※ 2019年5月から日付ごと(項目ごと)にIDをつけています(詳細)。

出来事・ニュース:2020年7月

7月30日(f) 『静岡新聞』"自民特別委、JR東海社長に意見聴取 リニア工事推進へ調整"、『信毎』31日2面 "静岡県と協議 自民委に説明 リニア巡りJR東海社長と"、『静岡新聞』31日 "リニア問題「住民に寄り添う姿勢を」 自民特別委、JR東海社長招き注文"。自民党がJR東海の金子社長を呼び出して意見を聴取。自民党特別委としての意見は、JR東海は市民に寄り添って丁寧な説明するべきだというもので、知恵がない。2027年開業についてあくまで守るべしとの意見がでたとのこと。

7月30日(e) 『静岡新聞』"地下水への影響、吉田町長が詳細調査求める リニア大井川問題"。

7月30日(d) 『南信州』の1面コラム「日言」は注目しています。本日の書き出しは、新聞記事を書く上で重要な要素がある。いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どうのように―の6つ。ところが最近、2番目の「どこで」があやしくなった。どこでは「オンラインで」…。『南信州』さんの場合、しばしば「いつ」も「このほど」になってる場合が多いのですが。

7月30日(c) 『信毎』23面 "松川町が「リニア対策室」を新設へ"。『南信州』2面 "リニア対策室設置へ 松川町が機構改革で"。

7月30日(b) 28日の下條村リニア関連工事対策協議会で、下條村は、リニアの残土処分場候補地の測量について8月中旬に業者と請負契約を結び8月20日の臨時村議会で議決を得る考えを示す(『信毎』23面 "残土処分候補地来月測量契約へ 下條村が意向示す"、『南信州』1面 "下條村 用地測量へ8月中に業者選定 リニア残土埋立地 表土置き場の検討も開始")。JR東海はトンネル掘削で発生する「発生土」は有用な建設資材で有効活用してほしいといっきました。いまや『南信州』まで「残土置場」とゴミの埋立地と同じ扱いになってしまいました。

7月30日(a) 『信毎』1面 "風力発電 長和・立科で計画 都内企業 高さ最大152メートルの大型機16基 県内初の法アセス入り"、3面 "焦点:大型計画の「突風」地域困惑"。

7月29日(e) 『静岡新聞』"「国会議結論に従う」記載なし 7月22日の自民特別委、静岡県知事が発言録公表"。

7月29日(d) 『静岡新聞』"大井川流域10市町連携確認 清流を守る研究協議会が総会"。

7月29日・30日(c) 共産党の長野県議団がリニアの中間駅のできる計画のある飯田市上郷北条を視察、路線、駅周辺整備、アクセス道路工事などで移転対象の住民の意見を聞く。⇒ 詳細

7月29日(b) 少し古いですが、たまたま見つけたページ。『CNN』の "超音速機コンコルド、実際の乗り心地は? 経験者が振り返る (2018年9月17日)"。胴体部分の機内幅は2.63メートルで、客室は今日のカナダ・ボンバルディアのリージョナルジェットよりもわずかに広い程度。座席の配置は単一通路の両側に2席ずつ。超電導リニアL0系の「車体幅」は2.9m。台車の出っ張りも含んでいるのでたぶん室内の幅はコンコルドと大差ないと思います。コンコルドは極めて小さく、座席はわずか100席ほどだった。備え付けられていたのはオフィス用の椅子やバケットシート、非常に小さな窓といった感じだった。騒音は極めて大きかったが、乗ってみれば誰でも満面の笑みになるのをこらえきれないはずだ なぜなら乗客は コンコルドに乗るという特権に恵まれた一握りのグループの一員であることを意識していた から。リニアの乗り心地について、川辺謙一さんが こんなこと を書いています。

7月29日(a) 『信毎』2面 "リニア有識者会議結論 専門部会再議論 静岡知事が強調"。川勝知事は28日の会見で、国土交通省が設置した有識者会議の結論を尊重するとした一方で、会議の結論を県が独自に設置した専門部会で再度議論する必要があるとの考えを改めて示した。大阪府知事が名古屋・大阪間を先にやれと発言したことについて、川勝知事は、「そうした議論が出ても不思議ではない。JR東海には一考してもらいたい」と述べた そうです。川勝知事も、6月26日に品川・甲府間を開通させたらという提案を金子社長にしました。少なくとも川勝知事の提案は地上一次方式(モータの界磁コイルをガイドウェイ側に設置)の超電導リニアではほとんど不可能に近いです。路線全体が巨大なモーターなのでその制御機器をどこにおいてどう配線するかを路線の長さをかえるたびに変更しなくてならないので、ものすごい無駄な労力と費用が必要です(金子社長がそう言ってますよ)。車上一次方式の普通の鉄道(回転モータ)なら線路を伸ばして駅ができればその区間までは営業できます。飯田線の前身、伊那電はそういうふうにして建設しました。超電導リニアという乗り物は、経済社会にとって使い勝手の悪い技術です。もともとの計画が名古屋から先は別になっていたので、大阪・名古屋間ならできそうな気もしますね。その間に、品川・名古屋のルートをしっかり見直したら良い。

7月28日(b) 『デモクラシータイムス』"【横田一の現場直撃】No72  密着リニア現場の川勝知事 コロナ対策無策の傍観 20200727"。冒頭の川勝知事のコメントは強烈。水嶋、藤田、江口と国交省の鉄道局長、事務次官、審議官を呼び捨てにしています。国交大臣の赤羽の名前がないのが残念ですが…。静岡だけでなく、長野県側でも災害で釜沢斜坑と除山斜坑の工事ができなくなっています。工事の再開の見通しはたっていません。南アルプスのあっちもこっちも大規模な工事を短期間で行おうとするには相当の困難を伴う場所だということがわかっていなかったのではないかと思います。ほかにも豊丘村でもリニアの工事現場に通じる道の各所で危険なところができてしまいました。工事関係者は工事を進めるために自分たちで修復すると言っていますが、県なり、村なり管理者の責任において、きちんと補修すべきだと思います。こういう災害があることまで建設計画に含めていたかどうなのか。

7月28日(a) 『静岡新聞』"国交省案、応じても遅れ リニア早期開業へ矛盾 静岡県「協議期間がネックに」" 。少しでも工事をさせればなし崩しになるという静岡県側の警戒感の背景だと思います。早川斜坑(2500m)は調査用の作業路トンネルと称して、2000m程を起工式前に、ひょっとすると認可前から掘削していたのではと思います。山梨に実験線を持ってくる時に、将来の営業路線の一部になるという理屈も「なし崩し」の始まりだったかも知れません。まるで関東軍みたいです。

7月26日(d) 『赤旗』6面の「聞いて聞いて ワイド版」にリニア関連の投書2つ。リニア開業ありきの工事は許されないという地方自治体の意思表示。何でも「やってしまえばいい」ということに一石を投じたように思えます。人の命がかかっています。自然の力に人間が逆らうことはできません。

7月26日(c) 「リニア新幹線を考える静岡県民ネットワーク」が24日に島田市内で、26日には掛川市内で、リニアの静岡県内区間の工事差し止めを求める裁判に向け学習会を開く(『赤旗』26日12面 "リニアから水守れ 静岡県民ネット学習会 9月に工事差し止め提訴へ" ⇒ 林克さんの報告)。

7月26日(b) 『毎日新聞』"余禄:静岡県を流れる大井川は江戸時代も…"。 ▲明治に入ってから、渡船や架橋に伴い、大井川の人足らは大量失業した。転業して茶畑を開墾したことが、今日の静岡茶につながっていく▲リニアについては、人口減少時代に必要か、疑問視する声も少なくない。地域の歴史を形づくってきた河川の保護とどう向き合うか。越すに越されぬ大井川論争、開発のあり方を問う課題である。

7月26日(a) 『東洋経済オンライン』"中国リニア「時速600km成功」報道のウソと真実 正解は「時速600kmを目指す車両の試験成功」"。当サイトでは、6月30日に「誤報」として取り上げました。執筆者は、中国が時速600km走行を目指すとしたら、日中2カ国間で激しい技術競争が起こることになる。 といっていますが、技術競争の決着はすでに1980年代後半までについています。

7月25日(a) 『信毎』1面コラム「斜面」が、黄信号は「止まれ」の意味だと教習所で教わった。「停止位置をこえて進行してはならない」と道交法施行令にある。… と書いています。GOTOキャンペーンについてなのですが、『信毎』はこの数年の間にリニア関連の記事でも「黄信号」という言葉を使ってきました。『信毎』は「黄信号」は「止まれ」の意味で使っていたんだ。

7月23日(d) 『中日』"「リニア静岡工区早期解決を」声明 沿線9都府県知事ら"(web版・22日)。/『日経』22日 "静岡工区「早期解決を」 愛知などリニア沿線知事声明"。

7月23日(c) 『静岡新聞』"国交省会議の議論検証へ有識者会議 31日に開催"。

7月23日(b) 22日の自民党のリニア特別委員会のニュース。『静岡新聞』"川勝知事らの意見聴取 自民特別委、リニア打開目指す"。この会合は自民党本部(東京都千代田区永田町1丁目11−23)で開催。冒頭以外非公開。/『信毎』23日2面 "静岡知事 有識者結論「尊重」 自民リニア特別委 阿部知事「予定通りに」"。長野県知事は自民党のリニア特別委にオンライン参加。『信毎』は川勝知事は有識者会議の結論を尊重するが県の専門部会で検討は続けると述べたと書いています。つまり、川勝さんのいってることは一貫しているのですが、『静岡新聞』"川勝知事と自民の認識にずれ 特別委で互いに強調 知事「結論を持ち帰って議論」/自民「専門家会議に従うと発言」" によれば、自民党の圭司委員長は、「川勝知事は結論が出たら従っていきたいと初めて公の場で発言した。非常に大きい」と力を込めた。だが、「水は一滴も譲れない」とする川勝知事は「結論を県の専門部会に持ち帰って議論し、県民の理解を得た上で初めて知見は皆さんのものになる」と説明。出席した県内国会議員も「知事は明確に答えていない」と古屋氏の解釈に懐疑的だ。本県(静岡県)の自民党国会議員の動きは鈍い。有権者が重視する水問題と、早期開業を推進する与党との板挟みになり、発言しづらい状況だからだ。国交省幹部は「自分は何も動けないからよろしく、と言ってきた議員がいる」と明かす。国会議員秘書の1人は、来年に県知事選を控えていることも踏まえ「今、動いてもメリットがない」と語った。。/『テレビ静岡』22日 "焦点は「静岡」 リニア問題解決の糸口は 川勝知事が意見"

7月23日(a) 『信毎』2面 "国内短信:静岡県、長野県民も宿泊支援の対象に"。静岡県が宿泊料金割引キャンペーンの対象を静岡県民のみから、長野、山梨、新潟県民に拡大。

7月22日(h) 『日経』5面 "大型車の低炭素化推進 政府 車体・技術の基準策定へ"(web版)。長距離は鉄道、短距離は自動車という分担をすれば低炭素化が進むと思うのですが、そういう視点はないみたいです。

7月22日(g) 『日経』"コラム「春秋」" 終戦の1年半前、中学校に入るための口頭試問の場である。試験官の校長から「大東亜戦争は、現在どのようになっていますか」と問われた受験生。とっさに「はい、敗(ま)け戦です」と答えた。校長はぎょっとし「そんなことをいってはいけません」とたしなめたという。。リニア新幹線計画は実は今そんな状況にあると思います。少なくない沿線の住民がそう感じているのですから、大東亜戦争と同じ結果になると思います。

7月22日(f) フェイスブックの「リニアを考えるコミュニティ」で見つけた話題。静岡市長の暴言をNHKの記者が記者会見で追及しました。『朝日デジタル』22日の記事 "静岡市長、NHK記者に会見で謝罪 面会時の発言めぐり"。記者が追及をした会見のビデオは、"令和2年7月7日(火) 静岡市長定例記者会見"(21分付近から)。

7月22日(e) 『静岡新聞』"ヤード追加工事と安全確保、静岡市長「同時に進行可能」 リニア大井川問題"。

7月22日(d) 『信毎』20面 "道の駅で活性化 課題学ぶ 駒ヶ根市 識者招き学習会"。講師の法政大客員教授の山本祐子さんは、 「造った後の維持が難しい。まずは住民が存在意義を話し合い共有することが大事」と述べたそうです。リニア残土活用の中沢の埋め立てに関連した市主催の学習会。

7月22日(c) 『信毎』5面に石橋克彦さんの "視標:コロナ後の社会と地震対策"。…巨大都市集積圏を生み出すとうたうリニア中央新幹線は、分散型国土に逆行する。しかも、静岡県の大井川の流域減少ぐらいしか報じられないが、実は地球上で一番地震危険度の高い地帯に建設されている。南海トラフ地震で大惨事を生じて復旧不能となり、震災遺構になる恐れすらあるのだ。ポストコロナに向け再検討すべき最重要課題の一つである。

7月22日(b) 『静岡新聞』"リニア大井川問題、現時点での方向性「乱暴」 川勝知事、国交省会議を批判"、『信毎』2面 "「トンネル工事の水利用影響大きくない」 現時点での方向性「乱暴」 静岡知事 有識者会議を批判"。16日の有識者会議後の福岡座長の発言への批判。この会議では大井川上流部で掘削完了の20年後までに地下水位が300m、沢の流量が7割減少するという資料も出されており、この点は、長野県側の小河内沢の水量が50~80%減少するといわれており、稜線を挟んで対称的な位置関係にあるので長野県だってちゃんとやらなければいけなかったはず。また21日に、川勝知事は工事現場に通じる林道の視察を行い、安全確保ができていないので準備工事着手を認めない考えを示す。視察で川勝知事は「工事の遅れは静岡県のせいではない。風評を流している人がいる」と声を荒げ、10日に会談した国交省の藤田耕三前事務次官らを名指しで呼び捨てにする場面もあった。田辺静岡市長は21日の会見で、水の問題とリニア開通という二つのテーマが両立するよう合意点を見出してほしい」と述べた そうですが、両立させる一番良い方法はルート変更。で、コロナウィルス対策で、山梨、静岡、長野の3知事が8月4日に長野県内で会談を行うという記事が2面 "来月県内で会談調整 長野・山梨・静岡の3知事"(web版)。記事は議題は違うけれど、リニアについても話題になるはずと書いています。会議は静岡県が提案。/『赤旗』22日4面 "静岡県知事、リニア工区を視察 工事不能 重ねて強調 「机上の空論」国・JRを批判"。

7月22日(a) 『南信州』1面 "「唐沢・宮の前」も 代替地整備に着手へ 飯田市座光寺で工事説明会"。18日に座光寺の宮の前・唐沢地区で移転対象住民対象の工事説明会が開かれる。代替地は水田(0.8ヘクタール)、耕土6200立米をすきとり約8600立米の盛土の予定で大鹿かのトンネルズリを使うことも検討中。記事は丹保・北条の代替地の現況にも触れていますが、購入手続きの受付状況についてはなにも書いていません。

7月21日(d) 『デモクラシータイムス』"【横田一の現場直撃】No71  前原・吉村合体維新合流? 小池都知事のやってる感20200720"。一番最後の方で、横田さんは、21日に静岡県知事の大井川の林道視察に同行取材をするつもりだが、東京からのからの取材なので、どうなるか…といっています。

7月21日(c) 『赤旗』"新幹線残土 札幌の調査強行 市民ら「反対強める」 共産党報告会"

7月21日(b) 『信毎』28日 "大鹿村の孤立 解消 リニア工事 休止続く 釜沢地区"(web版)。20日林道釜沢線の応急修理ができて住民の車両に限って通行可能に。20日、林道釜沢線の応急処置が完了し、住民の車両に限って通行できるようになった。。県道赤石公園線については復旧のめどが立たず、リニアか釜沢、除山斜坑の工事は引き続き休止。/『中日』"林道再開「本当に良かった」 大鹿・釜沢地区、1週間ぶり孤立解消"。村は最大で一・八メートル崩落した林道を土でならす工事を続けていた。地滑りが落ち着いたこともあり、二十日から、緊急車両のほか、日中に限り、地区の住民や工事関係の車両などが通行可能になった。県道の復旧の見込みは立っていない。 『信毎』と『中日』で通行可能車両の範囲に違いがあるようです。『中日』の工事関係の車両というのは県道の補修工事の車両のことか?/『中日』21日12面 "林道再開「本当に良かった」 大鹿・釜沢地区 1週間ぶり孤立解消 5世帯介護などで避難せず"。/『南信州』22日1面 "大鹿村 釜沢地区の孤立解消 20日 林道が通行可能に"。

7月20日(a) 中川村議会全員協議会で中川村は半の沢の埋め立て計画について説明。沢の上流に砂防堰堤をつくる計画について議員から県道が下を通るのに危険ではないかとの意見。またJR東海の説明は盛土の地滑り的な変動(滑動崩落)の危険を無視していること、地震時の崩落を計算できていないとの指摘も(『信毎』21日21面 "中川の残土埋め立て計画 砂防えん堤 村会からも異論")。半の沢の盛土計画は規模は違いますが、伊南広域農道の場知沢北の沢の盛土と似ていると思います。今回の雨で法面が崩落し道路の一部が欠損しました。
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場知沢北の沢。

7月20日(e) 長野県南信州地域振興局は6月30日以降7月17日までに発生した大雨による道路や農林魚関連施設の被害が124億1700万円になると公表。自民党の7月豪雨対策本部役員や宮下一郎衆議院議員、地元市町村長らとの懇談の中で(『信毎』21日2面 "飯伊 大雨被害124億円 道路や農林業関連施設で")。宮下一郎さんはGOTOキャンペーンからは外された東京からお越しになられたわけだ。/『中日』21日12面 "飯田下伊那の被害首長らと意見交換 自民党視察団"。自民党の豪雨災害対策本部の鈴木俊一本部長代理は、「まずは足元の災害復旧に全力で取り組む。災害に強い国土づくりも時間をかけて進めなければいけない」 と述べたそうです。GOTOキャンペーンなどを強行する自民党が何を言うか、本当の災害対策は先送りにしますよとしか受けてれないですね。/『南信州』22日1面 "「予算と人員の確保を」 令和2年7月豪雨 県や首長ら自民視察団に要望"(web版)。

7月20日(d) 『京都新聞』"社説:リニア工事 計画ありきの姿勢改めよ"

7月20日(c) 『信毎』2面 "リニアリート変更・東京-山梨先行開業 静岡知事提案 広がる波紋 国は否定 工事巡り深まる対立"。国交省幹部が、川勝知事について、「環境問題以外のさまざまな論点を持ち出しているが、リニアに反対だと素直に言えばいいのに」と 漏らしたそうです。リニアに賛成でも今進行中の計画には相当に無理があるという指摘ととらえるべきです。川勝さんがリニアに反対だから工事はさせないといったら、反対のための反対だという批判をし易くなりますね。

7月19日(c) 夕方の空にネオワイズ彗星。
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天竜川の河原から。

7月19日(b) 『信毎』2面 "連載:27年開業 延期へ 下:県内駅見越した開発 動き停滞 中間地域 意義再構築必要"。数名、駅周辺整備関係などで移転された方がいるようです。リニア計画の前途があやしくなった今、北条の方の中には、飯田市の要請に従がって生活をすでに変化させてしまった人に対する補償も考えるべきだとの声もあります。被害が少ないうちに飯田市はリニアから手を引くことを考えるべき時期に来ています。

7月19日(a) 『デモクラシータイムス』 "緊急提言・エピセンター新宿を制圧せよ~まずは30万人PCR検査から【新型コロナと闘う 児玉龍彦×金子勝】20200717"。

7月18日(f) NHKの長野県 避難情報によると、松川町生田柄山地区で避難勧告が出ています。「松川町 避難情報[2020年7月17日 10:53]」、「7/10 土砂崩落により自宅が倒壊する恐れがあるため、警戒レベル4 避難勧告を発令 (1世帯3人)」。日付が変です。『信毎』33面 "「Lアラート」に松川町 入力せず 大雨の避難勧告巡り"。「Lアラート」は自治体が出す災害情報を放送局やインターネット事業者に配信する仕組み。松川町は3人がすでに知人宅に避難していたので雛所開設などの事務を行わなかったので入力の必要はないと判断。生田地区は三六災害で広い範囲で被害が出た地域です。下の図解は三六災、生田地区の被災状況。「柄山」は右上の方にある。
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こういう地域で残土なんかどこかそこらへんの谷にでも埋めてしまえばよいと考えていたJR東海のリニア計画が上手くいくはずなんかないです。

7月18日(e) 『静岡新聞』"国交省専門家会議、流域市町議「公開を」 リニア大井川水問題

7月18日(d) 『静岡新聞』"国土交通省のヤード追加工事説明 10市町が個別訪問を容認【リニア大井川水問題】"

7月18日(c) 『信毎』2面 "伊那山地トンネル掘削開始 大鹿 青木川工区に本格着工"(web版)。ヤードの整備を進めていた青木川工区で斜坑トンネルの掘削が始まったようです。『信毎』に掲載のJR東海提供の写真を見るとトンネル口に支保の上に「化粧木」が祀ってありません。なにか掘削業者さんとJR東海の間で連絡が上手くいかないことがあったのでしょうか。『南信州』19日1面、"リニア中央新幹線 青木川工区の掘削開始 大鹿村 伊那山地トンネルでは初"(web版)。 関連ページ:青木川斜坑ヤードの様子(2020年5月)小渋川斜坑口で掘削開始(2017年7月)

7月18日(b) 『信毎』1面 "下伊那被災地 続く 孤立 解消 大鹿村釜沢 地割れ・傾く電柱 復旧いつ …" 。林道とその下の県道が地滑りで車が通行できず孤立している釜沢集落内で、地割れや、電柱の傾きが見られたというニュース。道路の地すべり箇所と集落との距離は離れているので道路以外の場所でも変動が起きているのではないかと心配です。2020/07/18 13:44 追記:現地の方にお聞きしたところ、地割れについては今回広がったのどうかはともかく以前からあったものだそうです。また、JR東海が設置した集落内5カ所の地滑り計のデータには今回特別の変化は出ていないようです。
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(大鹿村ハザードマップ(災害時の心がけ) より)地滑りが起きたのはハザードマップに載っていない場所。リニアのトンネルは上の画像(マップ)の上辺付近を通過。工事が地滑りの引き金にならないか心配です。『信毎』2面 "27年開業延期へ 中:南アトンネル工事休止 土砂災害懸念 相次ぐ豪雨 新たなリスク" でも釜沢の状況を伝えています。そして、県内工事の進み具合を間近で見ている沿線住民は、静岡工区の状況にかかわらず、開業目標の2027年には間に合わないとの見方が広がっていた。さらに毎年のように豪雨が起きたら―。(最近、飯田へ来たJR東海の専務)水野氏に取材で改めて問うても「皆様には心配をおかけしているが、全力を挙げて1日でも早い完成に向けて進めていく」と述べるにとどまった。 JR東海という会社の感覚はどうにかしているとしか言いようがない。こんな状況があるのに阿部長野県知事は、県内工区は「予定通り進めてもらわないと地域の負担が増える。工事用車両が往来する期間が変わってしまうことはあってはならない」(『信毎』)などとピント外れもはなはだしい。県民が危険にさらされていることに全く関心がない。

7月18日(a) 『南信州』2面 "飯田市総合計画 コロナ踏まえ見直し図る 中期計画策定へ初会合"。飯田市総合計「いいだ未来デザイン2028」の中期計画(21~24年度)策定に向けた初会合が16日に開かれた。「飯田市総合計画を画策」か。リニア関連では座光寺下段の地上走行部分について 環境対策工(防音防災フード)について、環境基準の達成に向けて地元との合意形成が図れるようJR東海と協議を進めるとした。コロナを受け、住民説明会は中規模から大規模の開催が困難になるとみて、別の方法を検討・実施する考え。用地交渉についても3密状態の回避に配慮した形での対応が求められるとした。 引用の後半は、用地交渉を個別で圧力的にやれる条件を与えるようなものだと思えます。こんな状態では正常な説明ができないから、コロナが終わるまでちょっと待つべきという意見もあるはず。「計画策定」の中2文字で「画策」。

7月17日(g) 『静岡新聞』"川勝知事、21日に南アルプス再視察 林道の豪雨被害を確認 リニア大井川水問題"。

7月17日(f) 『信毎』27面 "県環境影響評価技術員会 豊丘・戸中の残土扱い議論 土石流や生態系保全に指摘"。16日用事があってこの残土置場予定地(下沢)の周縁を通る道路を通りました。道路上に支流の沢からの土石が流れた後があり、1か所では道路の谷側の路肩の下側がえぐれていました。また、盛土最下部にはどこから来たのか不明ですが道路上に砂がたまっていました。この予定地のすぐ下で谷は虻川へでるので崩壊した場合は虻川をせき止めると思います。委員も指摘してます。
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7月17日(e) 『信毎』4面 "社説:リニア開業延期 JRが姿勢を変えねば"。他の沿線9都府県の知事は予定通りの開業に向けた要望書を国に出した。早期開業を望む声は経済界にも強い。今後、「静岡包囲網」が強まる可能性もある。多数の支持を後ろ盾に、地域の懸念を軽んじるような対応は許されない。 明るい未来を強調するだけでなく、生じた懸念と丁寧に向き合っていくことが、全ての関係者への誠実な対応と言えるのではないか。

7月17日(c) 『信毎』2面 "リニア掘削工事 中下流影響ない JR東海、大井川巡り見解"。16日、国交省の有識者会議で、トンネル掘削の大井川中下流域への水利用への影響について、JR東海は「ない」と説明、座長は委員は「影響が大きくない」という共通認識と述べたそうです。国交省の求めに応じ取りまとめに向け整理するようです。しかし、静岡県は、県の設置する専門家の会議の意見で判断すると言っています。また、上流部の生態系への影響についての議論が残っています。/『毎日新聞』"リニア有識者会議 沢の流量、最大7割減予測 JR東海「中下流に影響ない」"。JR東海は、流量が減少するとした沢の周辺の生態系への影響について「回避することが難しい」と言及。沢の周辺への影響を避けられないため、流量の観測や代償措置をするとしている。オブザーバーとして傍聴した難波喬司副知事は「トンネル近くの沢に大きな影響が出て、生態系への影響は厳しくなる。南アルプスの自然環境が大変なことになると改めて認識した」と語った。。/『中日』"大井川中下流域水利用影響ない リニア工事でJR東海"。/『静岡新聞』"座長「下流影響 軽微で一致」 国交省専門家会議、静岡県側委員は異論 リニア大井川水問題"

7月17日(c) 16日に飯田市内でリニア中央新幹線建設促進長野県協議会の総会。JR東海から水野孝則専務が出席して、延びる期間をなるべく短くしたいといったのに、2027年開業を求める決議をしたそうです。協議会にオンラインで参加した阿部知事は、県内工区は「予定通り進めてもらわないと地域の負担が増える。工事用車両が往来する期間が変わってしまうことはあってはならない」と訴えたそうです(『信毎』)。行政が何かの事業を民間業者に丸投げして、当てにして、さらに便乗して、挙句失敗する構図ではないか。さっさと見切りをつけて関連事業から撤退し、JR東海に計画の中止を求めたほうが地域の負担は激減するはず(『信毎』2面 "JR東海「延期、極力短く」 飯田でリニア県協議会総会"、"県 JR東海に説明要請方針は"。 )。/『朝日』"27年が困難でも早期開業に全力 リニア巡りJR東海"、『中日』"県内工事はペース緩めず 飯田で促進県協議会 "、『日経』"「リニア、早期に着工を」 静岡工区 長野県知事、協議会で"。/『南信州』18日1面 "阿部知事 「一日も早く静岡着工を」 リニア促進県協が27年開業へ決議"(web版)、"「県内ペース緩めない」 JR東海 水野本部長"。

7月17日(b) 『信毎』が1面から2面にかけて特集記事 "リニア 27年開業延期へ 静岡問題と県内の現場は 上"。同社が南アルプスを貫く直線ルートによる建設構想を公表してから12年余。自然、生活環境への負担、安全性といった根本的な問題を解決しないまま、突き進んできた計画が壁にぶつかった。…着工見通しが立たない静岡工区が抱える問題を、長野県内の現場に照らし合わせて見ていく。 2面にリニア計画の経緯の説明。1978年に国鉄が、建設可能なルートとして、A(木曽谷)、B(伊那谷)、Cルート(南アルプス)を報告。1989年に建設促進長野県協議会がBルートを決議。2007年、JR東海が自己資金でCルート建設を表明。2014年国交省がCルートの建設を認可。1978年はまだ超電導リニアの技術の可能性が本当のところ分からなかった時代(宮崎実験線の車載冷凍機のML500R実験開始が1979年)。開発を続けたもののカーブの走行時に事故の可能性が高いのでCルートしか選択肢がなかったという推定のシナリオはいかがなものでしょうか。巷間いわれる、クエンチ対策は直線部分なら何とかなると思いますが、カーブでクエンチが起これば大事故は免れません。頻度が低くなったとはいえ、超電導磁石の信頼性は、常電導の電磁石や鉄の車輪には及ばないはずです。A、B ルートではかなり長ーい距離のカーブ走行部分が諏訪で、または諏訪と飯田で不可避。

7月17日(a) 『南信州』1面 1面コラム「日限」は、気になる報道、論評が目立つようになった。リニア不要論だ。…コロナ禍から発した短絡的な反対のための反対意見だ。静岡県知事もリニアは必要と認めているが、どう調整するのだろう。 。たぶん、16日の『毎日新聞』6面を意識しているんだろうと思います。「短絡的な反対のための反対意見だ」などいわず、もっと大きな紙面を使ってきちんと反論したら良いと思うのに、これでは悔しまぎれの捨て台詞。

7月16日(k) 今回の豪雨でリニア新幹線の伊那山地トンネルの飯田側の坑口予定地付近で斜面崩落がありました。
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写真は、16日午後4時すぎに撮影。崩落した正確な時間は不明。手前の家の背後に伊那山地トンネルの坑口が予定されています。そのすぐ向こう側で崩落が起き、奥に見える家は裏手が被災したようです。山側から崩れた土砂は村道壬生沢線を越えて壬生沢川右岸の農業用水を埋めてしまいました。まだトンネル工事は行われていません。戸中斜坑(ヤード未整備)から掘削する予定で、トンネルがこの場所に達するのは、かなり先です。(この写真は逆方向から撮影。写真左側の赤い樋が山側の写真でも見えています。参考ページ)

7月16日(j) 『日経』6面 "複眼:豪雨災害にどう向き合う" に 京大の釜井俊孝教授の "「都市のたたみ方」議論を"。 戦後の都市はひたすら災害の要因をつくってきた。人々は災害リスクを顧みずに経済合理性に従って行動し…人口減少期に入り…大規模な住宅や社会経済に重要な施設・構造物など、全力で守るべき場所を選別するトリアージが必要自然と調和しながら洪水被害を減らす知恵災害メカニズムの基本的な理解が不可欠だ。学校で地学をしっかり教え、まだ起きていないがこれから起きる災害に備える「未災」の学びを深めたい。

7月16日(i) 『毎日新聞』6面 "検証:リニア27年開業 絶望的 ・静岡vsJR 確執深刻 ・コロナ影響 不要論も ・湧水、崩落で工事遅れ"。政府が3兆円の財政投融資を投入した「国家プロジェクト」揺らいでいる沿線の関係者にも「静岡が反対しなくても27年開業は難しい」との疑念が広がっており一層の情報公開が不可避な情勢。2013年当時のJR東海・山田佳臣社長は、「リニアだけでは絶対にペイ(黒字化)しない」。麻生財務大臣は、「リニアが赤字なのは最初からわかっている」。法政大水野和夫教授は 「オンラインで1秒でつながれるならリニアが開通しても需要はないだろう」

7月16日(h) Youtube の動画「白坂 慎太郎のファンダメンタルズ株価予想」:"JR東海 VS 静岡県。リニアが延期へ" 。お金の面から見ると今後リニア建設を続ける合理的な理由はないという意見。資本主義的な企業活動という点で言えば現時点は中止かどうか考えるべき段階に来ていると。これまでかけた研究開発費などにこだわるのは国鉄的、行政的な考えと白坂さんはいってます。むしろ旧軍的な考え方にも思えます。

7月16日(g) 『信毎』32面 "喬木「風化した岩が崩落」 国の専門家 天龍村でも調査"。喬木村加々須の道路わき斜面の崩落(高さ60m、幅80m、約1万立米)について専門家が調査。専門家の一人は「風化した岩が雨で崩落した」との見解を示した

7月16日(f) 『信毎』25面 "中川の残土埋め立て巡り説明会 降雨時災害 住民ら不安の声"。14日にあった半の沢の残土埋め立てについて下流域住民への説明会の記事。県建設事務所はJR東海から県が引き継ぎ県が責任をもって管理すると説明。豪雨続きの中の説明会。住民からは、想定以上の災害が起こる。安全といえるのかただでさえ崩れやすい。なぜ危険な谷を埋め、盛土をするのか。橋を架け替える方が安全ではないか など不安の声が次々あがったようです。いくら責任を持って管理するといっても、災害が起きた時に、この説明会で説明した職員はいないはず。危ないことをしておいて責任を持って管理するとかいうよりは、今の状態で最大限の災害防止策をしてくことの方が安上がりで安全なはず。行政としても責任感の継承がし易いと思います。

7月16日(e) 『信毎』3面 "天竜川橋梁工事 JR東海が契約 県内地上区間で初" って、言われてみればそうなんだ。ぜんぜん進んでないね。工事は天竜川の橋梁(約520m)と喬木村内の高架橋(約440m)。工期は2026年3月末までなので、プラス2年で、2027年の開業は十分無理。下の写真、赤い線が天竜川橋梁の予定位置。
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(クリックで拡大) 7月12日撮影。7月1日はもっと水量が多かったはず。豪雨があるたびに工事は遅れるはず。/『南信州』17日9面 "天竜川橋梁の工事契約結ぶ JR東海 県内の地上は初、今秋着手へ"。JVは、三井住友建設、極東興和、ドービー建設工業、吉川建設。高架橋の工事区間は竜東一貫道路交差先まで。/『中日』17日 "県内の地上区間初めて工事契約 JR東海"。

7月16日(d) 『信毎』3面 "焦点:リニア沿線 厳しい目 社長会見でも展望見えず 「JRに説明責任」 工事延長懸念も/少しでも早い開業へ努力 JR東海社長 ルート変更はあり得ない"。開業延期についての飯田下伊那の声として:駅周辺整備にかかる地権者は高齢者にとって明日が見通せない状況は「泥沼」開業は速い方が良い。商工会議所の原勉会頭は川勝氏が工事を認めない理由を説明すべきだし、今の状況になった責任の所在を明確にすべき。大鹿村観光協会の斎藤会長は、静岡県の思いも理解できるが延期になるのはつらい。環境負担の軽減を訴えてきた大鹿村内の男性は、調査が不十分のまま計画を始めたJR東海の責任は重く、「計画を認可した国を含め、責任を追及する場面だ」と訴える。駒ヶ根市長は、「計画自体が大都市間の高速移動に重点を置いた構想で、長野県など中間地点を軽んじる面があるのではないか」。南木曽町長は、「開業時期をはっきりさせるより、地域との話し合いを円満に進める方が優先度が高い」。飯田市長は、「まだJR東海から正式な話はない」、「JR東海と国は引き続き、27年の開業が実現するよう着実に進めてほしい」と壊れた蓄音機状態。このごろ話題にならないですが、小渋川を渡る橋梁の工事方法は決まったのでしょうか?

7月16日(c) 『信毎』2面 "リニアのゆくえ:豊丘・本山の残土処分計画地 JR東海が取得・恒久的管理"(web版)。15日の豊丘村リニア対策委員会の記事。席上、JR東海は造成後に土地を取得し、盛土を恒久的に管理する方針で村や地権者と合意したと明らかにしたまた、造成後の土地6.6ヘクタールと、防災や水資源保全のために維持する「残置森林」14.3ヘクタールを共に取得する方針を表明。保全については村、地権者団体と協定を結ぶとした。 また下沢の置場についても地権者から取得し管理を続ける方針を示したそうです。対策員会や村はこれで納得できると考えているのかも知れません。記事は触れていませんが、盛土や残置森林より下流のサースケ洞や虻川本流の災害対策についてはどうなったのでしょうか?説明がなかったのでしょうか? JR東海は民間会社でこれが恒久的に管理ができるのかどうか。JR東海がどうにかなっても国が面倒見るだろうという意識が村にも対策員会にもあるのではないか。時に応じて県が手を入れるという現状の管理の仕方の方が永続性があるはず。林道の整備はほぼできたんですから、後は村民の安全を第一に残土の持ち込みは拒否すれば良いはずで、JR東海に義理立てする必要はないはず。少なくとも大多数の村民にとっては。一握りの有力者が頑張るのはなにかJR東海に対して公表できない借りがあるからなのかと疑いたくなるのが人情です。それよりなにより、まだリニアができると思っているのでしょうか?/『南信州』17日9面 "豊丘村の残土置場 JR「将来にわたって管理」 本山と戸中の用地取得へ"(web版) 。本山の保安林解除の手順について書いてるんですが、JR東海が県に申請したのが5月12日、通常2カ月以内に国に書類をあげるそうですが、7月12日はとうに過ぎているのに、記事は申請書類が林野庁に送られたのかどうか書いていません(※)。戸中の置場(下沢)について「残置林を含め」としていますが保安林の代替としての残置林があったのか? 取材に対し、本山地縁団体の長谷川義久会長は「将来にわたる管理を求めてきたが、要望通り認めてもらえた。造成完了後、県や村に設計通りの施工だと確認してもらった上で、用地を売却したい」と話した。/『南信州』17日9面 "戸中工区も説明 確認書の更新も"。 戸中斜坑は本坑位置に達してから東と西の両方向に掘削をする予定。15日の対策委員会の席上か他の説明会の席上か不明ですが、西側への掘削について、福島区民から「用水の水源確保が着工の条件だったはず」との指摘があり、JRは「まずは東側のみを掘削する。西側は区との約束通り水源の事前対策をした上で行う」とした。/『中日』17日 "豊丘・本山の盛土JR東海が恒久的管理 村などと合意"。(※ 17日午後、県の担当者に問い合わせたところ、審議会で地元住民に丁寧な説明が必要との指摘などがあったのでリニア対策委員会にでの説明をまって、近々に林野庁に書類をあげるとのことでした。)

7月16日(b) 『信毎』1面 "リニアのゆくえ:開業目標設定 当面見送り リニア延期でJR東海社長"(web版)。15日のJR東海社長の会見の記事。正式な延期表明については「(新たな開業時期を示さないと)意味がない」として明言を避け、国土交通省への正式な延期手続きとなる工事実施計画変更も当面見送る考えを示した。川勝平太知事が言及しているルート変更については「あり得ない」と否定した。/『静岡新聞』 "リニア開業時期再設定を模索 JR社長、国交省と調整"。/『中日』1面 "リニア「27年開業困難」 JR東海社長 会見で明言"。『日経』5面 "リニア「27年開業困難」 延期手続きは見送り JR東海、国と調整必要"。/『南信州』17日9面 "「27年開業は難しい」 JR東海社長 ルート変更あり得ない"。

7月16日(a) 『南信州』1面、"喬木村大島 孤立状態解消されず 大鹿村釜沢も 座光寺の崩壊は排水継続"、"「迂回路で交通確保を」 国交省の専門家 喬木村の崩壊現場を調査"(web版)、"飯田線 全線開通まで3カ月 土砂流入で水窪―平岡駅不通"。2面 "リニア 大鹿の工事一部休止 南アの斜坑掘削 県道の通行止めで"。

7月15日(k) 『日経(長野版)』"リニア開業延期へ期待と不安 飯田信金理事長 小池貞志氏に聞く 静岡県内、早期着工願う"。信金理事長へのインタビュー。(1)まず、見出しがちょっと変。「延期への不安」は分かりますが「期待」とは何か。もうダメ(中止)かと思ったけれど延期してでもともかく開業はできることに期待という意味ととらえるしかない。(2)飯田から東京は遠いとおっしゃいますが、そんな遠く行かなきゃ良い。たいていの人たちは東京なんかへ頻繁に行くわけじゃない。(3)静岡以外の地域でも環境問題はあったが、しっかりと話し合うこと解決してきた。ウソを言ってはいけない。県や行政がJR東海にすり寄っただけのこと。(4)リニアについて理解が進んでいないのは、たいていの人は、東京へ行かなきゃならない用事なんかはほとんどないか、今の便利さで満足してるから。(5)住民どもにリニアについて周知しないとリニアが駅に止まらないって、まるで信心みたいです。

7月15日(j) 『信毎』"飯田線、全線再開に3ヵ月 平岡―水窪間不通"。リニアは開通しても飯田線と同様になにかあれば復旧に何か月もかかるような路線になるのではないかと思います。

7月15日(i) 『静岡新聞』"着工遅れ、JR対応に問題 協議公開の必要性を強調 川勝知事"。

7月15日(h) 『静岡新聞』"ヤード追加工事「国提案応じず」で一致 静岡県、10市町の意向を確認【リニア大井川水問題】"。JRや国交省は、条例で追加工事が制限できないように、坑口整備やトンネル本体工事を一つの開発行為ではなく分割し捉えるよう求めたが、難波副知事は会見で「環境行政の根幹に関わる。悪しき前例として条例の適用を免れる行為を誘発する」と求めに応じられない理由を説明した。 JR東海は2017年4月21日に長野県豊丘村の残土捨て場候補地の山林内で希少植物の移植作業を行いました。この時点で、この山林は保安林の指定解除がなされておらず、残土置き場として使うための環境対策の一環としての移植作業は本来やってはならないはずでした(現時点でも解除はされていない)。この件について指摘を受けた長野県知事は2017年5月26日のJR東海柘植社長との懇談の中で、本件を具体例として挙げた上で、環境負荷の低減対策も含め、地元自治体等とも常に情報を共有するとともに、住民に誤解を与えることのないよう、より一層丁寧な説明を行うよう強く求め ましたということになっています。JR東海が本山ジンガ洞で行った移植作業は、環境行政の根幹に関わる違法な行為 であったと思います(参考:『飯田リニア通信』2017年6月1日:本山の希少種移植 県知事がJR社長に環境保全で要請)。

7月15日(g) 『信毎』2面 "リニア 27年開業「難しい」 JR東海担当役員 言明"。JR東海の水野孝則取締役専務執行役員がリニアの「建設促進三重県期成同盟会」総会のあいさつで2027年の開業は難しいと言明。

7月15日(f) 『信毎』2面 "本体工事と一体 2年前から結論 準備工事で静岡県知事"。島田氏の染谷絹代市長は14日、共同通信の取材に対し、準備工事着手には反対の考えを示した上で、自然環境への影響が軽微な範囲での容認を求めた国交省の提案について「断るなら(県が)論拠を示さなければいけない」と指摘。あまりに当たり前すぎる根拠はなかなか普通は明示しないでしょうね。

7月15日(e) 『信毎』2面 "沿線首長の意見聴取へ 自民党リニア特別委 来週にも"。辞任党のリニア特別委員会が14日静岡の問題について会合。後藤茂之さん(4区)と宮下一郎さん(5区)が出席しています。川勝知事への意見聴取を来週するらしいです。知事室でネット公開でやってくれるでしょうか?

7月15日(d) 『信毎』1面トップは "喬木・大鹿 一部で孤立続く 県内きょうも大雨恐れ"(web版)。同じく1面 "大鹿リニア工事一部休止 県道で地滑り 作業員ら避難"(web版)。/『中日』16日 "トンネル工事一部休止 大鹿の県道通行止めで"。 十五日現在もひび割れや段差が拡大しており、解除の見通しは立っていない。同社広報部は「休止により、工期に影響があるとは考えていない」としている そうなんですが、このJR東海の感覚はなにか浮世離れしていると思います。普通は「工期に影響が出るかも知れないがどの程度か分からない」と言うべき。
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(地滑りは地形図の「958」の基準点付近の緑色で示したあたりか? /住民の方のフェースブックの投稿(7月15日14時22分)。掲載されている写真から現場はだいたい地図に示した場所のようです。) 結局地滑りが終息するまで集落へ車は入れない模様。リニア工事の作業員は全員避難したそうです。今後もこういう事態はあるわけで、やはり南アルプスをトンネルで貫けるというリニア計画が2027年までに開業などというのは机上の空論だったことを示すもの。リニア工事関係車両が無分別にガンガン走ったことが地滑りの引き金になってはいないか。『信毎』1面コラム斜面:無数の毛細血管が出血しているかに見えて痛々しい… は三六災の話題。「無数の毛細血管が」というのはこのページ。こんな地域で大工事をやるなら何があっても困らない十分な事前の調査と準備と時間が必要。それは多分JR東海にとってはハードルが高すぎる要求なのだろうと思う。だから、JR東海はそのどれもほとんどやっていないように見える。山の向こうとおんなじだ。釜沢の状況は、ともかく集落まで車ではいけないことがニュースからわかるのですが、喬木大島の場合、周辺の道路状況について、もう少し詳細にきちんとした情報を載せないといけないのではないかと思います。こういう時期にはかなり危険な道路ですが豊丘村から大島に通じる車の通れる林道があります。喬木村のHPによれば、「林道大島虻川線につきましては、いまだに土砂崩落の危険性が高いため、救急車、消防自動車、救援物資運搬車両等の、緊急車両以外は通行しないでください。」(林道大島虻川線の通行について)となっています。必ず指示に従がって下さい。ニュースが触れていない部分です。なおこの林道はリニアトンネルの残土運搬に使う予定で、残土置場候補地の脇を通っています。風化しやすい生田花崗岩地帯、常に非常に危険な道路です。

7月15日(c) 『南信州』6面 "しんきん羅針盤:「大井川と天竜川」" 筆者は、350メートル下の構造物でも河川法の許可が必要なのだというが、地下350メートルのトンネルが表流水、伏流水にどう影響するか、50キロ以上離れた下流域や環境面・生態系への影響がどうなるのかを解明するのは素人が考えても並大抵の作業ではない と書いています。大井川の水が毎秒2トン減るというのはJR東海が環境影響評価準備書の中で言っていることで、実はあり得ることとして予測ができることなのです。しかし、筆者はJR東海自身が指摘したことについて全く触れていません。減水への懸念は静岡県が一方的に言っていることように受け取られるのではないか。そして、JR東海の肩を持つ訳ではないが、両河川(天竜川と大井川)とも国策に大きく関わって現在の姿があるといえるのではないか。 って、であれば、国としてこんなところにトンネルを掘るようなルートを認可すべきでなかったというべきなのに、静岡県内が納得できて前に進んでいくことを願う

7月15日(b) 『南信州』1面 "土砂崩落 飯田で死者 飯伊各地に大雨の被害 喬木では集落孤立"(web版)、8、9面に関連記事(豊丘村、喬木村、飯田市座光寺、天龍村など)のうち "大鹿村の釜沢で7人が孤立 道路通行止めで" によれば集落へ通ずる村道は谷の方向に段差ができておりかなり危険な状況。

7月15日(a) 3日前の『赤旗』12日 "発生自治体 残土受け入れ規則なし 北海道新幹線 政府、紙氏に答弁書"。トンネル建設で出てくる残土の処分は、これまできちんとした決りがないまま、その場しのぎや慣習で行われてきたのではないか。リニア新幹線でも、長野県内の処分地選定のやり方も、トンネル工事で必ず生じる残土はどう処分すべきかという決まりに則していないことは明らか。⇒ 紙智子参議院議員のHP:第201回国会、6月17日の 質問主意書答弁書。 あの水嶋鉄道局長の国会答弁、「発生土の受け入れの考え方は、発生した自治体で探す」 というコメントは規則に基づかないものであり、おそらく、全幹法で関係自治体は建設に協力するというおおざっぱな「雰囲気的規則」から自治体側が忖度するのが当たり前という横着があるのではないか。横着という点で、本題と直接関係ないですが、答弁書は「内閣総理大臣・安倍晋三」が「参議院議長山東昭子殿」に宛てた形になっています。「紙智子君提出…質問に対し…」と「君付け」になっていますね。これが、審査請求(異議申し立て)に関して、「国交大臣赤羽一嘉」が「審理員谷中謙一殿」に宛てた弁明書の場合、審査請求をした非国民については、「審査請求人山田太郎」みたいに敬称略(呼び捨て)です。もう一つ、答弁書では、紙議員が「残土」と呼んでいるものは「発生土」とイコールという形になっており、「出てくるもの」という意味で違いはないことを認めた形になっていますね。つまり残土と呼んでも通る。リニアの環境影響評価書への環境大臣意見は残土の処分先が決まっていない点を問題と指摘していましたが、国交省が認可にあたって残土の処分先がきまっているいないは考慮する必要がないという無責任が許される法制度になっているみたいな感じですね。新幹線建設も便所のないマンション方式

7月14日(d) 『中國新聞』 "【社説】リニア中央新幹線 立ち止まり懸案整理を" 東京への一極集中のひずみが指摘される中、リニア建設は是正どころか、一極集中をさらに加速しかねない。JR東海や国はいったん立ち止まって、環境や安全性、費用対効果などの懸案を整理する必要がある。 これは、広島県の新聞社の社説です。

7月14日(c) 朝の有線放送のお知らせで、昨日も流れていた町道7290号線の工事の通行止め(スナック「ひろみ」から明神橋の間)。なにか昨日から来年3月までみたいに聞こえたので確認したら7月20日からという予告看板がありました。一部堤防の天端もふくむ川べりの道路の改良工事。梅雨、台風の時期は避ける配慮があっても良かったのかなとも思います(国交省の河川監視パトロール車も迂回している)。もう一つは、夏祭大煙火大会中止のお知らせが「町の産業課」から。理由が新型コロナの感染拡大を防止するため。表向きはそれで良いと思いますが、実際は寄付が集まらないだろうことが一番の理由。花火、神輿、提灯行列などほとんどイベントは中止で、川施餓鬼と灯ろう流しだけは行うとのこと。川施餓鬼は宗教行事で、その開催について町の産業課からやりますよとお知らせするのは政教分離の原則に反さないのか、その辺の「けじめ」がきちんとしていないのは、町長が僧職だからということでもないとは思うのですが…。川施餓鬼が宗教行事じゃないとすればなんなんだ? 実行委員会があるのだから、実行委員会の名前でお知らせすれば問題ないのに。

7月14日(b) 『静岡朝日テレビ』13日 "リニア問題の国交省提案 静岡県知事「流域全体の考え」と拒否 島田市長「反対するだけの理由ない」…県側に足並みの乱れ"。 川勝知事の トンネルの入口=坑口の整備は本体工事と一体であるとし、ヤード整備を認めない…その根拠に大井川流域の市や町と一致した認識がある という発言について、島田市の染谷絹代市長は、:「本体工事と準備工事の違いは何かと、JR東海に聞いたときに、そして県にも伺ったときに、穴を掘れば本体工事、掘るまでは準備工事と言っていた。権限を持って反対するだけの理由がないんじゃないかと。だって、私たちが心配している水には手を付けないって言っているんです」 と川勝知事の根拠を覆すようなコメントをしているそうです。トンネルを掘るにはヤードの整備が必要です。トンネルを掘れないことになったらヤードの整備は無駄です。庶民はそう考える。また、実際にこの豪雨続きの中、あのような場所で工事をすると言うのはちょっと非常識、大鹿だって小渋川や小河内沢の仮橋をかけるのに雨の時期は避けてました。それらを考え併せれば、官僚の思考の論理に巻き込まれない感覚がきちんとしているなら川勝さんの言い分は納得できます。この報道の範囲から受ける印象としてですが、染谷さんはそのへんが心もとない。官僚と政治家とは、肝心なところではその思考の論理は本来違っていて良いはずです。あくまでも庶民感覚からすれば(人民の立場からといっても良いけどちょっと古いか)。今、静岡県はそういう肝心なところにあるのだと思います。例えば、保安林指定の解除申請が林野庁に届いたかどうかというのが現時点なんですが、豊丘村の本山の残土置場候補地内で希少植物の移植作業を、JR東海は、2017年4月に、県林務課との相談する事もなくやっちゃいました。環境影響評価の目的は環境の保全です。いかに環境計画をたてようが。いまだに工事を開始できない場所で、3年前に希少植物の移植作業を平然とやらかした。JR東海はこういうことを平然とやる企業である以上、JR東海的な希望的観測に流されていない川勝さんの対応は適切で、染谷さんの考えはすこし甘いように思えます。

7月14日(a) 『信毎』(web)"土砂災害 県内51ヵ所 喬木の66人孤立続く"。まだ今朝も降り続いているのでちょっと心配ですね。今のところ、天竜川の水位は7月1日が一番多かったと思います。『信毎』31面 "危険 強く伝えていれば 飯田土砂崩落 直前まで作業の男性 「現場は過去に盛り土」" によれば、崩れた場所は盛土の可能性が高いようです。信大・平松晋也教授のコメント。『中日』1面 "土砂崩れ 飯田で男性死亡 大雨影響 南信各地で発生" にはこの災害について京大防災研究所・釜井俊孝教授のコメント。『中日』14面 "土砂災害 警戒を 一部地域 総雨量、三六災害越す"(web版)。天竜川は、根こそぎの流木が目につきますが、かすかな記憶の三六の水位ほどではないと思うのですが、県砂防課によると、1961年(昭和36年)と今年で6月下旬からの2週間を比較すると、飯田市で560㎜が1026㎜、大鹿村で537㎜が724.5mm、天龍村で514mが678㎜とずっと多いとのこと。

7月13日(d) 『日経』"国交省、リニア工事再開へ関与強化 流域市町に説明も"。

7月13日(c) 『信州 NEWS WEB』によれば、大鹿村の釜沢地区に対して避難勧告が出ています。村中心部から集落に通じる道路が一部で陥没したため。完全に孤立したわけではないようですが、今通れる部分もこれからの雨の状況によっては心配です。知り合いに電話で聞いたところ、19時現在、約10名が残っているようです。今のところ電気と水はきているとのこと。これから工事が進んでいってこういう豪雨があれば地滑地帯なのでどうなるのかなとの思っているとのこと。南アルプストンネルの除山斜坑、釜沢斜坑は釜沢地区にあります。/フェイスブックから:村道釜沢線からの集落への道は、通行止めとなりました。この長い雨で、地滑りが始まってると、数日前から、その予感はあったのだけど、一昨日まで、かろうじて車で通れたが、昨日より、一気に加速してきて、封鎖された。今日の夕方、様子を見に行ったのだけど、その加速度に驚いた。迂回路として、県道赤石公園線があるのですが、これが、また、同じ、地滑りラインにあり,既に、数か所の亀裂や段差があり、実際、ひやひやながらの運転。今後、、雨が続けば、生活線を絶たれる可能性もあり、覚悟が必要か、、(なお、県道赤石公園線は、リニア工事車道ともなってるので、影響大!)
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7月13日(b) 12日未明に豊丘村神稲で道路わきの法面が崩落。巻き込まれた男性がけがをしました(『信毎』12日 "豊丘1人けが 2度目崩落で川に転落" )。現場は、リニア残土の候補地になり住民が撤回させた谷。飯田市座光寺では土曽川に流れ込む小洞沢川沿いの斜面が崩れ男性1人が巻き込まれなくなりました(『信毎』13日 "飯田、土砂崩落73歳死亡")。土砂が川をせき止めているので二次災害を防ぐため下流の唐沢地区の3戸に避難指示(緊急)が出ています。リニアの風越山トンネルの工事ヤードは、下流の土曽川沿いに設置される予定。風越山トンネル坑口から北へ約850m。喬木村では孤立状態の地域も(『信毎』13日 "県道土砂崩れ 喬木で孤立状態 幅80メートル崩落 復旧見通せず" 、『NHK NEWS WEB』 "長野県 南部中心に土砂崩れ相次ぐ 集落孤立や断水などの被害" ")。喬木村は、加々須川の大島地籍で土砂崩落が発生し、加々須川をせき止めたので加々須、阿島寺ノ前、町、北、南地区の加々須川流域の住民に避難を呼び掛けました(現在は解除)。喬木のこれらの地域はリニアのルートや残土置場(本山の置場は東北東約4.3km)とはそう離れてはいません。中川村では大鹿からの残土搬出に使っていた道路が決壊して使えなくなっています。全国的にも各地で被害が出ているのに、民間企業であるJR東海の無謀なリニア計画のために国交省の事務次官が使者として静岡県を訪れて返り討ちにあったりしている暇があるのかと思います。

7月13日(a) 12日の『毎日新聞』の社説 "リニア開業延期見通し 計画ありきの姿勢脱皮を"。

7月12日(c) 長野県版で掲載されなかったようですが、『日経』11日、中部経済のページに、"「リニア、ルート変更考慮を」 静岡知事、国交次官に"。川勝知事のルート変更もやむを得ないという議論もあるという発言に藤田次官は「今、ルート変更の議論は全く出ていない」と答えたと書いているのはその通りなんですが、記事は、ただ、リニアのルート変更は容易ではない。実際に静岡県を迂回するルート変更をするとなると、最初から環境評価や地層や地盤の強度を測るボーリング調査、用地確保などが必要だからだ。関係者からは「数年単位の時間が必要」との声が挙がる。 としています。『南信州』1面記事 "静岡知事、国交省提案を拒否 準備工事着手巡り次官と会談" のなかで「非現実的」と表現している部分だと思うのですが、具体的には数年かければできる内容について「非現実的」と言っているのです。それにしても「ルート変更の議論は全く出ていない」という藤田次官の認識は世間一般の間隔とは隔絶したものだと思います。静岡県のなかでは、ルート変更の議論は出ているし、長野県は南アルプスを回避するBルートを主張していたはず。2010年6月4日の第4回交通政策審議会中央新幹線小委員会で当時の村井長野県知事は、トンネルは掘ってみなければ分らないということは十分承知しておりますけれども、ルート決定に当たりましては、技術面のみならず経営面からも事業を問題なくやり遂げられることにつきまして、関係者が十分に理解できるようにお示しいただくことが必要南アルプスの豊かな自然は今に生きる我々が守り、後世に引き継いでいかなければならない大切な財産であると考えております。先日、前原国土交通大臣がルート選定に当たっては、戦略的環境影響評価の指標を用いるとの意向も示されたということでありますが、そうした取り組みを含めまして、環境面にも十分にご配慮いただくことが必要 といっていました。藤田次官やリニア推進派が「ルート変更の議論はない」と執拗にいうのは、これまでルートの検討を本当にきちんとはやってこなかったからではないか。さらに決まったCルートの一番問題になる部分の調査が極めて不十分ではなおさら「議論はない」と突っ張るしかないのでしょう。もう少し大人になれよと言いたいですね。

7月12日(b) 『信毎』4面「多思彩々」に経済アナリスト・森永卓郎さんの "通常新幹線に変え 早期開業を"。森永さんの意見は、(1)東海道線のバイパスとした中央新幹線は早期開業が必要で、通常の新幹線方式で建設をすすめれば早期に実現できるはず、(2)静岡空港地下に東海道新幹線の駅を設置すれば川勝知事はリニアのトンネル工事を認めるだろう、(3)トンネル工事で出た水をすべて大井川に戻すのが原則だが、その検証を現実的な方法で行うことを川勝知事が認めればトンネル工事の着工がが可能になるだろう、(4)南アルプスのトンネルも、走行速度が遅くなれば、スペックを落とすことができるから、工期の遅れを取り戻すことも可能になるだろう。、(5)北陸新幹線と中央新幹線と2つの東海道新幹線のバイパスをもつ長野県は大きな効果を得るだろうから、静岡とJR東海の仲介役をかって出るくらいの積極的な態度を見せる必要がある。(4)の意味がほとんど具体的にイメージがわかないのですが、新幹線はリニアほどの登坂力がないので、新幹線方式にした場合はトンネルの最大土被りがさら大きくなり、かえってトンネルの工事は難しくなる。リニア方式を採用した意味を理解していないようです。(3)について、いまさら静岡県が「検証を現実的な方法で行うことを」受け入れるはずはない、だから国交省も手を焼いて新たな専門家会議を設置した。金子社長がその会議の第1回目で「静岡県からはなかなか実現しがたい課題が課せられている」と発言、こっぴどく批判されたことを知らないのでしょうか。バカばかり言ってないでちゃんと現実をみて発言をしていただきたいと思います。

7月12日(a) 『南信州』1面 "静岡知事、国交省提案を拒否 準備工事着手巡り次官と会談"。国交省の提案を、川勝知事が藤田事務次官との面談で受け付けなかったという記事。記事の最後の部分:川勝知事が静岡を回避するルート変更に触れる場面もあった。非現実的な言及に藤田次官は「そのような議論はまったくない」と不快感を示した。 会談の中では、「そのような議論」があったことは記事が書いています。「そのような議論はまったくない」というのはどういう意味なのでしょうか。上越新幹線の中山トンネルではルート変更がありました。鉄道の建設事業の中ではあり得る変更なのに。なぜ「ルート変更」というコトバにムキになるのか。できるけれど、昔の碓氷峠がアプト式機関車で越えていたように、南アルプストンネルの一部でカーブがきついために速度が落ちて車輪走行になる可能性、そうなると遅れを取り戻すために飯田の中間駅に停車する列車は限りなく少なくなるはず。長野県が主張していたBルート、諏訪回りにルート変更しても、諏訪湖付近の長~いカーブが安全に走れるかが問題。リニアのそういう技術的な制約を良くご存じだからムキになるのだと思います。つまり「そのような議論」はタブーだということ。

7月11日(f) 『静岡新聞』"リニア専門家会議の全面公開 国交次官「必ずしも約束でない」"。県は1月、会議設置に当たって同省に要求した5項目の条件に「全面公開で行い、県民に分かりやすい議論が行われる」と明記。同省は受け入れる方針を示したが、藤田氏は「認識の違い、やりとりに行き違いがあった」と釈明した。

7月11日(e) 『静岡新聞』"静岡県と国交省トップ会談詳報 川勝知事/現場抜きの空論 藤田次官/条例運用変更を"。「ルート変更」について:川勝知事 現行計画では、例えば南アルプスがだめになったり、水が枯渇したりしたら、結果的に(水資源への影響回避とリニア早期開業が)両立できない場合がある。県議会から開業予定に間に合わないのならルート変更もやむを得ないぐらいの交渉をすべきだと厳しく指弾された。藤田次官 ルートや技術的な観点を含めていろいろな議論や手続きを踏んできた。その上で今、有識者会議が水や自然環境の問題をどうするかと議論している。その結論を、予断を持たずに待とうということであり、ルート変更の議論をする段階では全くない。。今後の対応について:川勝知事 条例に基づき、トンネルを掘るのに関わるものは活動拠点の整備と区別された本体工事だという結論が既に出ている。有識者会議の結果が出るまでは何もしないで待つのが筋。いったん信用を失った人が説明に来ても話は聞かない。

7月11日(d) 10日の川勝知事と藤田事務次官との面談のニュース:『信毎』2面 "静岡知事 リニア準備工事を拒否 国交省次官と会談 打開策空振りに"。早期開業に向けた国の打開策が空振りとなり、事態は混迷を深めてきた川勝氏は会談で「(静岡を通らないよう)ルート変更も一つの案だ」と発言。しかし変更は計画の抜本的見直しにつながり、藤田氏は会談後の記者会見で「軽々しく議論すべきでない。変更は念頭にもない」と不快感を示した。。迂闊にも認可した国交省として一番痛いところを突かれたんだと思います。当サイトが主張しているまっすぐしか走れないという技術的欠陥に言及しなくても、大井川の地質や水の問題をルート決定までに真剣に検討してきていなかったではないかという川勝知事の指摘はかなり痛いところだと思います。藤田さんは攻撃的な話しぶりでしたが、ロジックでは、桜を見る会で野党の追及に対応した官僚の方たちと共通点があるように思いました。/『静岡新聞』"川勝知事、国交省提案応じず「ヤード工事と本体一体」 リニア水問題で次官と会談"。会談で川勝知事は、県議会の議論を引用する形で問題が解決しない場合のリニアのルート変更に触れたが、藤田氏は「議論する段階では全くない」と強く否定した。。/『静岡新聞』 "流域首長、川勝知事の主張支持に温度差 国交省次官と会談、ヤード工事拒否"。

7月11日(c) 『南信州』7面 の豪雨関係記事:"飯田市 南信濃で623ミリ、三六災に匹敵"、"線路に土砂流入 飯田線 再開までに「相当な日数」"。JR東海の飯田線、小和田駅と中井侍駅の間で8日線路脇斜面が崩落。他にも複数、土石流入や冠水があったそうです。リニアもこういう点では第2の飯田線になるかも知れない。現に静岡では工事中なのに現場との往来が途絶えてしまっている。10日の川勝知事と藤田事務次官との面談のなかで川勝知事が作業員が約60名孤立している、彼らは静岡県民だといっていました。/『信毎』39面 "飯田線 復旧見通し立たず 伊那谷の高校生 続く休校に焦り(web版)"。同じ39面の "県内 週末も大雨恐れ 土砂災害二:引き続き警戒(web版)" の写真は、国道19号線の福島トンネルの天井川から噴出する漏水のようす。トンネルを掘れば水道に影響が出るという一つの見本。

7月11日(b) 『南信州』7面 "河川内道路通行不能続く 松川インター大鹿線 残土運搬再開も台数制限"。大鹿から上郷丹保への残土搬出につかっている小渋川の河川管理道路の復旧の見通しがたっていない。丹保の移転代替地への残土搬出の運搬実績は予定の1日片道100台に対して、5月が最大30台、6月が45~80台。9日は20台。飯田市リニア推進課は「期限がある事業なので沿線自治体と相談しながら影響がない範囲で通行させてもらいたい」としている。 沿線自治体の関係者は「河川内道路の通行が可能になった時点で運搬を了承したが、大雨の災害を受けたからといって通行してはいけないとはいっていない。お互い様の精神で支え合いたい」としている。 ???

7月11日(a) 『南信州』1面コラム「日言」は10日に川勝知事と面談した藤田事務次官について書いています。藤田氏は鉄道局長時代の2015年8月1日に飯田市内で開かれたリニア建設促進期成同盟会と『南信州』との共催の講演会で講演しました。 コラム子は2018年の講演について、印象的だったのは開業後の社会変化について「分からない」とした点だった。同省が主唱するスーパー・メガリージョン構想に触れつつ、国にも沿線にも従来の次元とは異なる高速鉄道だと指摘。「想像力と知恵を働かせて準備を」と呼びかけた…講演会の結びに、藤田氏は「円滑に27年の開業を迎えられるよう支援したい」と強調した。後任が固まり、退任時期が迫る。約束は果たされるか。 と書いています。機械のように一方的にしゃべるオッサンという印象を私は受けました。

7月10日(g) 川勝知事と藤田事務次官の会談(会談はビデオの31分06秒から)。川勝知事が、静岡県を通過することについて、これまで検討を十分してこなかったから、今検討をしている。だから、リニアと水問題を両立させる方法としてルート変更もあるはずだという話を始めると、藤田事務次官は何度も必死に話を遮ろうとしました。両立させる方法としてルート変更を視野にいれるなら、静岡県が判断を下すまでは、何の工事もしないというのが当然。藤田事務次官が部分的な条例の運用方法がどうのと切り出そうとしても、これは無理。結局、提案は受け入れられず。ルート変更しても建設できればそれに越したことはないはず。ところがそうはいかないのが超電導リニア。諏訪湖付近のカーブの走行に不安があるはずで、技術的な欠陥が原因なのでどうしようもない。だから、藤田事務次官は執拗に川勝さんの話を遮ろうとした。つまり、ある意味で、リニアの中止は本日結論がでたと思いました。

7月10日(f) 『中日』13面 "ダムに沈んだ村 激動の記録 '最期の住民'の言葉 重く 写真家・大西暢夫さんが出版"

7月10日(e) 『静岡新聞』 "リニア「ヤード工事容認を」国交省提案に静岡県側憤り 流域市町も一様に否定的"。

7月10日(d) 『静岡新聞』"リニア静岡工区、豪雨で作業用道路崩落 「日本一崩れやすい地質」開業に影響も"。作業員用宿舎のある千石ヤードや椹島(さわらじま)ヤードと最北の西俣ヤードを結ぶ林道東俣線は…崩土や冠水など4カ所の被害を確認し、そのうち1カ所は路肩が崩落して復旧に数カ月間かかるとみられる。ほかにも小さな土砂崩れなどが発生しているという。 今日夕方、国交省の藤田耕三事務次官が川勝知事をたずね、ちょっとだけでもJR東海さんに工事をやらせてほしいとお願いするようです。ここ一週間、大雨が続いて各地で被害が出ています。こんな時にと思います。まことに間が悪い。

7月10日(c) リニア新時代 ⇒ 動きだす信州リニア ⇒ リニアのゆくえ
 『信毎』のリニア関連記事は、以前は「動きだす信州リニア」のようなタイトルがついていましたが、しりすぼみ、今朝の27面では「リニアのゆくえ」に変わっています。とうとう「ゆくえ」になってしまいましたね。「ゆくえ」という以上は、「延期」だけでなく「中止」も十分視野に入ってきている。
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見出しは "残土処分地をJRが取得へ 豊丘"。今日あたり保安林の指定解除申請の書類を長野県が林野庁にあげるはずですが、本山(ジンガ洞、130万立米)のことと思ったのですが、戸中の下沢(くだっさわ、26万立米)の話。2018年の10月に、佐原地区の集まりで区長からそういう説明があった、また、ある地権者の方が取得の契約に応じたという話も聞いていたのですが、記事では 取得する方向で地権者と協議していることが9日わかった。計画地周辺の環境に及ぼす影響の調査結果と保全計画の報告書を同社が公表し、明らかになった と書いています。世間に明らかになるまでこんなに時間がかかるとは…。取得したから安心というものじゃない。取得して未来永劫安全確保に努めますと言ったとしても、今のJR東海がそんな約束できるでしょうか。また、責任を取るべき時期には今の担当者は誰もいなくなっている。谷や沢の安全は公的な機関が面倒を見るのが最善。盛土をすればそのための指定が外れるんですから、谷埋め盛土などするべきじゃない。/『南信州』11日1面 "JR東海 土地取得し、造成後も管理 豊丘村 戸中の残土置場(web版)" 飯田下伊那地域で計画している残土置場の管理を巡り、JRが土地の取得を明言したのは初めて

7月10日(b) 『南信州』10面の「6月ニュース録」に "静岡知事同意せず JR社長とトップ会談 リニア27年開業延期へ":川勝知事は…会談内では「我々にとってはかけがえのない命の水。リニアと環境をいかに両立させるか考えないといけない」と主張。両立させる一番確実な方法は静岡を避けるルート変更。「短信」に "保安林解除「適切」(9日)"。

7月10日(a) 『南信州』のコラム「日言」。下條村の金田村長の無投票再選について、リニア埋立地の利活用の公約は村の活性化に役立つだろう。村は飯田と近距離にある。リニア開通後は施策如何では大化けする可能性を秘めている。埋立地が発展の起爆剤になれば万々歳だ。

7月9日(d) 朝6時5分頃地震。体には感じなかったけれど「地震計」は揺れを示しました。当地は震度1。震源は茨木南部、深さ約50キロ、M4.7。

7月9日(c) 『朝日』 "銀河系の立体地図、予算削減で中止 水沢VLBI観測所、電波望遠鏡の運用は継続"(紙面9日21面)。『中日』1日(共同) "銀河系の立体地図、完成ならず 予算削減で観測中止"。銀河系の立体地図をつくる「VERAプロジェクト」が全体の予算がいくらでいくら減らされたのかという費用について具体的なことが記事には書いてありません。重要な事なのに。これでは世論は動かないと思います。

7月9日(b) 『信毎』 "リニア準備工事進めるよう提案 国交省、静岡県とJR東海に"(紙面10日2面 "リニア準備着工 提案 国交省、静岡県とJR東海に 環境への影響軽微な範囲で")。『静岡新聞』"国交省、静岡県にヤード工事の容認提案 JR東海にも条件提示 リニア大井川問題"。『静岡 NEWS WEB(NHK)』 "リニア 国がJR・県に提案へ"、"川勝知事が国交省次官と面会へ"。この国交省の動きについてリニア沿線住民ネットワーク事務局から撤回を求める呼びかけがありました。⇒ 詳細 / 『朝日』29面 "リニア準備工事「認めて」 国交省、静岡県に求める"、『中日』1面 "リニア ヤード先行を提案 国交省、静岡県とJRに きょう面談"、『中日』9面 "「一歩でも前に進む」 リニアヤード先行 中部の財界 評価"、『日経』5面 "リニア準備工事 容認を 国交省、静岡県に要請"。/『南信州』11日1面 "国交省が打開策提示 リニア静岡工区「軽微な範囲で準備工事を」"。

7月9日(a) 『静岡新聞』 "JR東海「大変残念」 リニア問題で静岡県の再回答にコメント"。金子社長は、8日のコメントでJRは、ヤード工事を「トンネル掘削の前段で行う」と規定し、県との認識の違いを指摘。「そもそも水資源への影響を与えない工事」と主張したそうですが、ヤードの工事をやってしまえば掘りたくなる。しかし掘れるかどうかは、まだわからない。なら、準備工事は無駄になるでしょというのが普通の感覚。すきあれば掘りたいからヤードをつくるという意識が見え見え丸見え。

7月8日(i) 『静岡新聞』 "「追加工事認めず」再回答 JRに静岡県 リニア大井川問題 "。(静岡)県は7日、JR東海から6月中の着工同意を求められたヤード(作業基地)の追加工事に関する2度目の回答書をJRに提出した。「県が(追加工事に関する)考え方を変更した」とするJRの主張について、県は「事実はない」と否定し、改めて追加工事は認められないとした

7月8日(h) 『赤旗』13面 "見慣れた景色どこへ リニア駅開業見すえ―変わる名古屋駅周辺 革新市政の会が調査"。名古屋市の革新市政の会がリニアを見据えて変貌する名駅周辺と栄を現地調査(4日)。
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このように街を荒廃させておいて、結局建設は中止になる可能性が高い。推進に深くかかわってきた、愛知県と名古屋市の責任は大きいと思います。

7月8日(g) 『中日』16面 "大雨で残土運べず 大鹿の道路通行止め"(web版:大雨でリニア関連工事の残土運べず 大鹿の道路通行止め)。記事にありますが、通行止めは、6月30日から始まっています。『南アルプスモニター』3日 によれば、河川敷内道路の崩壊箇所は川の屈曲部の外側で、このような河川敷内の道路で予定通りに安定して残土運搬が運べると決めてかかっている飯田市の姿勢はJR東海の静岡県に対する態度と重なるところがあります。

7月8日(f) 『信毎』7面 "JR東、運賃見直し検討 新型コロナ影響 時間帯別など選択肢"。JR東海はまだまだ余裕がある?

7月8日(e) 『信毎』2面 "静岡県 改めて準備認めず リニア JR東海に再度意向示す"。7日静岡県はJR東海が求めていた準備工事について改めて認めない考えを示す。『信毎』2面 "JR東海と静岡県 「引き続き調整行う」 国交省が強調"。赤羽国交大臣は7日、「JR東海と静岡県との間でしっかり協議することが重要だ」、「(JR東海から現時点で)開業が遅れる旨の報告は受けていない」と述べたそうです。国交大臣は工事認可取消の行政訴訟の被告。工期の変更で認可内容の変更となれば裁判にも響くのではないかと思います。だから平然としたフリをしている。

7月8日(d) 『南信州』1面 "JR「県内工事は計画通り」 リニア開業延期巡り沿線に伝える"。飯田市長は7日の会見で、JR東海から長野県内の工事は27年に向けて計画通り進めるとの説明があったとと説明。JR東海は県内の沿線首長らに電話で伝えたと記事は書いています。27年開業が困難になったことを問われた市長は 開業に向けてさまざまな事業を進めてきた立場を強調した上で「どう受け止めるかはJRから正式な説明があってから。今は27年開業を強く望む」と答え、市内への影響については、「開業延期の正式な説明がない中では仮定の話」と答え、「開業の時期が具体的にいつになるかといった明確な説明がないと、市の今後のことを明確にするのは難しい」との認識を示した そうです。大きなプロジェクトがとん挫、事業主体が瓦解するときはこんな状況になるんじゃないかと思いました。首長なら常に最悪の事態を考えていなくてはならないはず。飯田市長の牧野さんは政策投資銀行出身。元同僚の橋山禮二郎さんや、藻谷浩介さんは、リニア事業に批判的な分析をされている。専門家の見識からリニア事業に対する分析をせずにリニア推進に加担し、JR東海に寄り添った市政運営をしてきたとすれば、責任は重大だと思います。平たく言えば、最初からこうなるとの予測はできたんじゃないですかということ。日米開戦のとき決定に関わった我が国の指導者たちは国力の差から負けることは分かっていたのに開戦を決定した。昭和48年からの悲願であろうと、頓挫する可能性を予測できなかったと言わせてはならないと思う。 ⇒ 【提言】リニアを見据えた地域づくりについて/『信毎』2面 "「スケジュール通り進まぬなら明確に」 飯田市長 影響懸念" /『中日』8日16面 "新たな開業時期「早く示して」 JR東海に飯田市長"。

7月8日(c)  [6:59] 『NHKラジオ』が「気象庁は午前6時43分に、岐阜県に続き長野県にも大雨の特別警報を発表しました。5段階の警戒レベルのうち最も高いレベル5にあたる情報で最大級の警戒が必要です。」と放送。「これまでに降った大雨で数十年に一度しかないような甚大な被害の危険が迫っている」ということ。「大雨特別警報が発表された地域は、岐阜県の中津川市、恵那市、郡上市、高山市、飛騨市、下呂市です。長野県の松本市、安曇野市、乗鞍、上高地、伊那市、宮田村、上松町、南木曽町、王滝村、大桑村、木曽町、飯田市、阿南町、阿智村、下條村、売木村です。」。6時50分頃、高森の明神橋の西側で、7月1日朝より水位は少なかったです。[7:12]高森町の有線が「土砂災害警戒情報」が出たと言っています。三六災害(1961年)から59年。[7:21]に有線が「洪水警報」が出たと放送。[9:02]に有線が土砂災害危険区域の住民に避難勧告の2回目を放送。[10:02] 雨がやみ、屋根が乾きだし、鳥の声が聞こえ始めました。土砂災害が起こるのはこれから。

7月8日(b) 『東洋経済オンライン』 "JRvs静岡県「リニア問題」、非はどちらにあるか 「ヤード整備」巡り質問書と回答書の応酬合戦"。 最後の部分、両者がもっと相手の懐に飛び込むような議論をしないと、この問題の解決は遅れるばかりだ。 と結んでいます。大阪さんの考える「解決」というのは何なんでしょうか。「判断」としては(1)JR東海にともかくトンネル掘削工事をやせて、水対策は最善の努力をお願いする、(2)静岡県の考える水対策を実施しつつ、トンネル掘削工事はやってもらう、(3)トンネルの掘削は許可しない、の3つしかないはず。(2)は静岡県が渇水被害について積極的に責任を負う立ち場になるのですからあり得ないでしょう。いまさら(1)もあり得ないので、「解決」= トンネル工事の中止しかない。静岡県内以外を通るルートは、A、Bルートがあったのだから、静岡県として、リニアに反対しているとは言えない。あとは、A、Bルートに変更する耐力、余力がJR東海にあるかどうかだと思います。ただし、A、Bルートが超電導リニア方式(誘導反発方式)という走行方式で安全に走れるかどうかという技術的な可能性の問題もある。

7月8日(a) 7月11日の予告:FOEのオンラインセミナー、「リニアは止められる? 「大井川」をめぐる静岡県とJR東海の対立とは」が7月11日に行われます。申し込みは、7月10日16:00までに。 ⇒ 詳細

7月7日(e) 『朝日』投書欄に "リニア新幹線 工事は不要不急"。

7月7日(d) 6日の『日経』 "リニア工事、「準備」の解釈にずれ JR東海と静岡県" 「準備工事」の解釈について静岡県とJR東海に隔たりがあるのではないかという記事。多分1年後くらいに静岡県がやっぱりトンネルの掘削は許可しないという結論を出すと思います。そうなれば、JR東海がこれからの1年間に工事に費やした費用は無駄になるのですから静岡県の判断をおとなしく待った方が賢明。こういう視点の記事ってどういうつもりで書いているのか、往生際が悪い人たちは気を引かれると思いますが。

7月7日(c) 6日開かれた静岡県議会危機管理くらし環境委員会の記事:『静岡新聞』 "静岡県対応に県議苦言 静岡がどんどん悪者に/議論を前進させて リニア大井川水問題"。  トップ会談を「本当に残念だった」と振り返ったのは、県議団の早川育子氏。「一番心配しているところに触れてくれなかった」と水問題の解決策を引き出せなかったことに不満を漏らした。 JR東海は静岡県や国交省の専門家会議の委員を説得しうる説明がこれまでにできいないので、金子社長が会談で提示できることは南アルプスのトンネルの中止だけ。安倍内閣でずっと国交大臣を出している公明党はリニア中止という考えなんでしょうか?  ふじのくに県民クラブの阿部卓也氏はトップ会談を評価しながらも「(開業延期が)静岡県だけのせいにされているのは甚だ遺憾だ」とし、静岡工区以外の工区の進捗(しんちょく)状況をJRに明示させるよう県に要請。 これは、JR東海に、要求すべきだと思います、ただし、非常に嫌がるだろうし、内容の正しさの確認に時間がかかると思いますが、これは面白いと思います。/『毎日』"「リニア工事で動植物290種に影響」 静岡県が報告、地元の絶滅危惧種も"

7月7日(b) 『ビジネス・ジャーナル』にジャーナリスト・江川紹子さんの "「リニア開業延期」は静岡県が“ゴネた”せいか?地方が犠牲の「地方創生」はあり得ない" すでに他の工区で工事は始まっており、名古屋駅周辺はリニア建設を前提に再開発も進められている。国もJR東海も、今さらプロジェクトそのものの中止は考えないだろう。 けれど、止めさせるのが一番被害がないと思います。国も、事業の推進を急ぐより、まずは静岡の懸念に、誠意をもって向き合えば、結論はそうなるはず。

7月7日(a) 「リニア新幹線を考える相模原連絡会」の「ストップ リニアニュース No.57」。相模原市内の新戸採石場で、市が採石法の法解釈を変えてリニアの残土127万立米を処分しようとしているようです(3~5ページ)。相模原の別の場所では牧場をつくるという名目で残土を処分しようという計画もあるようです。

7月6日(c) 長野県森林審議会保全部会の6月9日の会議の議事録が、森林審議会森林保全部会のページに掲載されています。 ⇒ 令和2年6月9日資料(PDF:530KB)

7月6日(b) 共産党の定例会見で小池晃副委員長が、リニアに対するスタンスを問われ、リニアは工事をやめて事業中止の決断をすべきと答える。 ⇒ "九州豪雨災害、党対策本部報告 2020.7.6" の14分20秒から。 ⇒ 『赤旗』7日 "リニア事業中止の決断を 小池書記局長が指摘" 「静岡県が求めていることが不可能なことがわかっていながら、JR東海はリニアを強引におし進めようとしている。不可能なことを強引におし進めるというやり方は、イージス・アショアや辺野古新基地建設と同じ構造だ。イージス・アショアを断念したように、辺野古もリニアも断念するべきだ」と語りました。

7月6日(a) 『MAG2NEWS』"マスコミがまったく伝えない「リニア新幹線」人命に関わる大問題"。軍事アナリストの小川和久さんのメールマガジンからの記事。緊急停車したリニア中央新幹線から3キロの斜坑を徒歩で上り、非常口までたどり着いたとしても、非常口の標高は千石1,330メートル、西俣1,530メートル。南海トラフ地震などの場合、既に静岡県内では県民、来訪者、東海道新幹線乗客等の救助に手一杯なことは確実 … 冬場という条件が重なると、東京や名古屋の服装のままの乗客が低体温症で死亡する恐れ … 非常口から徒歩で10~15キロ行かないと建物もないし、最寄りの集落は30~40キロも離れている ので、乗客の救援が困難という指摘。緊急停止した場合乗客が歩くのは、本坑部分が最大で4~5㎞ + 斜坑の長さで、非常口から地上部分に出るはず。最近、リニア関連工事の作業員が道路が流れて一時孤立しましたが、人里から非常口に達する道路が崩壊している可能性もあります。長野県内でも、静岡ほどではないですが、大鹿村の3か所、豊丘村の2か所、阿智村の1か所は救援が難しいと思います。ただし、『静岡新聞』や『東海テレビ』のニュースを例としてマスコミの取材力を云々するのは変で、取り上げるなら、他地域や全国版の、これまでの経緯を解説した記事だと思います。知事に示されるまでもなく認可以前からこの指摘はありました。この記事、『MAG2NEWS』からのメールで知ったのですが、そのメールの書き出しは、リニアといえば以前もルートの件で散々揉めてた記憶が…(まぐまぐ編集部・よっすぃ~♪) でした。

7月5日(d) 牧野光朗氏が飯田市長選に向けて事務所開き(『信毎』6日17面 "「未来切り開く市政にする」 現職の牧野氏 事務所開き")。「リニア三遠南信時代の未来を切り開く市政にしていくことが必要。何としても勝たなければいけない」と決意を述べた。出血を伴わずに切り開けるなら良いですが、そういうわけにはいかない状況になってきています。犠牲となるのは市民、有権者です。市民や沿線住民に出血を強いる自覚がないのにリニア、リニアと言ってもらっては困る。

7月5日(c) 『赤旗』"主張:行き詰まるリニア 工事をやめ事業中止の検討を" リニア計画は環境破壊、採算、沿線自治体の負担など数々の問題を置き去りに進められてきました。予定が行き詰まった今、工事をやめ、中止を含め事業そのものを見直すべきコロナ危機は大都市への一極集中に見直しを迫っています。東海道新幹線とリニアによる「大動脈の二重系化」という構想自体、無謀JR東海と一体にリニア計画を推し進めてきた政府の責任は重大です。取り返しのつかない環境破壊や事業の失敗で将来に禍根を残さないよう、計画の是非そのものを国会などで議論すべき

7月5日(b) 『南信州』2面 "リニア27年開業困難に JR東海 「残念ながら難しい」"。地元自治体の首長の反応を載せています。下平・豊丘村長は、開業が遅れることについては諸々の事情があるため仕方ない面があるが、延期される期間が少しでも短くなるよう務めてもらいたい。村内の工事にについては予定通り進めてもらいたい。下平村長のコメントは標準的で正直で良いですね。熊谷・阿智村長は、27年の開業に向けて取り組んでおり、延期となれば残念…安心安全で行うことが前提なので、しっかり対応してほしいという気持ちもある。阿智村は新型コロナで大きな影響があった昼神温泉を抱える熊谷村長のコメントは今後の社会情勢までを考えたコメントに思えます。壬生・高森町長は、水の問題は重要だとは思うが、川勝知事はどのような理由から判断に至ったのか、沿線の関係者に説明する責任がある。やむを得ない理由があるなら、解決する方法を模索するべき。壬生町長のコメントは、やり取りの背景にある、静岡県、JR東海の双方が抱える深刻な問題を見ようとしていないし、社会情勢の変化についても考えていない。最近の両者のやり取りの経緯の表層だけをとらえて論評しているように思えます。川勝知事は、静岡県民の期待に応え十分な説明責任を果たしていると思います。それが県知事の責務です。JR東海のバクチ的計画に迂闊に乗った沿線の首長が、関係者に対する説明を、静岡県知事に求める権利はないはずです。関係者の被る被害が大きくならないよう、首長として今できることを考えるべきだと思います。こういう記事を書いてくれるのが『南信州』の他紙にない良いところです。

7月5日(a) 『信毎』23面 "車両1日最大400台 町道往復 リニア 南木曽の広瀬非常口工事"。きのう紹介した南木曽町の読書地区の十二兼駅北の候補地へ運ぶ残土が出てくる広瀬斜坑口のヤードについての記事。蘭川の左岸に2か所、右岸に1か所(=『信毎』掲載写真と同じ場所)の合計3か所に分けて造成する計画。工事車両の運行は最大1日400台。来月から256号線とのあいだの町道棚橋線の改良工事にかかる予定。これが木曽では最初のリニア関連工事。 ⇒ 関連ページ:萩の平・広瀬・尾越の非常口予定地の様子、2019年7月
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国道256号線から広瀬斜坑口予定地

7月4日(f) 『静岡新聞』 "工事分割、条例に反する 難波副知事、ヤード着工認めず JR「納得できない」"。

7月4日(e) 『デモクラシー・タイムス』"【山田厚史の闇と死角】静岡が止めるリニア JR葛西の野望の果て 200630"。
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宝くじでも買おうか? このスクリーンショットを採ったのは4日の14時48分、18時54分の視聴は5115回。動画サイトってすごいですね。

7月4日(d) 『南信州』8面 "学生と未来を語り合う オンライン飲み会"。首長さんたちと学生さんたちが今回話されたことは、酒飲まなきゃ話せないものでしょうか。酒飲まずに腹を割って話し合いができることを若者だったら学ぶべきだと思います。飯田市長がのんべーだからか、職員の飲酒運転があとを絶たない。酒席で大事なことが実質的に決まる、または大事なことが無視される、という慣習は改めるべきなのに。これも安倍政権7年の弊害でしょうか、国全体が自由飲酒党化してしまう。2日に紹介した、「なる論理」に通じるものだと思います。

7月4日(c) 『信毎』27面 "JR東海 南木曽に残土置場候補 リニア「広瀬非常口」から排出"。木曽で初めて具体的な名前の挙がった候補地です。
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『信毎』記事に掲載の写真から位置を推定。まず、この場所は直下に(すぐ脇に)木曽川が流れている点がまずい。広瀬斜坑口や尾越斜坑口からの残土を19号線を利用して運搬する場合、ダンプカーは19号を南から来て左折で直ぐに中央本線の踏切を渡って旧道へ進入すと思います。踏切をまたいでヘアピンカーブ状に走ることになります。空荷の帰路は、右折で19号線に出なくてはなりません。帰路を旧道を使い柿其入口信号から19号線へ右折すればまあ良いかもしれませんが、旧道の拡幅が必要だろうし、住民は多大の迷惑を受けるでしょう。条件の良い場所ではないと思います。

7月4日(b) 『信毎』24面 "下條あすへの針路 村長選告示 下 道の駅一帯 リニア残土利用し再開発構想 夢ある具体像 どう描く"。2013年、当時の下平喜平村長は、大量の残土の処理が課題のリニア計画。「リニアを失ったら何もならないと思った。地元が燃えていると(JRに)見せなければいけなかった と考え候補地として手を挙げたそうです。だから火沢を挙げた? 村は防災の面から埋め立て地に大規模な建物を建てるのは避ける考えで、民間による経営を模索するが、具体像も見えない中でめどは立っていない、リニアは、品川・名古屋間の開業が当初計画の27年から延期される見通し。時期が定まらない「夢」に向けて村は、どのように準備していけば良いか。。村は谷埋め盛土の危険性を認識しているわけで、さらに何らかの施設を造っても運営が難しいという認識もある。国道から下條温泉郷 コスモスの湯などがある阿智原へ行く道路の安全さえ確保できれば、単なる破棄物処分場として引き受けると開き直った方が良いのでは? 盛土の下流には人家はないけれど、直下で阿智川に合流するので、阿智川に土砂が流出した時の後始末を誰がするかという問題もあります。

7月4日(a) JR東海が2027年の開業は難しいと表明 『信毎』1面 "JR東海 リニア27年開業困難 表明 静岡県 準備工事認めぬ回答"(web版)。国交省鉄道局はこれまでの本紙の取材に「工期に変更が生じた場合は工事実施計画の再提出が求められる」としている。JRは計画見直しに向けて国交省と協議する方針。 国交省の認可の判断が甘すぎた事が世間に広く知られることになると思います。2面 "リニア開業時期 見通せず 静岡県との協議 長期化必至"、"「準備工事 本体掘削の一部」静岡県"、"「関係者間で意思疎通を」 阿部知事"。長野県は2027年開業を目標に関連道路の整備などを進めているとし、「1日も早く、問題に決着がつくことを強く願っている」と話した。。/『静岡新聞』 "リニア延期、事実上表明 JR東海「27年開業難しい」"。JR東海は3日、… 県が着工を認めないとの見解を示したことを受け「残念ながら(東京・品川-名古屋間の)2027年開業は難しい」として、開業延期を事実上表明した。JR東海の宇野護副社長は3日夜、静岡新聞社の取材に対し、2027年開業の延期について「当社としては、そのような判断をした事実は一切ない」と否定した。JR東海は会社の意思統一ができていない。/『朝日』"リニア27年開業「難しい」 JR東海 国交省と延期協議へ"、『中日』"「リニア27年開業難しい」 JR東海 静岡県ヤード認めず"、『赤旗』 "リニア工事再開認めず 静岡県 JR東海に回答"。/『日経』"JR東海「27年開業困難」 リニア 静岡県が工事認めず"([=3日のweb版] JR東海、リニア「27年開業難しい」 静岡県工事認めず)。JR側は「県が考え方を変更した」と反論した。県が工事再開の条件としている自然環境保全条例に基づく協定について、これまでJR側に説明してきた対象地域と食い違いがあるという。準備工事で協定が必要な範囲について、3日の静岡県の回答は「新たな区分を設けた。納得できない」という。そのうえでリニア計画を認可した国土交通省とも「打ち合わせていく」としている。

7月3日(i) 『時事』"S&P、JR東海格下げ リニア建設費かさむ"

7月3日(h) 『産経』"首相がJR東海元社長と会食 リニア新幹線工事も話題に"

7月3日(g) 『静岡新聞』"追加工事「認められない」 静岡県、JR東海に回答文書 リニア中央新幹線・静岡工区ヤード"。 リニア中央新幹線静岡工区のヤード(作業基地)の追加工事を巡り、静岡県は3日、早期着手の可否を問い合わせたJR東海に対し、追加工事は認められないとする回答文書を送付 ⇒ 静岡県 > リニア中央新幹線建設工事に伴う環境への影響に関する対応 の「国土交通省・静岡県・JR東海による協議等の動き」の「2020年7月3日:JR東海からの、南アルプストンネル(静岡工区)に係る追加工事の可否に関する照会に対して回答」の「県からの回答文(PDF:149KB)」と「県からの回答の主要点(PDF:101KB)」/『南信州』4日2面 "準備工事認めない内容 リニア 静岡県がJR東海に回答送付"

7月3日(f) 6月30日から7月1日にかけての大雨で、大鹿へ通じる県道59号線の改良工事のために供用中の河川敷内の道路が欠損して通行できなくなっているようです。 ⇒ 「南アルプス・モニター」7月3日:流出で迂回ルートを迂回する/『信毎』4日25面 "リニア残土搬出の県道迂回路、崩落で通行止め"。飯田市は6月30日午後から移転代替地へのトンネルズリの搬入を中止。4日以降、運行台数を減らすなどして県道を使えないか大鹿村や中川村と協議中。

7月3日(e) 『静岡新聞』 "県境断層、追加調査を 破砕帯過小評価の可能性、南ア地質学者・狩野静大客員教授が指摘 リニア大井川水問題"。 JR東海による調査が不十分で、断層にある破砕帯(岩石が砕かれ、水を多く含みやすい地質)の規模を過小評価している可能性を指摘JRは調査で、この大規模断層をボーリングし、幅800メートルの破砕帯があると推定したが、その際に「コア」と呼ばれる棒状の地質試料を採っていない。狩野氏は「(コアの有無で)地質の情報量が全く違うのでコアを採取すべきだ」と詳細なボーリング調査を求めた。

7月3日(d) 「龍江の盛土を考える会」が会員対象に残土置場候補地の清水沢川流域の地質などに関する学習会(『中日』16面 "残土埋め立て候補地計画取り下げ検討を 飯田・龍江の住民ら要望")。『中日』によれば、3月19日に龍江地域づくり委員会に、安全性などの観点から候補地計画の取下げを求める要望書を提出したそうです。3月19日以降、進展はないようです。学習会では、土木の仕事をされている方の話を聞きました。置き場の上流、下流を見分した結果として、候補地になっている清水沢の場合、川の整備状況が完全でない部分もあるので、中流域に残土を盛るのは、想定外を想定するならやらない方が良いとのこと、また隣の下久堅の候補地について、地元住民や地権者の理解とか同意と言った点が曖昧なままのニュースが流れているとの指摘がありました。近隣で過去に行われた盛土が崩れた状況も紹介。

7月3日(c) 『信毎』7面 "リニアの開業「1日でも早く」 中経連の水野新会長"。中継連の水野新会長が共同通信のインタビューに応え、リニアは、中部圏への経済効果が大きいとして「1日でも早く開業してほしい」と訴えた。各地域は関連の開発事業を粛々と進めるべきで、静岡県とJR東海の双方が議論を重ねて予定通り開業できるように努力を求めた。/『中日』11面 "産学官連携へ戦略会議 中経連・水野新会長インタビュー リニア開業「目標目指し議論を」"。

7月3日(b) 『信毎』23面 "1月に発注 のり面崩落で全面通行止め 天龍の国道 トンネル掘削へ"、『南信州』1面 "22年完成へ本年度着工 天龍村 国道418号のトンネル整備"。大規模な崩落の起きた早木戸川沿いの国道418号線について、崩落個所を迂回するトンネル(800m、27億円)を建設するそうです。この道路は平岡からは川島を経て新野(にいの)に至る道路。平岡からこの道路の先に向方(むかがた)、大河内(おおこうち)、福島など集落が6つ、80世帯が暮らしているそうです。

7月3日(a) 『南信州』3日3面 "日米の天体望遠鏡ずらり 浪合パーク 2周年企画展 レンタルも"。阿智村浪合の星空観望施設「日本一の星空 浪合パーク」で、埼玉県の「ビクセン」という会社と米加州の「セレストロン」(現在は台湾企業の傘下)という会社の製品を並べ「日本No.1 vs 世界No.1コラボレーション競演! 日米天体観測機器展」が開催されているという記事。誰も知ってることだと思うのですが、身の回りの工業製品の多くは中国製とかベトナム製とか日本以外のアジアの国々で生産されたものです。ビクセンもセレストロンもアマチュアが入手できるクラスの製品のほとんどの製品は台湾の「Synta Technology」が江蘇省の蘇州で生産しています。製品の段ボールにはメイド・イン・チャイナと大書してあるはずです。イベントのタイトルはなんかセンスが外れていると思います。大切なことはそんな事じゃないだろうと。超電導リニアの技術は世界一と思う気持ちと通ずるところがあると思います。

7月2日(j) 『日経』コラム春秋 "人々は耳に「海の貝」と呼ばれる端末をはめこみ、家ではテレビの壁に囲まれ、政府の与えてくれる番組にとっぷり漬かっていた。なにか疑問を抱いたり、考えたりさえしなければ豊かで楽しい日々が送れるのだ。レイ・ブラッドベリ著「華氏451度」の世界である。…"。香港の出来事に関連してのコラムですが、物語を地で行く国がいくつもある。…中国はその筆頭だ。 と言ってるわけで、日本が順列のどのあたりにあるのか…。

7月2日(i) 『静岡新聞』に地震学者の石橋克彦さんの "視標:時代錯誤のリニア再考"。要するに、リニア新幹線は地球上でもっとも危険な地帯に建設されている。ところが、そのことが十分検討されないまま、2011年5月に国土交通大臣の建設指示が出された。…文明の転換ともいえるポストコロナを機に工事を中止し、あらためて国民的再検討を尽くすことが強く求められる。 『世界』2020年3月号(岩波書店)の "特集1 災害列島改造論:<真の危機とは> 超広域大震災にどう備えるか――大地動乱・人口減少時代の成長信仰が衰亡をまねく" でもリニアについてほぼ同じことを書いています。記事の中で 赤石山地の急峻なV字谷の斜面崩壊による路線や列車の埋没などが大きな懸念材料 と指摘している場所のひとつが鳶ヶ巣峡(下写真)
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リニアはこのあたりで小渋川を橋梁で渡る。実際は写真の印象よりはるかに険しい。トンネルを出るとすぐ橋梁ですぐまたトンネル。車両のアクセスが困難な場所。橋梁の工事方法も決まったのかどうか。左が釜沢斜坑方向(静岡県方向)、右が青木川斜坑方向(名古屋方向)。崖が崩壊すれば列車を直撃しますが救助はまず不可能。大鹿の住民はここを橋梁で通過する危険性を以前から指摘していましたがJR東海は聞き入れていません。

7月2日(h) 『朝日新聞』11面 「私の視点」に帝京大学教授・渡辺啓貴さんの "何となく感染抑制 内向き議論 五輪へ脱却を"。新型コロナと五輪についての話ですが、根底にあるのは、日本特有の「なる論理」だ。自分たちが根ざす習慣や文化、ある事柄に対する判断の根拠を、外部の者にも分かるように言語化したり、積極的に説明したりしない。明確な議論がないまま、場の雰囲気で納得する。「日本にはもともと、手洗い・うがいという衛生習慣があったから」「感染初期段階に、学校休校など断固たる措置を講じたから」― 。根拠がはっきりしない楽観的推測は、日本流の「説明」に過ぎない。こうした「なる論理」は、内輪ではそれでいいかもしれないが、同じ文化・環境を共有しない世界の人々にとって安心感を与えるものではない。 川勝・金子会談で金子社長が南アルプストンネルの水資源への影響対応について言った「乗り越える技術はあると信じている」というコトバは、まさに「なる論理」だと思います。日本のトンネル掘削技術は世界一などなど…。大規模土木工事は、今まではそれで運よく通ってきた(実際はそうばかりでもなかった)けれど、今回はそうはいかない。南アルプスの自然は究極の「外部の者」。足を引っ張っているのは、南アルプスだ。静岡県ではなくて。

7月2日(g) 『静岡新聞』 "トップ会談後ネットに相次ぐ静岡県批判 「駅ないからごねてる」、リニア不要論も 大井川水問題"。あまり効果がないようなんですが、私も足を引っ張っているつもりです。がんばれ静岡ですね。

7月2日(f) 有線放送の昼のお知らせの時間に、高森町産業課から8月18日の市田灯ろう流し花火大会を中止するというお知らせがありました。放送によれば、町が中止をしたと受けとれました。祭りを主催している出砂原自治会が中止を決定したのは4月ころでした。その後、町が中止を許可したということなのでしょうか。5月21日の『中日』は「高森町は20日、…第97回市田灯ろう流し大煙火大会(同町観光協会主催)を中止すると発表した」と、一方、飯田市時又の灯ろう流しについては、「「飯田市時又灯ろう流し」(中日新聞社共催)の実行委員会は20日、…予定していた今年の祭りを中止すると発表した…今年で43回目の予定だった」と書いています。

7月2日(e) 『大竹まことのゴールデンラジオ』6月30日の「大竹紳士交遊録、出演は武田砂鉄氏」。26日の会談で、川勝知事の水が出てしまったらどうするんですかという質問に対して、金子社長が言った「乗り越える技術はあると信じている」というコトバは「何も言っていないに等しい」と指摘しています。

7月2日(d) 『信毎』21面 "日陰で補償 想定区域を公表 喬木のリニア高架橋巡りJR"。リニアは喬木村阿島北地区を高架で通過します。JR東海が日陰の補償の対象となると想定される場所の検討結果を地元の対策協議会で公表。ただし対象になる区域の面積や世帯数は公表せず。じゃあ何を公表したのということになると思うのですが。2階部分で5時間以上日陰が増える想定区域を地図で説明したそうです。
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これは、2013年9月に公表された環境影響評価準備書にある、阿島北地区の高架部分の想定図です(参考)。環境影響評価の段階で、村は村民に多大の日照被害があると認識すべきだったと思います。金で解決すれば良いと簡単に考えていたのだろうと思います。村民をその程度に軽く見ていた。静岡県が水の問題でいまだに譲らないのは、県民の生活を第一に考えているからだといえます。リニアの効果というものが非常にあやふやなものだったので、この点について市瀬直史村長は認識がなかったわけではないと思うのですが(参考)、効果がない場合を想定して、被害が我慢できるものか考える必要があったと思います。山梨県南アルプス市では、日照や騒音に関連して、路線の片側30m以内の住民には用地取得で移転対象になった住民と同等の移転補償をもとめて工事の差止め裁判が行われています。また、工事認可取消訴訟で原告は、環境影響評価の段階で構造物の具体的な規模や形が示されていない以上、環境影響についてきちんとした評価ができないので、原告適格を云々できないはずだという主張もしています(原告適格についての中間判決は3月30日の予定が新型コロナの関係でいまだに期日未定)。/『南信州』3日2面 "JR東海 天竜川架橋と日照権補償 喬木村のリニア工事 阿島北で住民に説明"(web版)。

7月2日(c) 『信毎』4面 "国内短信:リニア延期判断は静岡県の回答後"。1日にJR東海の金子社長がコメント。県の回答は今週中。静岡県が原因で遅れているという言いたかたは、川勝さんから困ると指摘されたのに、金子社長は、また同じようなことを言ってます。長野県では残土の置き場所がほとんど解決できていないことをはじめ、風越山トンネルの完成が2027年8月予定になっていたり、豊丘村内の斜坑が1つ減ったりと、2027年開業が無理な状況は静岡県以外でもいくらでも出てきています。/『沖縄タイムス』1日 "リニア延期決定は静岡県の回答後とJR東海"。『中日』1日 "リニア開業、延期明言せず JR東海社長"。そういえば、2027年の開業は無理と見越したのか、高森町商工会前の2027年開業をアピールする自動販売機がこの1年くらいの間に撤去されましたね。
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本当の理由は、たぶん売り上げが少ないこと、それから道路に飛び出していて危ないかななんてことだろうと思います。写ってるリニアもエルゼロ系の前の世代の「MLX-01 901」。まあ、早めに撤去するなり、模様替えした方が良いのかも。

7月2日(b) 『信毎』2面 "アセス最終に知事意見 県、条例改正検討 環境配慮促す狙い"。

7月2日(a) 『南信州』7面 "大雨で崩落や土石流 交通に影響、避難者も"、"飯田市 千代の市道に土砂流出 南信濃で雨量193ミリ記録")。『信毎』20面 "伊那 三峰川堤防200メートル欠損 大雨 ナイスロード通行止め"、28面 "県南部大雨 交通に乱れ 鉄道運休や道路通行止め"。『中日』 "大雨、各地に爪痕 喬木で土石流"。『信毎』(web)1日 "県内大雨、交通に乱れ 鉄道運休や道路通行止め"/『南信州』3日7面 "よこね田んぼ 見晴らし山で土砂崩落 田んぼに堆積、復旧は秋以降"。『信毎』3日23面 "よこね田んぼ近く 斜面崩落 飯田 展望台入口に注意呼びかけ看板"

7月1日(d) 『中日』14面 "飯田・杵原学校グラウンド改良 残土活用、市が前向き"。行き場が決まらない、リニア残土の活用先として、映画『かあべい』のロケ地になった飯田市山本の杵原学校のグランドの改良工事への利用の話が出ているようです。赤土のため水はけが悪いので、残土を活用して水はけを良くする考え。牧野市長の口ぶりからすると、飯田市内の斜坑から出てくる残土を使うようですが、大鹿からの残土かも知れません。

7月1日(c) 『デモクラシータイムス』 "ワクチン神話を疑え!SARSで17年ワクチンができないわけ【新型コロナと闘う 児玉龍彦×金子勝】20200624"。

7月1日(b) 『静岡新聞』"JRは積極的に資料提供を 焼津市長要望 リニア大井川水問題"、"島田市長「技術の限界見極め、議論を」 リニア大井川水問題"、"環境条例のやりとり波紋 物別れの静岡県知事―JR東海社長会談"。

7月1日(a) 『信毎』2面 "「JRと静岡県でしっかり協議を」 リニア工事巡り国交省"。6月30日、赤羽国交大臣は、「沿線自治体をはじめ2027年開業への期待も大きい。JR東海と静岡県との間でしっかりと協議することが重要だと」と述べた。議論の結論を指し示し科学的な検討を妨げる発言。国交大臣は黙れ。