更新:2024/09/07

ガイドウェイパネルの重さ

 最近、岐阜県大垣市内で名神高速から市道にコンクリートの塊が落下する事故がありました。現場写真を見ると四角な柱状のものです。1辺が20㎝で長さが約6m、重量約550㎏だそうです。比重を計算すると約2.29。

 先月、"下市田ガイドウェイ製作保管ヤード" でリニア中央新幹線の自立式ガイドウェイ(以下ガイドウェイパネル)の長さなどを紹介しました。今回は、その重量を推定しました。

 足が片側に7カ所、たぶん両側で14カ所あるはずで、この足は、15.6㎝ x 55.4㎝ x 23㎝ です。重さは45.5㎏。14カ所で0.637tです。

 本体部分は、1258㎝ × 150㎝ × 33㎝ で重さは14.26tになるはずです。

 両者合計すると、14.89t程度の重量があるのではないかと思います。

 コイルがつけてある部分はコンクリートの部分はないはずなんですが、コイルの比重も2.29としています。だいたい15トン弱といった感じかなと思います。

 新幹線の60㎏レールは1mあたり60㎏です。12.58mなら、約0.75トンです。リニアのガイドウェイパネルが15トン弱あるのに比べると20分の一。逆に、リニアのガイドウェイは新幹線のレールの20倍の重量があるのに、最高速度はせいぜい1.8倍(リニア、505㎞/h、東海道新幹線、285㎞/hとして)。

 新幹線のレールは線路を使って1回で150mの長さのレールを32本も(*)運べるのに、ガイドウェイパネルはトレーラー1台で1個(12.6m分)しか運べません。だから、沿線に5カ所ものガイドウェイ製作組立ヤードが必要なんだろうと思います。

* 日本機械保線株式会社 : "ロングレール輸送車" によれば。

 なんか無駄な感じがしませんか?

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