更新:2020/07/07
長野県内の工区でも2027年開業に赤信号
静岡県で着工できないことで2027年の開業は絶望的になりましたが、実は県や自治体が協力的な長野県でも2027年の開業に間に合わないだろうと思われるところがあります。飯田市内の風越山(かざこしやま)トンネルも今年度中に発注・契約の予定ということですが、工期は80か月(約6年8か月)で開業にはとても間に合いません(参考)。まだ何も工事が始まっていない南木曾町の状況について、フェースブックの「リニアを考えるコミュニティー」の坂本さんの投稿を紹介します。
工事工程の現状:南木曽広瀬非常口の場合
坂本満 2020年7月7日 00時15分
工事工程の現状:南木曽広瀬非常口の場合。
工期見通しが不明なのは静岡県だけではないようです。
2020/7/2~7/9に掛けて行われている事業者の説明の概要が、信濃毎日新聞(中信版)7/4、7/5付け記で紹介されています(1枚目写真)。
2枚目写真は工事作業時間と工程について、今回示された説明図。
3枚目写真は「環境影響評価書長野県版」に示されている阿智村萩の平非常口(X)と広瀨非常口(Y)の工程表。
4枚目の写真は、町の対策協議会の質問に対するJR東海の回答(2015/1/30)の一部。
今回、工事は2027年までに間に合う工程とし、当初計画が2年ほど短縮されたため、工事車両は最大約400台/日となり、当初の232台/日の1.7倍になっています。 また、トンネル工事は2026年2月までを予定しているとの説明で、残り2年でガイドウェイや電気設備の設置、試運転ということになるようです。 工事車両の増加は、環境影響評価書に示した環境保全条件を大きく変えてしまう可能性があります。
また、発生土の置き場は候補地という段階で、来年からトンネル掘削できるか不明です。残土搬出の平準化を考えるとした仮置き場についての説明もいまのところありません。