岐阜県、山口工区、瀬戸ヤードの様子

 7月1日、中津川での会議のあとで、東濃リニアを考える会の原さんに、山口工区の陥没事故の場所とヤード整備中の瀬戸ヤードを案内していただきました。


地理院地図を加工

山口工区

 5月2日に見に行った時の様子は、こちら。現場は日本で第一級の活断層である阿寺断層帯のすぐそばです。


工事ヤードの内部。手前に錆止め色の鉄骨が組んである場所が斜坑の坑口だそうです。掘削が行われていないのでヤード内に人の気配がほとんどありません。


陥没場所。竹は伐採したそうです。


白い土のうがあるところが陥没した場所。エアコンクリートと砂で埋めたそうです。

 5月2日に竹やぶの中に水が流れ込んでいた場所に、水中ポンプが置いてありました。




工事中の下流側農地への用水供給施設は、水中ポンプが前野川から引き揚げてあり、ディーゼル発電機もなくなっていました。(5月2日の様子)


農業用水の供給設備のすぐ上流の前野川。大きな石があります。

なお、この事故について、運輸機構が事故原因の推定と対策について公表しています。 ⇒ 中央新幹線、中央アルプストンネル(山口)非常口トンネル の地上部土砂崩落の推定原因と対策について (2019年5月28日)。事故直後の報道発表 中央新幹線、中央アルプストンネル(山口)非常口トンネルの地上部土砂崩落について

また、この事故について、JR東海の工事の進め方、そして運輸機構の説明を見て、「自然は忖度しない」といった方がいます。

乙姫橋そばの残土仮置き場


乙姫橋下流のトンネル残土の仮置き場。要対策土を置くので、コンクリートが敷いてあります。左手前の濃いグリーンの部分は仮置き場としての使用が済んだあと元の水田に戻すため耕土が保管してある場所だそうです。


木曽川の乙姫岩(右)と残土仮置き場。こんな場所に要対策土を積んで良いのでしょうか。

瀬戸ヤード


画面クリックで拡大


土中から非常に大きな石がたくさん出ています。このままでは運べないので石を砕いています。ダイナマイトが使えないので機械で壊しています(下の写真2枚)。


穴を掘って穴の中で粉砕しています。


かなりうるさい音がしていました。騒音計は70デシベル以上を表示しています。


土砂が運べないのでダンプカーは休業中です。

 東濃リニア通信の「「中津川市瀬戸非常口ヤードの造成工事の現況写真」(5月26日)」に詳しい報告があります。