中心に用地交渉をやっていただくということを考えているところではございますが、あのーJRがまったく顔を出さないということではございません。あのーまこれからいろいろなご説明していく機会があると思いますけども、あの節目節目はですね、当然JRも出席してですね、あのーこちらかもお話しお願いをさしあげながらですね、すすめていくということで考えておりますので、まったくそのー自治体の方にですね、すべてお任せしてJRなんにもしないということではございませんので、あのー自治体の方とですね調整しながら、協力しながらすすめていくということでございますのでご理解いただきたいと思います。
 あのさきほどのお話のなかで、そのいろいろな説明会をきちんと地元にやっていくのかという話ありましたけれど、これはきちんとあのー工事の説明会ですねきちんとやらしていただくということでお答えをいたします。それから今のお話しで自治体のほうに委託するということでございますけども、これ具体的にたとえば県なのかあるいは市町村なのかというところについては、まだそこまで決まっておりません。県を今窓口にそのやり方などについてはお話し合いをさせていただいているという状況でございます。

[ 質問 ] (高森町) よろしくお願いします。この4ページの地図なんですが、非常口山岳部というのが何か所か書いてあります。そのなかで、大鹿の釜沢のところだけ、この非常口の丸が二つ重なっているんですが、これはどういう意味なのかということです。これがひとつ。
 それから、もう一つは、天竜川橋梁ですね、このあのー高さはどのくらいになるのかということ。その2点です。お願いします。
[ 回答 ] あの最初の大鹿村のですね、地区になんで近いところに2か所ということ、これちょっと大鹿村、私ども考えますと特別な事情がございまして、2か所といいますと、少し大きな地図にしますと、こういった形になります。こちらに、2か所でありますけども、こう矢印が書いてございますが、それぞれの非常口、斜坑口からどこを掘っていくかということになりますが、まずこちらのですね斜坑口については、こういった感じでいきまして静岡のほうにむかってどんどん掘っていくと、これメインに、静岡のほうにむかっていくのがメインになります。一部は折り返してこちらのほうにむかってまいります。それから、えーこのここにあります斜坑口はこういった形で掘りましてここから静岡のほうにむかっていきます。ここの斜坑口ですけども、ここからですね来まして両方に掘っていくと、これは、なぜここに入れたかと申しますと、この間をですね、なるべく早くつなげると、これなるべく早くつなげるというのは私どもからすれば、これ非常に長いトンネルになりますので、えー1日も速く掘りたいということございますし、私ども考えます地元にとってどういった影響があるかというといいますと、ここがですね早くつながりますと、ここ(注:やここ)、といったところで、掘った土ですね、ここがつながっていない状態ですと、えー、これが道路です、土は、ここで掘った土は、こう、ここ出てきてですね、ここで一旦仮置きをして、ここの道路をつかってですね、こう出していくと、こういうルートになります。でこの辺りの道路は非常に狭くて生活道路ですのでできればこの道路をですね、どんどんダンプが通るということは私どもとしても避けた方がいいかなあというふうに思っております。で、もしここがですが早くつながりますと、えーこのトンネルの中をつかって、ここででてきた土、トンネルの中をずーっとつかってこういうルートで土がだせます。この村の集落のありますところをですねダンプが通らなくていいというようなことになりますので、それを考えまして、ここに敢えてひとつですね、開けまして、ここのあいだを早くつなげて、トネンルのなか、既存の道路を使うのではなくトンネルの中を使って、道路ではなくて、トンネルの中をつかって、えー土をだすとそういう考えでおりますので、今回2か所をですね、えー非常口を置くということで環境影響評価のほうをやらせていただきました。そういうような理由でございます。
 はい天竜川橋梁、まーこれからですね、ルートを発表したところでございますので天竜川にかかる橋梁につきましては、えーと構造ですとかそういったものをですね、河川管理者である国土交通省さんとえー協議をして進めていくような形になります。現在の考えております高さにつきましては、えーだいたいあのー川面、川が流れているところから、それからあのーリニアの走るまー線路のところまでですね、大体30m強ぐらいというふうに考えております。以上です。

(2013/11/06)